更新日: 2018.02.17 06:42
スバルBRZ GT300、岡山テストを順調に終える
2015.3.14
SUBARU BRZ GT300 2015、滑り出しは順調
SUPER GT公式テスト・デイ1
3月14日(土)、岡山国際サーキットにてSUPER GT公式テスト初日が行われ、4月の開幕を待ちきれない熱心なレースファンが見守る中、今季の選手権に出場する39台のマシンがテスト走行を実施しました。
R&D SPORTチームは、本年シリーズのために新たに仕立てたSUBARU BRZ GT300 2015モデルを持ち込み、次々にテストメニューをこなしていきました。シャシーのレイアウトそのものは、昨年モデルから大きく変わっていませんが、細部が見直され操縦安定性がリファインされています。しかし最大の変化は、タイヤ銘柄がダンロップに変更されたことでしょう。また、フロントタイヤ外径が30mm小型化され、それに伴って空力特性も見直されフロントフェンダーの形状、ボンネットフードなどが変更されています。
この日午前中に行われた第1回目のセッションでは、朝方まで降り続いた雨によって路面はほぼ全域にわたってセミウェット状態です。途中明るい日差しが路面を乾かしていきましたが、それでも2時間のセッション中は完全にドライにはなりませんでした。最初にSUBARU BRZ GT300のステアリングを握ったのは、井口卓人です。セッティングを確かめながら、徐々にペースを上げていきました。マシンを降りて、今年からチームに加入した山内英輝にドライバー交代した井口は、「昨年のクルマと比べるとこのマシンは、直進性がよく、ハンドリングの安定感が高いと思います。タイヤが路面にマッチすれば、よい走りが可能だと思います。特にこのセッションのように、少し濡れている状態は去年のマシンでは苦手だったのですが、今回はとてもいい印象でした。そこが大きな違いだと言えるでしょう」と語っています。午前のセッションでは、ベストタイムはクラス4番手でした。
STI総監督の辰己英治は、「オフの間に昨年のマシンを私自身でドライブしてみて、ハンドリングの改善が課題だということはわかっていました。その後、STIのエンジニア達が知恵を絞り、シャシー各部や空力の見直しに力を注ぎました。新しいクルマは見た目こそほとんど昨年モデルと変わっていませんが、見えない部分の小さな改良の積み重ねで、実は相当進化しています。このマシンも私自身が栃木のSUBARUテストコースでドライブしてみましたが、意図した改善は達成しており、印象は大きく変わっていました。路面温度に左右されずに、いつでも良いパフォーマンスを発揮できれば、チャンピオン争いにも生き残れると思います」と話しています。
コースの路面はすっかり乾き、午後のセッションはドライコンディションでの走行となりました。ドライでのシャシーのセットアップを調整しつつ、いくつかのタイヤの組み合わせを試し、このコースにあわせたベストチョイスを探っていきます。午後2時間のセッションの途中に何度か赤旗中断がありましたが、38周を走りベストタイムは24台中14番手でした。ここまでテストは順調に推移しています。二日目はさらにセットアップを進め、3週間後の開幕戦に備えます。