更新日: 2018.02.15 15:13
【motoyama.net】S-GT RD7富士SW予選レポート・速報
9月12日 天候:雨 気温:17℃ 路面温度:19度(予選開始時)
スーパーGTの2009年シリーズは終盤戦へと突入。第7戦の公式予選が富士スピードウェイで行なわれた。
今季開幕2戦ではスタートダッシュに出遅れた「MOTUL AUTECH GT-R(1号車)」だが、その後2勝を挙げ反撃。この富士へは、堂々のランキングトップで乗り込むことになった。そのためクラス中最も重いウェイトハンデを積むことになるが、今季レギュレーションで第7戦についてはポイント×1kgと半減されるため性能差は比較的少なく、上位で戦うことが出来る状態に戻ったといえる。
また、この富士は今季初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾った相性のいいサーキットでもある。前戦を出場できなかったブノワ・トレルイエが復帰し、ゴールデンコンビも復活。チームは万全の体制で、2連覇に向け大きくリードを築くチャンスとなる第7戦の公式予選に挑んだ。
ところがこの日の富士は朝から雨に見舞われ、午前の公式練習はウェットコンディション。雨は時折激しく降り、雨が上がることが予想される午後の公式予選に向け、セットアップ作業は難しくなる。そんな中まずは、2戦ぶりの感触を確かめるかのようにブノワが充分に走行を重ね、続いて本山哲が後半をドライブ。
順位は12位に留まるが、トラブルもなくまずまずのスタートを切った。
午後12時50分から予選一回目が開始。雨はまだ上がっていなかったため、午前に続きウェットコンディションで、混走からセッションはスタート。1号車は開幕戦以来となる、ブノワをアタッカーに起用した。アタックに入ったブノワは2周目に5位となるタイムをマークすると、次のアタックでは2位に躍進、素晴らしい走りを見せる。
さらにその翌周にはそこから1秒近くタイムを削り、1'46.066をマーク。いよいよトップに躍り出た。この後、ドライバーは本山に交代。2周のラップを行い、基準タイムを軽々とクリアすると、占有走行では再びブノワがコースに入った。
しかし路面の状態は好転せず、占有走行とはいえ、そう劇的にタイムが伸びる状況ではなかった。このため1号車の暫定トップは揺るがないかに思われた。ところが終了間際に2台が上回り1号車は、3位でスーパーラップに進出した。
予選終了から約1時間のインターバルを経てスーパーラップが開始される。1号車のアタック順は8台中6番目。アタッカーのブノワはそこまでのベストタイム、1'46.373を破るべく、まだ濡れている路面に果敢に挑む。時折リアが流れてしまうもその都度立て直し、アグレッシブに攻めきったブノワ。結果は1'46.700と一歩及ばす、3位のまま順位を上げることは出来なかった。
ところが2位に入ったマシンがエンジン交換を行なったためひとつ順位は繰り上がり、決勝はフロントローとなる2番手から挑むこととなった。
タイトルを僅差で争うライバル達よりも前のグリッドからスタートする明日の決勝では、ランキングトップを守ることはもちろん、今季3勝目の期待が大きくかかることになる。チームはもちろん、その期待に応えるべく全力を尽くします。
本山選手のコメント
「今日は久しぶりにブノワがアタックすることになったのですが、速いことは分かっているし雨にも強いので、きっとやってくれると信じていました。いいアタックを見せてくれた結果、フロントローが獲得できて良かったと思います。明日はドライで状況はまた違ってくると思いますが、いいポジションからスタートするので、ぜひとも今季3勝目を達成し、タイトルを一気に引き寄せられるよう頑張ります。皆さんの応援、よろしくお願いいたします!」