旧記事ニュース

投稿日: 2013.03.26 00:00
更新日: 2018.02.23 14:03

インディカー開幕戦:佐藤琢磨レースレポート


===============================
開幕戦:ホンダ・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグ
    (予選:3月23日、決勝:3月24日)
予選2位:セントピーターズバーグで過去最高となる予選2位を獲得
決勝8位:開幕戦を8位でフィニッシュ
===============================

■予選2位 (Total Time 01:01.5776 Avg Speed 105.233)

佐藤琢磨のコメント
「最高の気分です。これでチーム全体のモチベーションが上がりました。ウィンターテスト・プログラムを通じて、チームは本当に頑張ってくれました。ここにきたとき、マシンのバランスはまずまずでしたが、予選用のセットにすると素晴らしい仕上がりになりました。セグメント1、セグメント2、セグメント3と、すべて2番手でした。これはチームにとって完璧な結果で、本当に嬉しく思っています」

AJフォイト(チーム・オーナー)のコメント
「これまでのテストの結果から、琢磨が速いドライバーであることは知っていましたし、これまでのチームでも速さを証明していたので、我々はできるだけいいマシンを用意したいと考えていました。今日、彼が成し遂げたことを誇りに思います。本当によかった」
ラリー・フォイト(チーム監督)のコメント
「このような形でシーズンをスタートすることができ、とても嬉しく思っています。今日の結果はこれまでの努力が実ったものであり、チーム全体がひとつになったおかげです。いまのところ好調なので、明日もいい成績を残したいと期待しています」

■決勝8位 (110 Laps)

 AJフォイト・レーシングからのデビュー戦を迎えた佐藤琢磨は、決勝で力強いスタートを見せた後、軽い混乱に巻き込まれましたが、その後も1.8マイル(約2.9km)の市街地コースでベストな成績をチームにもたらすべく粘り強く戦い抜き、8位でチェッカードフラッグを受けました。

 ウィル・パワーに続く2番グリッドからスタートした琢磨は、最初のピットストップまでそのポジションを維持し、そこでユーズドのオルタネートタイアから新品のプライマリータイアに交換しました。ただし、ピットストップでミスがあり、ここで7.3秒を要したため、琢磨は3番手へとポジションを落とします。

 32周目のリスタートで、結果的にウィナーとなるジェイムズ・ヒンチクリフが琢磨とバトルして3番手に浮上しますが、この途中で琢磨のフロントウィングを損傷させてしまいます。続く数周で琢磨はさらにポジションを落とし、45周目にコースの清掃のためにイエローコーションとなったときには6番手となっていました。

 先のアクシデントでウィングストラットのひとつが部分的に壊れましたが、パーツの交換によって順位を下げることは避けたいと考えたチームは、琢磨がポジションを守れるようになったこともあり、補修作業を次のピットストップまで先送りすることにしました。さらに、ヘルメットに組み込まれたドリンク・システムにトラブルが発生したため、ピットストップの際にメカがドリンクボトルを琢磨に手渡すことになります。さらにタイアを交換し、フロントウィングの調整を行った結果、琢磨は6番手から12番手へと転落しました。

 次のストップではこの影響がさらに拡大します。ピットストップのタイミングが他のドライバーとずれたこともあり、琢磨は9番手まで順位を取り戻しましました。

 ところが、放り投げられたドリンクボトルを受け取ろうとした琢磨はエンジンをストール。これでレースに復帰したときには13番手となっていました。また、このとき琢磨はリードラップの最後尾につけていたため、彼をピットに呼び戻してフロントウィングの修正することを決断。この作業をチームは実に11秒以下で終わらせました。

 琢磨はさらに給油のためにピットストップ。さらにポールシッターのウィル・パワーに不運が降りかかったこともあり、琢磨は13番手でリスタートに臨みました。

 残り26周で再びリスタートとなります。ここで琢磨は5台をオーバーテイク。さらにファイナルラップでジャスティン・ウィルソンを仕留めて8番手となり、IZODインディカー・シリーズでNo.14ABCサプライのマシンを8位完走に導きました。

 佐藤琢磨とチームは今週の水曜日に行われるテストのため、テキサス・モータースピードウェイに向かいます。その後、短い休暇を挟んで、次戦が開催されるバーバ ー・モータースポーツ・パークへと移動する予定です。

佐藤琢磨のコメント
「レースは最初から苦しい展開となりました。2回目のリスタートでフロントウィングにダメージを受けてしまい、そこからは完調ではないマシンでレースの大半を戦うことになりました。その後、フロントウィングを交換したときには15番手まで順位を落としました。そこからポジションを取り戻し、何台かをオーバーテイクできたことには勇気づけられました。レースに関してはいくつか見直したいこともありますが、今日は懸命に戦い抜きました。ハードワークをこなしてくれたABCサプライ・チームに心から感謝します」

ラリー・フォイトのコメント
「開幕戦でポイントがとれたことはよかったと思います。今日はとてもコンペティティブなマシンでスタートしましたが、運がありませんでした。レース序盤にフロントウィングを破損させてしまいましたが、順位を落としたくなかったので、ピットストップは先送りしました。その後も問題はあったものの、とにかく走り続け、長いイエローコーションとなったときにクルマを修正し、コースに送り返しました。コース上で起きたことはちょっとした不運でしたが、シーズンの滑り出しとしては上々で、トップ10でフィニッシュできたことはよかったと思います。混乱に巻き込まれながらもトップ10でフィニッシュできたことは、我々のポテンシャルが高いことを物語っています。結局のところ、ついてない日に期待できるのは、こういうことだと思います」

(AJフォイト・レーシングのプレスリリースより)

インディカー開幕戦:佐藤琢磨から動画メッセージ


関連のニュース

旧記事 News Ranking

本日のレースクイーン

WinG
川田明日未(かわたあすみ)

旧記事 Photo Ranking

フォトランキング