更新日: 2018.02.23 10:42
【トヨタモータースポーツニュース】NASCARポコノでデニー・ハムリンが今季初勝利!
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第21戦 Sunoco Red Cross Pennsylvania 500
開催日:8月3日
デニー・ハムリンが今季初勝利!
8月3日(月)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第21戦「Sunoco Red Cross Pennsylvania 500」が開催された。
独特の三角形をした2.5マイルオーバルである同コースでは、今季6月に第14戦としてレースが行われており、今季2度目の開催となる。
ポコノでは、デニー・ハムリンがキャリア4勝のうち2勝を挙げており、得意としているが、第14戦ではスタート直後にトラブルに見舞われており、雪辱を期してのレースとなった。
7月31日(金)に予定されていた予選は、降雨のために中止。グリッドは規定によりオーナーポイント順で決定され、ハムリンが6番手、ロイティマンが13番手、カイル・ブッシュが14番手、ブライアン・ヴィッカーズが15番手につけ、13台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
決勝レースは8月2日(日)午後1時から予定されていたが、降り続いていた雨が路面を濡らし、スタート直前には一端止んだものの、開会式の最中に再び降り始め、月曜日へと順延されることとなった。
3日(月)は好天に恵まれ、午後12時21分に2.5マイルオーバルを200周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。6番手スタートのハムリンはすぐに3位へとポジションアップ。20周目にコンペティション・コーションが出され、全車ピットインを終えた後は首位に浮上した。
その後はハムリンが独走。一時は2位以下に4秒以上の大差を付けた。しかし、90周目に、イエローコーションが出ないままグリーン下で上位勢からピットイン。その直後、97周目にイエローコーションが出されたため、順位は大きく入れ替わってしまった。
レースが折り返しとなる101周目に再スタートが切られたときには、ハムリンは10位まで後退。グリーン下でのピットを行わなかったロイティマンが2位に浮上した。
それでも、好調なハムリンは、再スタート後みるみる順位を上げ、127周目には首位の座を奪還。ケイシー・ケイン(ダッジ)らと激しい首位争いを展開した。
その後の後半戦は、多発するイエローコーションの中で、各車給油タイミングを考慮した様々な戦略を採ったため、順位がめまぐるしく入れ替わる状況となった。
173周目、この日はハンドリングに苦しみながらも、トップ10圏内を走行してきたKy.ブッシュが、壁にヒット。走行は続けたが、ポジションを落としてしまった。また、その直後、8、9、10位と続いていたロイティマン、マーコス・アンブローズ、ハムリンの3台が接触。アンブローズとロイティマンは大きなダメージを受け、ポジションダウン。180周目には、第1ターンで多重クラッシュが発生。ジョーイ・ロガーノ、マイケル・ウォルトリップ、ロイティマンらが巻き込まれてしまった。
このクラッシュで出されたこの日10度目のイエローコーションから、187周目に再スタート。6位につけていたハムリンは、素晴らしい再スタートを切り、一気に2位へとジャンプアップ。191周目には、首位を行くクリント・ボウヤー(シボレー)を捉え、サイド・バイ・サイドのバトルの末に首位に浮上。
最後は追いすがるファン・モントーヤ(シボレー)との一騎打ちとなったが、ハムリンは見事逃げ切り、念願の今季初優勝を飾った。ハムリンの勝利は、2008年第6戦マーティンスビル以来、50戦ぶりとなる。この結果、ハムリンはドライバーズランキングで5位へ浮上した。
後半好走を見せ、上位を争ったヴィッカーズが6位。Ky.ブッシュは苦しみながらも16位でフィニッシュした。
次戦第22戦は8月9日(日)、米国北東部ニューヨーク州ワトキンス・グレンのロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「今年はこれまで、いいところまで行っていたのにどうしても勝てなかった。ピットクルーは素晴らしい仕事で、私を良い位置でピットアウトさせてくれた。そのおかげで最後は首位争いに加わることが出来た。00号車(デイビッド・ロイティマン)との接触については、彼に済まないと思っている。それだけ私は勝利を欲していた。トヨタやスポンサー全員に感謝したい。この瞬間を長い間待ち望んでいた」