クルマニュース

投稿日: 2009.07.21 00:00
更新日: 2018.02.15 14:12

【ポルシェジャパン】2009年オールドタイマー・グランプリにおけるポルシェ クラシック


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2009年オールドタイマー・グランプリにおけるポルシェ クラシック

ニュルブルクリンクで満喫できるノスタルジー

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、来る8月7日〜9日にニュルブルクリンクで開催されるドイツで最も人気のあるクラシックカーとヴィンテージカーのイベント、第37回AvDオールドタイマー・グランプリにおいて、ポルシェのクラシックカー全てを担当する特殊部門であるポルシェ クラシック(ポルシェ カスタマーセンター クラシック)が中心となり、ブースを展開いたします。

ポルシェ クラシックは、ポルシェのクラシックスポーツカーに関する修理、メンテナンス、ケアー、レストア、パーツ供給などのあらゆる種類のサービスに加え、ポルシェの提携企業数社と協力し、ポルシェが供給するさまざまなパーツや、長年にわたって各サービス会社により共同で培われてきたこの分野に関するノウハウを提供します。

コースに隣接する12,000平方メートルもの広さのポルシェ クラシックのテントでは、ツッフェンハウゼンから派遣されたエキスパートをはじめ、クラシックカーのスペシャリストや部品メーカーが待機し、レストアに関するあらゆる質問の受付やパーツ供給について有益なアドバイスを行うなど、関心のあるお客様をサポートする予定です。

ポルシェの提携企業の中で、おそらく最もよく知られている古くからの企業のひとつは、ドイツの町マイネルツハーゲンに拠点を置くオットー・フックス社です。同社は1960年代初め、ハインリヒ・クリーがポルシェ911用に設計したポルシェのクッキーカッターホイールをポルシェに代わって開発した会社です。この超軽量5本スポークの鍛造ホイールは、1966年にポルシェ911 Sにおいて初めて採用されるや、たちまち「フックスホイール」として広く知られるようになり、以来20年の長きにわたってポルシェの多くのモデルに標準装備またはオプションとして装着されました。

今年は3つの理由からポルシェにとっては記念すべき年です。まず第1に、今年はフェリー・ポルシェの通称で知られる名誉工学博士フェルディナンド・アントン・エルンスト・ポルシェ教授(1909年9月19日生まれ)の生誕100年に当たる年だからです。フェリー・ポルシェは、大成功を収めた911シリーズのコンセプトをはじめ、ポルシェのエンジニア達の革新的なアイデアをつねに積極的に後押しし続けました。第2に今年は、このフェリー・ポルシェの時代に登場したVWポルシェ914が、そして第3にポルシェ917が、ともに生誕40周年を迎える節目の年だからです。ちなみにポルシェ917は、ル・マンで幾度も優勝を果たし、イギリスの自動車雑誌「モータースポーツ」誌で史上最も偉大なレーシングカーとして絶賛された伝説のマシンです。

ニュルブルクリンクでは、ポルシェ クラシックは、ポルシェ エクスクルーシブ & テクイップメント、ポルシェ デザイン・ドライバーズセレクションと同じ場所でチームを組みます。ポルシェが特別に提供する広々としたホスピタリティエリアには、サーキットを見渡す独自のグランドスタンドが併設され、ヨーロッパ全域から約400台のポルシェに乗り、700人のゲストが来られる見込みです。

ポルシェ クラシックのテントを訪れたポルシェのファンの皆様は、ポルシェの珍しいモデルを見ることができます。例えば1996年にフェリー・ポルシェ自身がバーデンヴュルテンベルク州警察に贈呈した911(993)の警察仕様車などです。この非常に特別な911(これはポルシェが生産した100万台目の車でもありました)は、業務で使用されなくなる日まで、州当局のためにトラブルもなく完璧にその役割を果たしました。現在は、ポルシェ クラシックによって新車同様の状態にレストアされたのち、ポルシェミュージアムに保管されています。

この911の特別な警察仕様車は、空冷エンジンを搭載した最後のシリーズである993シリーズを代表する車でもあります。なお2009年8月1日以降、993の全バージョン(生産:1993年〜1998年)は、この特別な部門に加わる比較的新しいモデルとして新たにポルシェ クラシックの管理下に置かれることになります。

日本のレーシングドライバーでポルシェのファンでもある生沢徹氏のご好意によりニュルブルクリンクに展示される車も、非常に特別なハイライトとなります。遡ること1967年、生沢氏はポルシェ唯一の日本人ワークスドライバーとしてポルシェ906のステアリングを握り、同年、日本グランプリで優勝を果たしています。1969年、生沢氏は当時住んでいたイギリスで、170 PSのシグナルイエローの911タルガSを購入しました。40年後、そのシグナルイエローのタルガは長野県でブラックに塗装され、RSリアスポイラーを後付けした状態で見つかりました。間もなくポルシェ クラシックは、このユニークな911を完全にかつての栄光ある状態に復元することを生沢氏より依頼され、1969年にツッフェンハウゼン工場をラインオフした当時の状態が細部に至るまで忠実にレストアされることになりました。

熱心なポルシェのファンである生沢氏はこれだけにとどまらずクラシック タルガと平行して、最新の997シリーズによるほぼ同一の911タルガ4Sを、ポルシェ エクスクルーシブに造らせることになりました。もちろんこのニューモデルもシグナルイエローで塗装され、エクスクルーシブによる多くの装備も追加されています。


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