更新日: 2018.02.16 08:51
スバルNBR WRX STI、VLNでクラス3位を獲得
2012年4月29日
NBR WRX STI、ニュルブルクリンクVLN4時間レースでクラス3位
4月28日土曜日にドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでVLN(ニュルブルクリンク長距離選手権)レースが行われ、STIからエントリーした2012年NBRチャレンジ仕様のWRX STIがクラス3位(総合32位)で4時間レースを終えました。
前日に行われた公式予選は、前夜の雨が上がって晴れ間が見える天気でしたが、路面はウェットのまま。マシンの開発を担当しているSTIモータースポーツプロジェクト室長の辰己英治が、今回はドライバーとしてウェットタイヤで予選をスタート。クルマやコースの状態をチェックして、吉田寿博に交代。2周ののち、吉田は地元ドイツのマルセル・エンゲルスにバトンタッチしました。この時、チームはスリックタイヤへ交換し、タイムアップを図ることにしました。しかし、その後吸気系トラブルによりエンジン出力がロスしたため、目覚ましいタイムアップが叶わずSP3Tクラス10位(総合84位)で予選を終了しました。
28日の決勝レースは、正午にスタートしました。この時の気温は、20度を超えるほどに上昇していました。スタートドライバーの吉田は、周回毎に順位を上げ、総合31位クラス3位で辰己にドライバーチェンジ。辰己のドライブの目的は主にマシンの状態をチェックすることでしたが、4周で交代の予定を変更して7周走行しました。辰己はピットインのタイミングによって総合37位まで落ちたポジションを5つ挽回し、最終ランナーのエンゲルスに交代。エンゲルスは、トラブルフリーで順調に周回を重ねましたが、レース終了まで残り5分の時点で赤旗中断となり、レースはそのままフィニッシュとなりました。
5月のニュルブルクリンク24時間レースの前哨戦としてこのVLNレースを終えた辰己監督は、「レースリザルトは、まずまずの内容ですが、欲を言えばもう少し上位に食い込みたかったですね。日本でクルマを仕上げた内容には問題ないのですが、実際にニュルのコースを走らせてみると修正すべき点が見つかりました。24時間レースに向けてよいテスト機会になりました。このあと少しセッティングを変え、24時間レースに向けた準備を進めます」と語っています。