更新日: 2018.02.15 19:46
【ポルシェジャパン】ポルシェ カレラカップ ジャパン 2010 第3戦 (富士) 決勝
プレスインフォメーション\t2010年5月02日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2010 第3戦 (富士) 決勝
ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2010年シリーズ 第3戦 決勝レースを、2010年5月2日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 気温:20℃ 路面温度:36℃
5月2日日曜日、富士スピードウェイにおいて、ポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)第3戦が開催された。前日の予選に続きこの日の天候も快晴。グランドスタンドの奥には、頂に雪を残す富士山がその姿を見せている。
開幕2連勝を飾った#1清水康弘は、予選で抜群の集中力を見せて#10安岡秀徒を上回り、3連続ポールポジションを獲得。しかし「安岡選手も狙ってくるだろうし、気合を入れてスタートしなければ」と、着実に成長する#10安岡への警戒を隠さない。
フォーメーションラップ後、グランドスタンドに詰めかけた数万人の観客が見守る中、15台のマシンが鋭いエキゾーストを上げて一斉にスタート。スタートを決めた#1清水は、#10安岡を牽制するように1コーナーでイン側につめる。後方では、#47福原稔が抜群のダッシュを見せてポジションを大きく上げるが、#77茂田久男と接触。両者はコースオフしてしまう。
これまでのレースでは序盤に圧倒的なアドバンテージを握り、レースを掌握してきた#1清水。しかし、#10安岡は1周目のセクター3でプッシュし、ふたりの差は広がらない。コンマ差をキープした#10安岡は、後方から#1清水にプレッシャーをかけ続け、チャンスをうかがう。#10安岡が6周目にその時点でのファステストを奪うと、7周目の1コーナーで#1清水がアウト側に大きく膨らむ痛恨のミス。これで、#10安岡が初めてトップに立った。
後方では3位スタートの#9小林賢二を、#4林久盛と#36WAPPAYAが相次いでパス。#4林と#36WAPPAYAが激しく3位を争う一方で、ペースが上がらない#9小林に6位の#5高見沢一吉が襲いかかる。膠着状態となった11周目、3位を守っていた#4林が1コーナーで痛恨のコースオフ。なんとかコースに復帰するが、#36WAPPAYA、#9小林、#5高見沢に抜かれ、6位までポジションを落としてしまった。
#10安岡はファステストを連発しながら、じりじりと#1清水を引き離し、その差を3.673秒にまで広げてフィニッシュ。PCCJ 3戦目で早くも勝利を手にした。ポディウムで力強く拳を突き上げた#10安岡は、「クルマのバランスが良くて気持ちよくレースを戦えました。予選後にじっくり分析して、ドライビングを修正できたのが大きい」と、冷静に初勝利を振り返った。
ここまで築いてきた勝利の方程式を崩された#1清水は、「自分の中で100%マシンを信頼して攻めることができませんでした。負けは負けなので、この結果をしっかり受け止めて、次の第4戦で頑張ります」と挽回を誓う。
#36WAPPAYAは、#4林のミスで得たポジションを最後まで守り3位。嬉しい初表彰台に「ようやくポルシェの乗り方が分かって来た」と語る。#5高見沢からの執拗なプッシュを耐えきった#9小林が4位。それでも、「予選3位を守れませんでした」と肩を落とした。クラスBは連勝中の#48大久保仁が#15神取彦一郎を抑えてトップ。「スタートでは予定通り2台を抜いたけれど、後半きつくなってしまった。でも、自分のドライビングには満足しています」と笑顔を見せている。
その持てる潜在ポテンシャルを開花させ、早くも勝利を手にした#10安岡。#1清水もこのまま黙って引き下がる訳にはいかないはずだ。さらに熱を帯びてきたPCCJ第4戦は、今回に続き6月12〜13日に富士スピードウェイで行なわれる。