スーパーGTニュース

投稿日: 2009.09.13 00:00
更新日: 2018.02.15 15:14

【ARTA Project】SUPER GT シリーズ第7戦富士 ARTA NSX、2番手タイムをマーク


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2009年9月12日
ARTA Project プレスリリース
SUPER GT シリーズ第7戦富士
予選

ARTA NSX、2番手タイムをマーク
ARTA Garaiyaは予選6位

■GT500
 2009年スーパーGTシリーズもいよいよ終盤戦。第7戦の舞台は、今季2度目の開催となる富士スピードウェイ。5月の第3戦は400kmレースだったが、今回は300kmレースである。 前戦までドライバーズポイント×2kgだったハンディが、第7〜8戦はポイント×1kgになるため、ラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTANSXは今回、ハンディ33kgでの出走となる。

 予選日はあいにくの空模様で、朝9時05分開始のフリー走行からウエットコンディションとなった。100分のセッション中、一時は大雨になるなどして、終始、水しぶきを上げながらの走行である。ARTA NSXは1分46秒229で、このセッション6番手につける。

 やはりウエットとなった予選1回目、ARTA NSXは常にスーパーラップ進出圏の8位以内を維持する安定した戦いぶりで、最終的には1分46秒182のタイムで4位。そしてスーパーラップではファーマンが1分46秒373の好タイムをマークして、2番手に食い込んだ。ただし、前戦での火災を伴うアクシデントの影響で規定外のエンジン交換を強いられているため、明日の決勝レースは10グリッドダウン、12番グリッドからのスタートとなった。

●鈴木亜久里監督のコメント
「タイヤチョイスも良かったみたいだし、結果としては上出来だと思う。いいドライバーは、やっぱりいい仕事をしてくれるね。自分たちの実力が高い位置にあることを示してくれた。10グリッドダウンは仕方がない。どこまで追い上げられるか、明日も全力で頑張りますよ」

●佐藤真治エンジニアのコメント
「いけるという確信まではありませんでしたが、今日は走り出しから『悪くないな』とは思っていました。選んだレインタイヤも良かったようです。明日は晴れになると思いますが、ドライに関しては前回の富士で良かった時の状態から大幅な変更はしてきていないので、大きく外すことはないと考えています。ひとつずつ、確実にポジションを上げていきたいですね」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「ポールを獲ったマシンが最後のコントロールラインを通過するまで、『僕がトップだ』と思っていたよ。とにかくマシンのフィーリングはいい。素晴らしい予選を戦うことができた。ただ、スーパーラップの時にはウォーミングアップの周を速く走りすぎたかもしれない。タイヤの温め方さえジャストミートしていれば、1分45秒台をマークできたと思うよ。明日は表彰台、そして優勝の可能性だってある。チャンピオン争いに生き残るためにも、我々は勝たなければならないからね」

●伊沢拓也選手のコメント
「今日、僕たちにできることは完璧にできたと思います。ラルフのアタックも素晴らしかったですしね。ウエットコンディションでのマシンの手応えも良かったです。明日の決勝はドライになると思いますけど、5月の富士の時のような感じを出せれば、追い上げられると思いますよ。あの時は最後方から3位表彰台まで行ったのですからね。明日は、それ以上を目指して頑張ります」

■GT300
 5月の富士(第3戦)で優勝を飾っている新田守男&高木真一のARTA Garaiyaは、ドライバー、チーム両部門ともにポイントランキング1位という状況で、今季2度目の富士に挑む。GT500同様、原則として「ハンディ=ポイント×1倍」となったことで、今回はハンディが59kgに"軽減"された格好だ。とはいえ、選手権リーダーの宿命として、ARTA Garaiyaはレギュラー参戦組のなかではクラス最高重量のハンディを背負っての戦いである。 朝のフリー走行ではウエットコンディションの中、1分55秒845で6番手のタイム。午後の予選1回目もウエットとなったが、ARTA Garaiyaは1分55秒983で4位につけ、危なげなくスーパーラップ進出を決めた。しかし、スーパーラップではタイヤの温めるのに苦しみ、新田のアタックは1分59秒251のタイムにとどまり、6番グリッドから明日の決勝レースをスタートすることとなった。

●金曽裕人監督のコメント
「もうちょっとタイヤのチョイスのやりようはあったかな、と思います。気温が低かったですね。でも、悪い状態ではないですし、ここでの我々の目標は、焦らず、確実なレースをすることですからね。レギュレーションやウエイト的に見て、ここで速いマシンはわかっているわけです。その連中とレースをするのではなくて、自分たちがしっかりレースをすること。チャンピオン争いのライバルたちがグリッドでは後ろの方にいるだけに、そこが大切になってくると思います」

●新田守男選手のコメント
「スーパーラップではタイヤを温めるのに苦しみましたね。今日は、雨のセットを(本格的に)入れるというよりは、その時の路面状況に合ったタイヤを選ぶ展開でした。明日が晴れるのであれば、今日やってきたことよりも明日の朝のフリー走行での作業が重要になってくるでしょう。今回の目標は、気を引き締めて、自分たちがトラブルなくしっかりレースをすることですね。そして、シリーズタイトル争いをしているなかでの最上位で、レースを終えたいと思います」

●高木真一選手のコメント
「今日は気温が低かったこともあり、思っていたほどのグリップが得られなかったりもしたのですが、タイヤが温まっている状態での連続走行であれば、マシンの感触はかなりいいと思います。常にトップ10圏内にはつけられる感じでしたね。今回は外車勢(ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ)が速いのですが、そのへんの様子も見ながら、明日は確実にポイントをゲットしたいと思います」


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