更新日: 2018.02.15 13:21
【トヨタF1】】F1世界選手権第6戦モナコGP決勝
F1世界選手権第6戦モナコGP決勝
T.グロックが10位でフィニッシュ
2009年5月24日(日)モナコ公国/モンテカルロ市街地特設コース
パナソニック・トヨタ・レーシングは24日、モンテカルロ市街地特設コースでモナコGP決勝に臨み、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーが果敢に攻めたが、ポイント獲得には至らなかった。23日の残念な予選結果を踏まえ、チームは厳しいレースになることを予想し、相応の準備を行った。ティモ・グロックは、TF109のセッティングを変更し、ピットレーンからスタート。また、両ドライバーとも燃料を多く積み、ブリヂストンのソフトタイヤで走り出した。激しくバトルをしたが、狭いモナコの公道ではオーバーテイクがとても難しく、あまり順位を上げられなかった。しかし、トゥルーリは、一回目のピットストップを12位でむかえ、再びソフトタイヤに履き替えた。一方、グロックは全ドライバー中、一番長い第1スティント(スタートから最初のピットインまでの走行)を終え、11位でピットストップ、スーパーソフトタイヤに履き替えた。トゥルーリは、スーパーソフトタイヤに変える為に、2回目のピットストップ。これで、グロックはトゥルーリの前に出て、最終ラップで、ニック・ハイドフェルドを追い抜き、10位以内でフィニッシュ。トゥルーリは13位だった。
ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド : ピットスタート
決勝 : 10位(トップと1周差)
ピットストップ : 57周目
「上位10位に入れたことは、今週、予選までの状況を考えれば、スタートの時に期待していた以上の結果だと言わざるを得ない。最終スティントでは、良いラップを刻めたが、モナコでのピットレーンスタートでは、ポイントは獲得は期待できない。今週末の始まりは良くなかったが、巻き返そうと頑張ってきた。モナコでは、良い状態でスタートし、クルマを変化するトラックの状態に合わせたいが、フリー走行1回目から、問題が出た。トルコGPを楽しみにしているし、大幅に改善できると思う」
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド : 18番手
決勝 : 13位(トップと1周差)
ピットストップ : 49周目、65周目
「予選後に予期した通り、タフな決勝レースだった。今日のようなグリッドだと、常に難しいレースになるし、我々の戦略は機能しなかった。ここのトラックの問題になるが、常に、前が遮られる悪いタイミングに、悪い位置にいたように感じる。数周、良いラップで走るといつも、前に遅いクルマがいて、一方、オーバーテイクは不可能で再度、速度を落とさなければならなかった。厳しい週末は終わり、このことは忘れて、はるかに高い競争力が期待できる次のレースに集中したい。」
新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ピットスタートを選んでセッティングを変更したことが功を奏し、ティモが10位に入った。ヤルノも13位で完走でき、昨日の予選から考えれば、まずまずの結果と言える。次のトルコでは言い訳無しでクルマ、チーム力を問われるレースになる。その事はチーム全員認識しており、再び上位の争いが出来る様に全力で、レースに臨みたい」
山科忠 : TMG会長 兼 チーム代表
「予選に苦しみ、決勝も残念な結果だったが、チームもドライバーも、一生懸命頑張ってくれ、良い仕事をしたと思う。期待はずれの予選結果にも関わらず、最後まであきらめないところが、うちのチームの良いところだ。ケルンに戻って、モナコでは何が悪かったのか、しっかりと洗い直さなければならない。ファクトリーのスタッフはみんな、今シーズン、本当に良くやってくれているので、トルコでは絶対に元の調子を取り戻すと思う。コンストラクターズ・ランキングは3位をキープしているので、引き続き一生懸命戦い、積極的思考で進めていきたい」