ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.05.06 00:00
更新日: 2018.02.15 19:49

【野田英樹】ルマンシリーズ第2戦ベルギーに参戦!


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野田英樹 2010年「ルマン シリーズ」第2戦 ベルギーへの参戦が決定!

野田英樹が、世界最高峰の耐久レースシリーズ、「ヨーロッパ ルマン・シリーズ」の開幕戦フランスに引き続き、第2戦のベルギーにも参戦することが決定しましたので、ここにお知らせします。

「ヨーロッパ ルマン・シリーズ」には2008年より参戦を始め、今年で3シーズン目となりました。所属チームも過去2年共に戦ってきたKRUSE SCHILLER MOTORSPORT(チーム名:クルーズ シラー モータースポーツ、ドイツ 以下KSM)と変更はありません。KSMは野田と同じく2008年よりルマンへの挑戦を始めた新規チームで、ここまで少しずつ成長してまいりました。2009年には、ヨーロッパのフォーミュラやGTレースで多くの実績を持ち、2008年のルマン24時間耐久レースのLMP2クラスでTeam ESSEXに2位表彰台をもたらしたギャビン・ウィルス氏がエンジニアに就任。そして2010年、チームは更なる戦闘力向上を目指し様々な変更を行いました。まずエンジンをMazda製からルマンで数多くの勝利を獲得してきたイギリスのJUDD製にスイッチ。さらにシャシーも足回りやミッションといった多くの部分を最新のパーツにアップデート。そしてドライバーには野田、2008年にルマンシリーズを1年間一緒に戦ったジョン・デ・ポタレルに加え、新加入のジョナサン・ケナードを起用しました。ケナードは24歳の若いドライバーではありますが、2006年〜2007年にイギリスF3選手権に参戦、その実績が買われ翌2008年には名門AT&T ウィリアムズチームのF1テストドライバーに抜擢。昨年もヨーロッパで人気の高いスーパーリーグ フォーミュラに参戦するなど、活躍が期待されるルーキードライバーです。

満を持して迎えた2010年開幕戦フランス、しかしドライバーなどの体制がすべて整ったのがレース直前だったこともあり、十分な準備やテスト走行を行えず、金曜の練習走行から新たに変更したミッションにトラブルが多発してしまいます。結局このトラブルは決勝レースまで度々発生し、多くの時間をピットでの修復やペースを落として症状が悪化していくのを防ぐ走りに徹することとなってしまいました。

ようやくトラブルが解決した決勝レース後半は、他のライバルたちとも十分戦えるペースで走行するなど本来のマシンポテンシャルを発揮。ピットでのロスタイムが大きかったこともあり結果は8位での完走となりましたが、選手権ポイント12の獲得と、燃費の良さで争われるミシュラン・グリーンXチャレンジで総合5位を獲得するなど、明るい兆しも見えるレースとなりました。

今回のベルギーラウンドは6月に行われるルマン24時間レースの前哨戦ということもあり、開幕戦のフランスよりも多い52台がエントリーしています。熾烈なレースが予想されますが、野田とKSMにとっては昨年不調のマシンで執念の入賞を果たした思い出の地でもあります。また、チームはフランスのレース終了後にパーツ交換を行うなど更なるマシンのアップデートを施して臨みます。

チームの士気は確実に高まっており、前戦フランスでの悔しさを晴らすために出来る限りの準備をしてレースに挑みます。もちろん野田も同じ気持ちであります。遠い地ではありますが、皆様からのご声援宜しくお願いいたします。

■野田英樹
「開幕戦はつまらないトラブルに足を引っ張られる形になってしまい、悔しさが残るレースウィークとなりました。過去2年、このチームで共に戦ってきて、少しずつ成長していることは確かですがトップを争うチームに比べるとまだまだ向上しなければならない部分はたくさんあります。もちろんそれはチームスタッフ全員が理解していますので、ベルギーではまた一歩前進するために一丸となって戦います。社会的に厳しい状況にある中、ご支援くださったスポンサーやいつも応援してくださるファンの皆様には本当に感謝しております。ご期待、御声援、宜しくお願いいたします。」