更新日: 2018.02.15 12:56
【ポルシェジャパン】ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 開幕戦プレビュー
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 開幕戦プレビュー
ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009年シリーズ 第1戦/第2戦を、2009年4月25日(土)、26日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたします。
昨年10月、F1日本グランプリのサポートレースで、史上まれに見る激しいチャンピオン争いが展開されたPorsche Carrera Cup Japan (以下PCCJ)。それからおよそ半年のシーズンオフを挟んだ4月25~26日、いよいよ2009年のシーズンがスタートする。今年のPCCJは、先日リニューアルされた鈴鹿サーキットで行われたオフィシャル合同テストを皮切りに、岡山国際サーキットでの2連戦からシリーズが開幕。全9戦が予定されており、昨年同様、最終戦は多くの観衆が見守るなかの大舞台、F1日本グランプリでのサポートレースとして組み込まれている。
そして各ラウンドのメインイベントには、F1日本グランプリ以外にも、スポーツランド菅生及び富士スピードウェイでの2大会3レースにはSUPER GT、さらにはスーパー耐久も併催されており、こういった大勢の観客が集まるビッグレースでカレラカップパイロットたちの勇姿を見ることができるのも、見どころのひとつといえるだろう。
参戦車両については、昨シーズンにデビューしたMY08カップカーに加え、今シーズンはMY09カップカー3台が新たに加わった。MY09のスペックはMY08に準じており、プロドライバーも参戦可能なクラスAに属するが、クラスAの台数増加により、MY06&MY07車両でトップアマチュアドライバーが参戦するクラスBとのエントリー台数に差がなくなったことを受け、賞金対象はいずれのクラスも上位6位までと、同一の基準へと変更された。
また、シリーズポイントに関しては、昨年に引き続きクラスA及びクラスBの1位~15位までのドライバーへ20~1ポイントが与えられるとともに、今シーズンからは新たにチームポイント制も導入。1チーム2台まで登録されたパイロットの獲得ポイントを合算し、上位3チームには賞金が設定されることになった。今年初参加で、最も多くのポイントを獲得したパイロットに与えられるルーキー オブ ザ イヤー、50歳以上のシリーズ上位1名の与えられる特別賞は昨年に引き続き設定されている。
その他にも2009シーズンでは、新たに「GARMIN」がオフィシャルパートナーとして加わったのもニュースだ。この「GARMIN」は、ポータブルナビブランドとして、世界一の販売台数を誇っており、自動車、航空機、船舶、フィットネス、アウトドアなど、多分野にわたってマーケットを展開。PCCJでは#88のVIPカーが「GARMIN」のロゴを纏ったホワイトベースのカラーリングへと様変わりするとともに、若手ドライバー育成プログラムの一貫として、昨年まで英国フォーミュラ・ルノーで活躍していた塙翔がドライブし、シーズンを戦うこととなっている。
さらにはGTドライバーとして活躍中の影山正美がPCCJアドバイザーとして、参加しているパイロット全てのレクチャーを担当することとなった。ハコからフォーミュラまで、彼の持つ豊富な経験を活かしたアドバイスは、間違いなくカレラカップパイロットたちを、技術的に、そして精神的にもひとまわり大きくしてくれるに違いないだろう。
開幕戦を10日後に控えた4月14~15日、リニューアルされたばかりの鈴鹿サーキットで行われたオフィシャル合同テストには、今シーズンPCCJにエントリーを予定している18台中、15台が参加。初日ウエット、2日目はドライという異なったコンディションで、トータル4時間余りの走行枠だったが、多くのパイロットが精力的に周回をこなし、セッティングに勤しんでいた。
今シーズンのPCCJでは、クラスA/Bとも昨年のランキング上位2名のパイロットが、他のカテゴリーにステップアップするなどして参戦していないため、順当にいけばシリーズ3位の#8清水康弘(A)、#5高見沢一吉がチャンピオン候補の筆頭となる。このうち#8清水(A)は、テストで終始トップタイムをマークするなど好調ぶりをアピール。開幕戦に向けての準備は万全のようだ。
今シーズンを占う上でも重要なオフィシャル合同テストでは、その他にも新規参戦ながら最終的に2番手のタイムを記録した#92中村嘉宏(A)、クラスBトップタイムを叩き出した#55水谷晃や、それに続く#16マイケル・キム(B)など、昨年とは違う新しい顔ぶれが上位へと進出。またアクシデントにより残念ながらウエットしか走行できなかった新人若手パイロットの#88塙翔が、今後どのように絡んでくるか、など見どころも多い。
約1週間後に迫った開幕戦、今シーズンいの一番で勝利の美酒を味わえるのはどのパイロットか? 昨年に続き初戦からのダブルヘッダー大会となる岡山ラウンドで、繰り広げられるであろう激しいバトルから、目が離せなくなりそうだ。