更新日: 2018.02.15 15:17
【日産自動車】テレビゲーム出身のレーシングドライバーが欧州GT4選手権でシリーズ2位
テレビゲーム出身のレーシングドライバーが欧州GT4選手権でシリーズ2位
GTアカデミー出身のルーカス・オルドネス
2009ヨーロッパGT4選手権第6戦レースレポート
9月13日 アルガルブ(ポルトガル)
2008年の欧州日産/プレイステーション(R)による新人ドライバー育成プログラム「GTアカデミー」に優勝したルーカス・オルドネス(スペイン)が、9月13日にポルトガルで開催されたシリーズ最終戦で、チームメイトのアレックス・バンカム(英国)と共に今季二度目の優勝を果たした。これによって、ヨーロッパGT4カップ・ドライバー部門で選手権2位を獲得。レース参戦初年ながら、見事な成績でシーズンを終えた。またこの勝利により、日産GTアカデミー・レーシングチームはチーム部門のチャンピオンとなった。今季ここまでに出場したレースで、2位3回、優勝1回という成績を収めてきたオルドネスとバンカムは、この最終戦、6ポイント差でシリーズ首位につけているジョー・オズボーン(英国)を追いかける形で、日産フェアレディZ(欧州名NISSAN 350Z)に乗り込んだ。このポイント差を返すのは厳しい課題ではあったが、追い討ちをかけるように難題が重なった。予選前にエンジン交換を行ったため、予選アタック走行回数が制限されていた。しかし、それでもバンカムは第1レースでポールポジションを獲得。ところが、今度はスタート前に電気系統のトラブルが発生し、出走せずにリタイアとなってしまった。このレースで2位に入ったオズボーンには、これで第2レースを待たずにシリーズチャンピオンが確定した。
第2レースを5番手グリッドからスタートしたオルドネスは、第1コーナーまでに2位に浮上。交代したバンカムも果敢なドライビングを見せ、この最終レースでの勝利を勝ち取り、熾烈な選手権2位争いを制した。
レーシングドライバーとしてのデビューシーズンに好成績を収めたオルドネスは、「最高に素晴らしい18ヶ月間だった。プレイステーション3でオンラインからGTアカデミーにエントリーして以来、自分の身に起こったことを振り返ると、これ以上ないくらい素敵なことばかり。どの経験も、夢のようだった。そしてこの週末も、山あり谷ありとドラマにあふれた週末だった。今季最終レースで優勝して、1年目で選手権2位に入ったなんて最高だよ。このチャンスを与えてくれた日産とプレイステーション(R)には、感謝の言葉もない。チームメイトのアレックス・バンカムとRJNモータースポーツにもとてもお世話になったし、チームタイトルを獲得できてとてもうれしい。GTアカデミーは、僕の人生を一変させました」