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投稿日: 2009.11.19 00:00
更新日: 2018.02.23 10:59

【ポルシェジャパン】ハンス・メツガーの記念すべき誕生日をポルシェが祝福


プレスインフォメーション\t2009年11月19日

ポルシェの伝説的エンジニアが80歳に

ハンス・メツガーの記念すべき誕生日をポルシェが祝福

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のレース部門と開発部門でエンジニアを務めたハンス・メツガーが、2009年11月18日に80歳の誕生日を迎えました。

 ハンス・メツガーは、1929年11月18日にシュヴァーベン地方のベジクハイムに生まれました。高校を卒業してから機械設計を勉強した彼は、1956年にポルシェに入社してエンジンの開発に携わり、数々のレース用エンジンを設計しました。最初の仕事は、F1用の1.5リッター8気筒エンジンです。このエンジンを搭載したポルシェ804は、ダン・ガーニーのドライブによって1962年のフランスGPで優勝を飾りました。

 メツガーはそれから10年以上にわたり、ポルシェ911の水平対向6気筒エンジンから、市販車 とレーシングカーに使われたターボエンジンにいたるまで、歴史に残るさまざまなエンジンを生み出しました。その中でも最高傑作とよべるのが、ポルシェ917に搭載された空冷12気筒エンジンです。このエンジンの最高出力は、1973年CanAmシリーズ用バージョンでは1,200PSにも達しました。

 ハンス・メツガーは、その後もポルシェ935、936、956/962など、成功を収めた多くのレーシングカーの開発に携わりました。そして1980年代初めになると、今度はイギリスのマクラーレン・レーシングチームのためにF1エンジンの開発に専念することになります。彼が開発した「TAGターボ」エンジンは、わずか1.5リッターの排気量から1,000PSを絞り出しました。ヴァイザッハ研究開発センターで製造されたこのエンジンは、1984年から1986年までモータースポーツの最高峰、F1において圧倒的な力を示し3年連続で世界タイトルを獲得しました。

 ハンス・メツガーは、40年以上におよぶポルシェでの務めを終えて1994年に退職しましたが、ポルシェとは密接な関係を保っています。彼はいまだにポルシェ911カレラを所有しており、ポルシェ ミュージアムを訪問するときはいつでも暖かい歓迎を受けています。ミュージアムの中で、ハンス・メツガーが自ら設計したレーシングカーやエンジンと対面するとき、かつての光景が鮮やかによみがえります。

 ポルシェの研究開発担当役員のヴォルフガング・デュルハイマーは、ハンス・メツガーの80歳の誕生日に際して「メツガーは、ポルシェの歴史における最も重要なエンジニアの1人です。彼の設計によるエンジンを搭載したレーシングカーは40年にわたって勝利を重ね、ポルシェの名をスポーツパフォーマンスの代名詞として世界中に知らしめました」と述べています。


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