更新日: 2018.02.23 10:51
【トヨタモータースポーツニュース】TDPレポートGP2最終大会第1レースで小林可夢偉が追い上げ6位フィニッシュ
TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【9月21日号】
GP2最終大会第1レースで小林可夢偉が追い上げ6位フィニッシュ
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GP2シリーズ
GP2シリーズの今季最終戦となる第10大会が9月18日(金)から20日(日)にかけてポルトガル・ポルティマオのアルガルベ・サーキットで開催された。
同シリーズにはTDPドライバーの小林可夢偉(DAMS)が参戦している。 同シリーズは、基本的にF1GPの併催レースとして行われてきたが、最終戦はGP2シリーズ単独での開催となる。ポルティマオでのGP2シリーズ戦は初開催。
同コースで7月に予定されていたテストがキャンセルとなったため、18日(金)午前中の練習走行は特別に 30分×2回行われた。第1セッションは降雨こそ止んだもののコンディションはフルウェット。徐々に乾き始めたセッション終盤に再び降雨に見舞われ、15分のインターバルを経た第2セッションは、フルウェットからスリックタイヤが使用できるまでに乾いていくという、非常に変わりやすいコンディションでの練習走行となった。
午後3時からの予選は、ほぼ路面は乾いていたが所々に濡れた部分が残るという状況で、小林は18番手となった。
19日(土)午後4時に第1レース(37周)がドライコンディションでスタート。スタート直後に小林の前方でクラッシュが発生し、セーフティカー導入。5周目の再スタート後、7周目のピットオープンと共に小林はピットインし、タイヤ交換を行った。
その後、14位までポジションを上げていた小林は、23周目に交錯した車両により2度目のセーフティカーが導入されると、そのタイミングを活かして再びタイヤを交換。16位で車列の最後尾に復帰。26周目に再スタートが切られると、小林はフレッシュタイヤのグリップを活かし、猛追を開始。1周に付き1台をパスするペースで順位を上げ、7位でチェッカー。レース後、6位ゴールの車両が規定違反により失格となったため、小林は繰り上がって6位となった。
20日(日)は午後2時15分から第2レース(25周)が行われた。第1レースの結果より上位8台が逆順でグリッドが決定され、小林は3番手からスタート。
スタート進行の際にエンジンストールした車両が発生したために、2度にわたってフォーメーションラップが繰り返され、クラッチを酷使してしまった小林は、スタートで若干遅れ、第1コーナーでは8位に後退。しかし、第2コーナーでの巧みなブレーキングとライン取りで4位までポジションを戻した。
その直後に、後方でのクラッシュのためにセーフティカーが導入。ドライバー救出のためにそのまま赤旗中断となった。
セーフティカー先導でレースが再開されると、再スタートで小林は好ダッシュを決め、3位に浮上。2位争いを展開した。しかし、セーフティカー走行中の追い越し違反との判定が下され、小林を含む上位6台にドライブスルーペナルティが科されてしまった。このペナルティにより、小林は20位まで後退。その後1台パスしたものの、19位でレースを終えることとなった。
今大会で2009年のGP2シリーズは終了。小林は1度の表彰台を含む活躍で13ポイントを獲得し、シリーズランキングは16位となった。