更新日: 2018.02.23 10:38
【トヨタモータースポーツニュース】TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【7月13日号】
TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【7月13日号】
GP2シリーズドイツ大会第2レースで小林可夢偉が3位表彰台!
全日本F3第9戦で国本雄資が今季3勝目 ランキング首位タイに浮上
F1世界選手権
F1第9戦ドイツGPが7月10日(金)から12日(日)にかけてドイツのニュルブルクリンク・サーキットで開催された。今季のF1にはTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)が参戦している。
F1でのドイツGPは、近年ホッケンハイムリンクとニュルブルクリンクが交互開催しており、昨年はホッケンハイムリンクで行われていたため、昨年からF1にフル参戦した中嶋にとっては、ニュルブルクリンクをF1で戦うのは初めてのこととなる。
しかし、中嶋は一昨年のGP2シリーズにおいて同コースでレースを戦っており、第1レース、第2レース共に3位表彰台を獲得するという活躍を見せた。F1の前戦イギリス大会でも、惜しくもポイント獲得は成らなかったものの、速さは見せており、念願の今季初入賞へ向け、期待が高まった。
10日(金)に2度にわたって行われたフリー走行は、1回目、2回目共に中嶋は9番手タイム。11日(土)午前中のフリー走行3回目も、チームメイトのニコ・ロズベルグと僅か100分の4秒差の9番手につけた。
午後2時より、ノックアウト方式の予選が行われた。ドライコンディションで推移したQ1は13番手で通過。しかし、Q2はセッション開始と同時に雨が降り始め、ほぼ全車がすぐにウェットタイヤに交換。そのままウェットでのタイムアタックが続いたが、終盤路面が乾き始め、ドライタイヤへの交換タイミングが最終的なタイムを左右する非常に難しいセッションとなり、中嶋は13番手でQ3進出は果たせなかった。
12日(日)晴天の下、午後2時に決勝レース(60周)がスタート。中嶋は1周目に他車と接触し、ほぼ最後尾となる19位まで後退。
しかし、燃料を多く積み、最初の給油までを長く取った中嶋は、11位まで順位を上げ、31周目にピットイン。その後も粘り強く走行を続け、50周目に2度目のピットインを終えた時点で、11位でコースに復帰。8位のヘイキ・コバライネン(マクラーレン)を先頭とするグループで前走車を攻め、ポジションアップを狙ったが惜しくも果たせず、12位でレースを終えた。
GP2シリーズ
GP2シリーズの第5大会が、7月10日(金)から12日(日)にかけてドイツのニュルブルクリンクで、F1第9戦ドイツGPの併催レースとして行われた。
同シリーズにはTDPドライバーの小林可夢偉(DAMS)が参戦している。
10日(金)午前11時55分から30分にわたって行われたフリー走行では、小林はデータ収集に専念し、 18番手。午後3時55分からの予選(30分)は、コースインと同時に霧雨となり、コンディションが変化して行く中、1セット目のアタックでは8番手。しかし、2セット目のアタックは終始イエローフラッグに阻まれ、最終的には15番手グリッドとなった。
11日(土)午後4時から35周で競われる第1レースがスタート。15番手グリッドの小林は、スタートで3台パスし、12位に浮上。12周目、他車のピットインにより5位まで順位を上げたところで小林もピットインし、 11位でコースに復帰した。アウトラップで既にタイヤの暖まっていた他車にパスされたものの、終盤前走車が4台トラブルでストップしたため、9位でレースを終えることとなった。
12日(日)午前10時30分スタートの第2レース(24周)は、雨は止んでいたもののウェットコンディションでスタート。徐々に路面が乾いていく難しいコンディションでのレースとなった。9番手グリッドの小林は、抜群のスタートで一気に2位にジャンプアップ。2周目にニコ・ヒュルケンベルグ(ART)にかわされ、3位に落ちるも、首位を行くヴィタリー・ペトロフ(バルワ・アダックス)がドライブスルーペナルティを受けたために再び2位に浮上。しかし、乾いていく路面で苦戦を強いられ、後続からの激しい追い上げを受けることとなった。
巧みなライン取りとブレーキングでポジションを守った小林だったが、20周目の最終コーナーで接触され、バランスを崩した隙を突かれて3位に後退。その後は、ペナルティから追い上げてきたペトロフの猛追を凌ぎ、フィニッシュラインではほぼ並びかけられながらも3位でチェッカー。見事今季初の表彰台を獲得した。
Formula Nippon ※一部内容が7月12日付フォーミュラ・ニッポンのリリースと重複しています
7月11日(土)、12日(日)の両日、フォーミュラ・ニッポン第5戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
今季のフォーミュラ・ニッポンには、シリーズ2年目の平手晃平(ahead TEAM IMPUL)と石浦宏明(Team LeMans)、そして今季フォーミュラ・ニッポンにデビューした大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)と国本京佑(Team LeMans)の4名のTDPドライバーが参戦している。
11日(土)、午前中のフリー走行セッションを経て、曇り空ながら暑い気温の下で、午後12時45分からノックアウト方式の予選が開始。国本はアンダーステアに苦しみ、Q1突破ならず。13番手グリッド。石浦、平手、大嶋の3台は共にQ3へと進出し、石浦が5番手、平手が7番手、大嶋が8番手のグリッドを確保した。
12日(日)は晴天となり、蒸し暑さの中でのレースとなった。午後2時34分に43周、250kmの決勝レースがスタート。
スタートでは大きく順位が入れ替わったが、5台もの車両にフライングスタートペナルティが科され、その結果、全車がペナルティを終えた9周目には、石浦が4位、平手が5位に浮上。後方では、国本も7位までポジションをアップ。大嶋は1周目のスプーンカーブでオーバーランを喫し、最後尾へ後退してしまった。
中盤のピット作業を終えた時点で、4位の石浦と5位の平手は順位を維持。国本は、ピット作業でタイムをロスした立川祐路(CERUMO/INGING)をかわし、6位に浮上。オーバーステアに苦しみペースの上がらない平手に、追い抜きをしかけるなど、果敢な攻めを見せた。
国本は、終盤追い上げてきた松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)の猛追を受けながらも、なんとか順位を守っていたが、ファイナルラップ、130Rで並ばれた松田と接触。クラッシュを喫し、チェッカーを目前にしてレースを終えた(リザルトは完走扱い)。
石浦と平手は、暑さの厳しいレースでポジションを守って走り抜き、4位と5位でチェッカーを受けた。大嶋は10位であった。
全日本F3選手権 ※一部内容が7月12日付全日本F3のリリースと重複しています
7月11日(土)と12日(日)の両日、富士スピードウェイで全日本F3選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が開催された。
今季の全日本F3には、TDPドライバーとしてシリーズ2年目となる井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)と、今季F3へとステップアップを果たした国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)の2名がCクラスに参戦している。
11日(土)午前10時40分から予選が行われ、第9戦、第10戦共に、国本が2番手、井口が3番手タイムをマーク。但し、第9戦はポールポジションを獲得したケイ・コッツォリーノ(TODA RACING)が前戦のペナルティで2グリッド降格となることが決まっていたため、国本と井口が最前列に並ぶこととなった。
午後4時に第9戦決勝レース(12周)がスタート。国本と井口は最前列から順当なスタートを切り、首位争いを展開した。しかし、6周目のシケインで、井口が国本をパスしようとして、2台は接触。井口がコースアウトし、スピン。これを避けようとした国本もコースアウト。その隙を突き、第1コーナーでマーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)にトップの座を奪われてしまった。
スピンした井口は7位に後退。国本は2位でエリクソンを追ったが、井口との接触でダメージを受け、ペースが上がらず、そのまま2位でチェッカーかと思われた。しかし、11周目に突然のトラブルに見舞われたエリクソンがスローダウン。国本はこれをかわし、トップでチェッカー。今季3勝目を挙げた。井口は6位でフィニッシュした。
第10戦決勝レース(17周)は、12日(日)午後12時45分から行われた。2番手グリッドの国本は、スタートでエンジンストール。Nクラス車両にも抜かれ、大きく順位を落としてしまった。
3番手スタートの井口は、国本のストールで2位浮上。首位を行くエリクソンを追ったが、逆転には至らず。
国本は、1周目終了時に7位まで浮上。その後も素晴らしい追い上げを見せ、11周目には4位へ。更に前を行く嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)との差を1周1秒ずつ詰めて行った。ファイナルラップにはテール・トゥ・ノーズまで追いついたが、最終的には、僅か0.1秒及ばず4位フィニッシュ。井口は2位で表彰台を獲得した。
今大会の2戦の結果、ドライバーズランキングでは、国本が井口をかわし、ランキング首位のエリクソンと同ポイントで並んだ。これを4ポイント差で井口が追う形となっている。