スーパーGTニュース

投稿日: 2009.08.24 00:00
更新日: 2018.02.15 14:47

【motoyama.net】Super GTRD6鈴鹿・決勝レポート!


Super GTRD6鈴鹿・決勝レポート!

8月23日 天候:晴れ 路面:ドライ 気温31℃ 路面温度42℃

2009年スーパーGT第6戦“インターナショナルPokka GTサマースペシャル”、決勝が鈴鹿サーキットで行われた。

この日の鈴鹿は予選日に続く快晴となったが、今回は決勝が午後3時スタートということもあり、昨年ほどの過酷なコンディションとはならなかった。しかし、現在GT500クラスランキングトップにいる「MOTUL AUTECH GT-R(1号車)にとってみれば、86kgという最も重いハンデを背負う、厳しい状況下の一戦。グリッドも12番手と、ポイント圏外からのスタートとなった。その中で果たして、いくつポイントを獲得出来るのか。タイトル争いにおいて、これは重要な意味を持つ。
本山哲はミハエル・クルムとともに、上位フィニッシュを目指し長いレースに挑んだ。

スタートドライバーは本山が担当。序盤は決して無理をせずタイヤをいたわり、安定したラップで順位キープに徹する。10周目にコースアウトしたマシンがあり11位に浮上すると、31周目にピットイン。第2スティントをクルムに託す。今回ブノワ・トレルイエの代役を務めるクルムは昨年最終戦以来のスーパーGTドライブだったが、やはり元チャンピオンの実力は確かだった。ピット作業でさらに9位まで上げた順位を、ブランクを感じさせない安定した走りで、2回目のピットインまでキープした。
派手なオーバーテイクはなかったものの、粘り強く、長丁場ならではの戦いを続ける1号車。転機は、本山が再びステアリングを握る第3スティントに訪れた。迎えた86周目、コース上でマシンが炎上してしまうというアクシデントが発生する。ここまでのスムーズなレース展開はここで一転。セーフティカーが出されたため、3度目のピットインを行なっていないマシンが一斉にピットになだれ込み順位は混乱した。ここで1号車は7位まで浮上することに成功。最終スティントではクルムがこれを守りきり、さらにペナルティを受けたマシンもあったため、6位でフィニッシュ。ポイント圏外のスタートから、見事に5ポイントを獲得した。
ウェイトが厳しい状況ながら、121周もの間何事にも動じない我慢の走りで、1ポイント、また1ポイントと積み重ねて行った1号車。今季2度の勝利よりむしろ、この6位こそが王者の真骨頂だといえるのかも知れない。これで1号車はランキングトップを守ったまま、残り3戦を迎えることになった。次戦のウェイトはポイント獲得数×1kgとなり戦いやすくなるため、再び優勝争いに加わっていくことになるだろう。2連覇達成の可能性が、いよいよ現実的に見えてきた。

本山選手のコメント
「今季最も厳しかった状況の中、5ポイントを獲得出来たことは、非常に大きかった。クルムのことも信頼していたし、長いレースだったので我慢強く戦っていけばポイントは獲れると思っていましたが、6位は予想以上の結果。2連覇達成のためにも、貴重なポイントになると思います。気を抜かず、このまま最終戦までトップを維持出来るよう、残り3戦も頑張ります。暑い中、最後までサーキットで応援してくれたファンの皆さんや関係者の方々有難うございました!
次戦以降も皆さん、応援してください!」