更新日: 2018.02.23 11:23
【Honda】インディジャパン 300マイル開催発表会 武藤英紀と佐藤琢磨が熱く意気込みを語る
2010年5月10日(月)
インディジャパン 300マイル開催発表会
武藤英紀と佐藤琢磨が熱く意気込みを語る
5月10日(月)、Honda ウエルカムプラザ青山(東京都港区)で2010年IZODインディカー・シリーズの第16戦INDY JAPAN 300mile(以下、インディジャパン)開催の発表会が催され、300名以上のメディア関係者が集まり会場を埋め尽くした。2010年のインディジャパンは9月17日~19日の3日間にわたってツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催され、三連休での開催にともない、決勝レースは9月19日、日曜日に行われる。
ツインリンクもてぎでのオーバルレースは1998年から日本で開催されてきており、時速300キロを優に超す超高速でのスリリングな接近戦バトルで多くのファンを魅了してきた。栃木県に造られた全長1.5マイル=約2.4kmのコースは、高度なテクニックをドライバーたちに求める高速オーバルで、本場アメリカでも高い評価を受けている。そのツインリンクもてぎで、インディジャパンは昨年に続いて、最終戦のひとつ前のレースとして開催される。シーズン終盤へと突入し、チャンピオン争いがまさに佳境を迎えているところでの開催で、ハイスピードなバトルはより一層緊迫感に満ちたものとなり、チャンピオンが決定する可能性も十分ある。さらに、日本人ドライバーのインディカー・シリーズ史上初優勝が、このレースとなる可能性もまた大いに考えられる。
また、今年のインディジャパンが一段と大きな注目を集めているのは、2人の日本人ドライバーの大活躍が期待できるからである。インディカー・シリーズ参戦3年目を迎える武藤英紀は、2008年に日本人ドライバーの歴代最高位となる2位フィニッシュを果たし、09年にも3位で表彰台に上っている(ともにアイオワ・スピードウェイ)。彼が優勝するだけの実力を備えていることは、アメリカ本国でも誰もが認めるところである。その上、今年から武藤が所属するチームはNewman/Haas Racing。名門と呼ぶにふさわしい歴史と実績を持ったチームだ。武藤は、「今年は心機一転、再チャレンジするつもりでがんばっています。チームには手応えを感じていますし、マシンのフィーリングもいいです」と会場を埋めたメディアの前で話した。
04年のF1 USグランプリで日本人最高位タイとなる3位フィニッシュを達成した佐藤琢磨は、インディカーには今年からの出場である。佐藤はアメリカ特有のオーバルレースにも素早い順応を見せ、初めてのオーバルレースとなったカンザス・スピードウェイでの第5戦で早くも上位を走った。「まったく新しいチャレンジで、多くを学び、サイド・バイ・サイドでのバトルやオーバーテイクを楽しんでいます」と目を輝かせながら語る佐藤は、新興チームのひとつであるKV Racing Technologyからの出走で、チームとともにトップレベルへと手を届かせようと戦っている。
武藤と佐藤、2人の日本人ドライバーは、「インディジャパンはとても重要なレース」と口をそろえた。武藤は、「昨年、日本のファンの声援は本当に大きな力になりました。今年は三度目の正直。気負うことなく伸び伸びと戦いたいと思います。1人でも多くのファンに走りを見て欲しいです」と意気込みを語った。そして佐藤も、「開幕から多くを学び、手応えを感じているので、徐々に力を発揮していきたいです。インディジャパンでは満身の力を込め、最高のリザルトを求める戦いをしたいです」と、こちらも母国日本でのレースに向けた熱い思いを語った。
なお、2010年IZODインディカー・シリーズの第16戦INDY JAPAN 300mileのチケットは、5月29日(土)より一般発売となる