更新日: 2018.02.15 12:55
【エムズクラブ】2009Super GTRD2鈴鹿決勝レポート
2009Super GTRD2鈴鹿決勝レポート
4月19日 天候:晴れ 路面:ドライ 気温22℃ 路面温度36℃
2009年、スーパーGT第2戦が、晴天下の鈴鹿サーキット(三重県・鈴鹿市)で行なわれた。
この日の鈴鹿は朝から快晴に包まれ、絶好のコンディション。MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲(1号車)は、開幕戦の雪辱を果たすべく、ポールポジションから決勝に挑む。前日の予選で鮮やかなポール奪取を演じた本山は、午前中のフリー走行でも5番手タイムをマークし
好調を維持。35,000人の大観衆が見守る中、今季初優勝に向け万全の体制でレーススタートの時を待った。
午後2時に決勝が開始。ポールの1号車は、本山がスタートドライバーをつとめた。本山はうまくスタートを決めると、トップでオープニングラップを通過。予選日より路面温度の上がった決勝ではレース中盤に向けてのタイヤマネージメントをコントロールすべく、慎重に、
そして確実にペースを維持し、序盤は2位のマシンに何度もオーバーテイクを狙われる場面もあったが、本山はこれを絶妙のドライビングでことごとく阻止。随所に本山らしさを見せトップを守り続けた。
この攻防は10周過ぎまで続く。その後はタイヤを温存した作戦は見事に的中しペースを上げ始めた本山は徐々に2位以下との差を広げると、
20周目には6秒のマージンを築く。本山はなおも差を広げ続け、全くミスのない見事な走りでトップを快走。そしてその差が10秒を超えた28周目にピットインし、ブノワ・トレルイエに後半を託した。
ライバルたちより、4~5秒も早いピット作業を終えてバトンを受けたブノワもまた、まったく危なげない走りでトップをキープし続ける。
今季初優勝の瞬間は、目前にまで近づいた。
ところが残り6周となった時、突如1号車はタイヤのグリップを失いスローダウン。ミラーには映っていなかったはずの2位のマシンが、あっという間に背後へと迫る。1号車はこのトラブルでレーシングペースを維持することが出来なくなり、翌周、4位にまで後退。そしてレー
スはその周に起こった多重クラッシュからセーフティカーランフィニッシュとなり、1号車はそのまま4位でチェッカーを受けた。またレース後、オーバーテイクされた際の接触がペナルティを取られ、最終的に1号車は第2戦を11位という結果で終えた。
理想的な展開であり、誰もが“優勝確実”だと思った瞬間の出来事だっただけに、より悔しい結果となった。しかし2戦連続ノーポイントとしながらも、いずれタイトル争いに加わってくるであろう力をライバル達に示した本山とブノワ。
第3戦の富士でも優勝候補の筆頭にいることは間違いなく、第3戦こそいい結果で終えられるよう、今後も皆様の変わらぬ声援をよろしくお願いします。
本山選手のコメント
「今回はブノワと二人で頑張って、もう少しで優勝に手が届きそうだったのですが、トラブルでどうすることも出来ませんでした。
でもチームに優勝する力があることは、証明出来たのではないかと思います。このチーム力をもってすれば、残り7戦でまだまだチャンスはあります。次の富士に期待してください!」