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投稿日: 2009.04.27 00:00
更新日: 2018.02.15 13:01

【ポルシェジャパン】ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 第1戦/第2戦 (岡山) レースレポート


ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 第1戦/第2戦 (岡山) レースレポート

ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009年シリーズ 第1戦/第2戦を、2009年4月25日(土)、26日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。

■公式予選 [4月25日(土)]
天候:雨 気温:14℃ 路面温度:16℃

本格的なレジャーシーズンとなる、ゴールデンウィークに突入した4月25日、ポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズの開幕戦が行われた。新たなシーズンを迎えたPCCJ最初の舞台は、昨年の鈴鹿サーキットから、ここ岡山国際サーキットへと移し、初戦から1大会2レースのダブルヘッダー、全16台の911GT3Cupによって熱戦の火蓋が切って落とされる。

レースウィークの初日、金曜日の練習走行では初夏を思わせるような暖かい陽気であったものの、予選当日には天候が一転し、朝から雨が降り続いている。さらにコース状況も、ヘアピンへと続く高速コーナーに、ところどころに川が流れるほどで、シビアなドライビングが要求される難しいコンディションだ。そんななか、定刻どおりの10時から始まった予選では、#55水谷晃(B)を先頭に、コースインした16台全車がレインタイヤを装着、30分間のタイムアタックに臨むこととなった。

気温14℃、路面温度は16℃と肌寒く、低めの路面温度となった予選セッションは、コースインラップの翌周、計測開始となったラップに、#6中山良明(A)がすぐさま1'55.731のトップタイムをマークする。しかし1コーナー先の高速ウイリアムズコーナーで、1台のマシンがコースアウト、他のマシンもスピンするなど、現場が混乱したことにより、多くのマシンがタイムアタックを休止してしまう。そしてコースクリアとなった後、再アタックを開始するが、#6中山(A)のタイムを上回るどころか2分を切るのがやっと、といった状況だ。また#6中山(A)も、自身のタイムを上回ることができず、セッション半ばまでトップタイムは更新されずじまい。こうしてタイミングモニターの最上位には、#6が刻まれ続けることになった。

そんなこう着状態を破ったのは、昨シーズン、クラスAランキング3位の#8清水康弘(A)だ。前日の練習走行でもトップタイムを刻んでいた#8清水(A)は、残り時間が10分ほどになったところで、1'54.309をマークし、トップに躍り出る。そのころになると、やや雨が弱まったことも幸いし、他のカレラカップパイトッロたちも軒並みベストタイムを更新し始めた。そして残り時間も僅かとなったセッション終了間際、今シーズンからPCCJ初参戦の#92中村嘉宏(A)が、#8清水(A)を上回る1'53.471のマークし、その座を奪い取る。

このままポールポジション獲得かと思われたが、その背後からアタックに入っていた#8清水(A)が、すぐさまこのタイムを塗り替えるとともに、続く最終のアタックラップで1秒以上も突き放す1'52.303を記録。この瞬間、2009年のPCCJ開幕戦のポールポジションが#8清水(A)に決定した。#8清水(A)は、「雨が強まったり弱まったりするごとに、路面のグリップが変化していたので、とても難しいコンディションでした。決勝もウエットでしょうから、とにかくスタートを決めて前に出ることが重要ですね」とコメント。決勝に向けて気を引き締めていた。

またクラスBでは、セッション序盤にスピンを喫したものの、その後は順当にタイムを刻んでいた#16マイケル・キム(B)が、自身初となるトップタイムをマーク。#16マイケルは「コースはかなり危険な状況だったね。でも何とかタイムを出せたよ」と、嬉しさを内に秘めた様子だ。そして2位には「アタックを失敗しました」という#55水谷(B)が入った。

こうして、いきなりの雨に見舞われた開幕戦の予選であったが、難しいコンディションであったにも関わらず、出場した全車が無事決勝グリッドに着くことになった。予報では雨は止むものの、予選同様ウエットコンディションでの戦いが繰り広げられるであろう決勝レースは、この後13時40分からスタートする。記念すべきオープニングレースを制するのはどのパイロットなのか?クライマックスへ向けての緊張感が高まってきた――。


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