更新日: 2018.02.15 15:57
【motoyama.net】2009 Super GT RD8オートポリス・決勝レポート
2009 Super GT RD8オートポリス・決勝レポート
10月19日 天候:晴れ 路面:ドライ 気温17℃ 路面温度26℃
シリーズセミファイナルとなる2009年スーパーGT第8戦、決勝が大分県のオートポリスで行われた。
今季はいよいよ、残り2戦。第5戦以降ランキングトップを守り続けてきた「MOTUL AUTECH GT-R(1号車)」にとって、あと2戦、この位置を守りきれば2連覇達成が叶うことになる。そんなプレッシャーのかかる状況の中、最重量ハンデを背負いながらも1号車は前日の予選で健闘し、3番グリッドという好位置からレースに挑む。
最後のチャンスを掴もうとここを獲りに来るライバルがひしめく中、決して楽な戦いとはならないだろうが、ここを乗り切ることでタイトルの道はいよいよ開かれる。最終戦よりもむしろ、チームはこの第8戦を勝負どころと捉えている。得意とするオートポリスで、一気に王手をかけるつもりだ。
山岳地帯のオートポリスは、朝から冷たい風が吹くものの晴天の好コンディション。1号車は、朝のフリー走行で入念にレースセッティングを調整。そして2位のタイムをマークする。3位を守るだけでなく、優勝の可能性さえ見せた。
午後2時、レースはスタート。1号車のスタートドライバーは今回、ブノワ・トレルイエがつとめた。ブノワのスタートは決して悪くはなかったが、後方から猛ダッシュをかけてきたマシンに1コーナーでかわされると、ここで4位に後退する。その後、ペースをなかなか上げることが出来なかったブノワだが安定したラップを続け、上位から離されることなく4位をキープし続けた。
スタートでチョイスしたタイヤは、この日の路面コンディションに合っていなかったかチームは、全マシンの中で最も早い23周目にピットインを行なうことを決めた。ここでクルーは26.3秒という非常に早い作業で、後半をドライブする本山哲をコースに送り出す。タイヤスペック変更が功を奏しペースは上がり、本山はタイヤをコントロールしながらも前半スティントで先行を許していた2台の前に出る事に成功する。
その後ポジションを一つ下げて後半は3位から2位を追う展開となるが、一時10秒近く広がったトップとの差を終盤には約3秒まで縮めると、最後まで優勝の望みを残すレースを見せた1号車。その後2位のマシンがペナルティで脱落し、65周のレースを見事、2位でフィニッシュさせることとなった。
2位にポイント差を詰められることにはなったものの、ランキングトップの座をここでも守ったMOTUL AUTECH GT-R。期待通り、タイトルに王手を打った。今季最終戦はノーハンデで争われるため、昨年にも増し激戦となることが予想される。だが、ライバルより不利な状況の第7、8戦で連続2位を獲得した1号車のチーム力をもってすれば、必ずや2連覇は達成されるはずである。
本山選手のコメント
「前戦と同じく、厳しい状況の中で、予選順位を上回る2位でチェッカーを受けられたことは良かったと思います。欲を言えば、優勝してランキング2位との差を広げることが出来なかったのが残念ですが。でも昨年に続き、ランキングトップのまま最終戦を迎えられることになりました。皆さんが応援してくれたおかげだと思います。今季の最終戦はノーハンデということでまた、違った展開になると思いますが、絶対に2連覇を達成してみせます。最終戦のチェッカーまで皆さん、応援よろしくお願いします!」