更新日: 2018.02.15 14:22
【HDX】2009文部科学大臣杯HDXシリーズ第3戦 スポーツランドSUGO
2009 文部科学大臣杯HDXシリーズ
第3戦
スポーツランドSUGO
7月25日(土)
霧深い前日の天候からうって変わって、真夏の太陽の下、2009年ハンドドライブ・クロスシリーズ第3戦が、仙台市近郊のスポーツランドSUGOで開催された。今回もまた、遠く広島からクルマを運転して参加の藤井選手をはじめ、16台が参加したHDXは、SUPER GT第5戦のサポートイベントとしてその予選日に行われた。
SUPER GTが今年から2日間開催となったことで、私たちの第1回目走行・予選のスタートは午前7時半から。この準備のため、エントラントは早朝からパドックに集まった。今回の選手らは、障害者が8名、青少年が3名と健常者が5名である。まだ朝早いにもかかわらず、汗が染み出るような天気にこれからの気温の上がり方がうかがえる。
朝一番のプログラムとして走行が始まると、いつもは速い生方選手をはじめとするグループのタイムが伸びない。代わって、富岡選手とエントリー名“ぼっこ”の女性ドライバーがトップ争いをする。彼女は菅生で名前を知られる女性ドライバーらしく、場内アナウンスではそのキャリアが紹介され、盛んに応援されている。ぼっこ選手は2番手だったものの、富岡選手の黄旗追い越し1秒加算によって、前戦に続きポールポジションを獲得することとなった。なお、この予選では他にも2名の黄旗追い越しがあった。今後は、レギュレーションの遵守を徹底するよう、更なる喚起が必要である。
この日は土曜日にもかかわらず観客が次々に来場し、その数は合計1万2千人と発表された。経済不況の中、SUPER GTの根強い人気を見ることが出来る。昼に近づくにつれて、気温はぐんぐんと上昇し、汗が滴り落ちるようになってきた。HDX走行第2回目・決勝は正午過ぎにスタートの予定だ。
私たちのパドックは、コースインをするためのゲートから少し離れている。このため、スタートの前には全車隊列を組み、観客をかき分けながらメインパドックの待機場所に移動する。この陽気ではあまり長い時間、炎天下に乗車状態で待機はさせられない。多少早めの進行でこれをしのいで、グリッドに整列。選手紹介の後、ローリングスタートで決勝が始まった。
ローリングスタート中に3番グリッドの18号車が不調に陥り、後続の車輌がすべて遅れてしまうというトラブルがあった。今後はこのような場合に、後続車を抜かさせるマナーを徹底させていきたい。レースは上位2台が先行するが、それに常連の速い選手たちが襲い掛かり、2周目には団子状態に。3周目には抜き去っていく。これに
よって、トップ集団は生方・外山・関・横堀・藤井の各選手となり、毎ラップバトルを繰り広げた末に、この順位でフィニッシュとなった。ラップごとに順位が入れ替わったこのレースは、チェッカー時に1位と2位の差が100分の2秒と、コントロールライン上で見ていても順位がわからないほどの僅差の接近戦であった。
今回も、スポーツランドSUGOを始め、多くの方々のご協力によって無事にレースを終えることができました。8月は大会が無く、次戦HDXは9月のSUPER GT富士の予選日となります。残る後半3戦も、引き続き、応援・ご支援を頂けますようお願い申し上げます。