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投稿日: 2009.04.27 00:00
更新日: 2018.02.23 10:28

【Honda】今シーズン最初のオーバルレースでスコット・ディクソンが今季初優勝 武藤英紀は8位でフィニッシュ


今シーズン最初のオーバルレースでスコット・ディクソンが今季初優勝
武藤英紀は8位でフィニッシュ

2009年4月26日(日) 決勝
会場:カンザス・スピードウェイ(全長1.52マイル)
天候:曇り
気温:23~24℃

2009年IRL インディカー・シリーズ第3戦ロードランナー・ターボ・インディ300は、全長1.52マイル、コーナーのバンクが15度のオーバルコース、カンザス・スピードウェイで2日間のイベントとして開催された。世界最大のイベント、Indy500を目前に控え、今季初のオーバルレースには22台がエントリーした。

決勝日の天気予報では降雨確率が高く、レースが行われるかが心配されたが、幸いにも大きな雨雲はカンザスシティの西側を通過し、予定通りの夕方4時前に決勝はスタートした。

レースを通じて強風が吹き続ける難しいコンディションのもと、高速で疾走するマシンを見事にコントロールして勝利を飾ったのは、スコット・ディクソン(Target Chip Ganassi Racing)だった。レース中盤にライアン・ブリスコー(Team Penske)がトップを奪ったが、ピットストップに入るタイミングが実に不運で、大幅なポジションダウンを喫した。

トップに復活したディクソンは、22番手スタートから2位まで浮上してきたエリオ・カストロネベス(Team Penske)との間隔を保ち、0.7104秒の差をつけて今季初勝利のチェッカーフラッグを受けた。

3位でゴールしたのはトニー・カナーン(Andretti Green Racing)で、ブリスコーは4位、ダニカ・パトリック(Andretti Green Racing)が5位だった。第2戦を終えてポイントリーダーとなっていたダリオ・フランキッティ(Target Chip Ganassi Racing)は、アクシデントにより18位に沈み、ポールポジションからスタートしたグラハム・レイホール(Newman/Haas/Lanigan Racing)は7位でのゴールとなった。

武藤英紀(Andretti Green Racing)は予選13番手からスタートし、すぐさま10番手まで順位を上げたが、ピットアウト時に他チームのエアホースを踏んでペナルティを受け、13番手へ後退した。しかし、そこから激しいチャージを見せ、今季初のトップ10入りとなる8位でのフィニッシュを果たした。

スコット・ディクソン(優勝)
「ダウンフォースをどれだけつけてスタートするかは難しい選択だったが、我々のセッティングは正解だった。ピットストップが完ぺきでなかったことで一時的に3位まで落ち、ブリスコーを抜けずに苦労したが、燃費をセーブした走りが功を奏してトップに返り咲くことができた。開幕2戦で好結果を残せていなかっただけに、この勝利はとてもうれしい。ランキングが低かったために今回はピットの場所もベストの位置を選ぶことができなかったが、優勝できてポイントスタンディングは4位まで浮上させることができた」

エリオ・カストロネベス(2位)
「風が強くて、ターン3、4でマシンのコントロールを失いそうになったことが何度もあった。レース中、マシンのセッティングをどのように調整するかに関しても悩まされた。難しいレースだったが、我々はピットストップもすばらしく、後方からのスタートで序盤にアクシデントに遭いながらも2位でゴールできた。もちろん勝ちたかったが、今日はスコット・ディクソンが見事なレースを戦っていた」

トニー・カナーン(3位)
「チャンピオンになるためには、安定した成績を残し続けることが極めて重要だ。だが、我々は現状からさらに進歩し、勝つことのできるマシンを作り上げなければならない。それまでは粘り強く、1つでも上位でのフィニッシュを積み重ねていく。今日はダウンフォースをつけ過ぎていたためにレース終盤に望む通りの走りができなかった。しかし、それはレース前半のマシンがハンドリングの難しいものとならないようにと自分がリクエストしたことだった」

武藤英紀(8位)
「スタートからマシンのハンドリングはまずまずでした。アンダーステアの傾向があったのですが、ピットインした際にセッティングを変更し、レース終盤にはいいマシンにすることができていました。カンザスでは、去年も同じ時期にレースが行われたのですが、今日に比べるとずい分とスピード感がありました。でも今年はコックピット内での操作なども落ち着いて行いながら戦うことができました。8位という結果では喜ぶことはできませんが、内容の濃いレースとなっていたと思います。Indy500に向け、いいレースを戦えたと思います」

ロジャー・グリフィス|HPD レース・チームマネジャー
「昨日は竜巻警報が出されてプレスルームに避難するほどの荒天だった。今日も雨が降るという予報が出されていたが、多くのファンがカンザス・スピードウェイに集まってくれた。レースは風の非常に強いコンディションとなり、ドライバーたちはターン3とターン4でドライビングに悩まされていた。エンジニアたちはギア比やウイングの角度など、マシンのセッティングで頭を悩ませたことだろう。そして、ピットではレースの途中で雨が降る可能性も考え、作戦が練られていた。いつも以上に多くの難しい要素が重なった戦いで、見事に勝利をつかんだスコット・ディクソンとTarget Chip Ganassi Racingをたたえたい」
 


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