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投稿日: 2011.12.03 00:00
更新日: 2018.02.16 06:24

フェラーリとレッドブル、FOTA離脱へ


 フェラーリとレッドブル・レーシングが、フォーミュラワン・チームズ・アソシエイション(FOTA)を脱退する方向で決定したようだ。リソース制限協定(RRA)をめぐるFOTAでの合意に至ることができなかったことが原因とされている。

 ブラジルグランプリの後行われた会合で、FOTAの将来に向けて議論が続く中、RRAについてフェラーリとレッドブルは合意に至ることができず、FOTAを脱退する通知を送ったと信頼ある情報源は伝えている。両チームはこの件の通達を、今週はじめにFOTAへ通達したという。

 英AUTOSPORTがこの件について両チームに確認したところ、両チームとも状況についてコメントを得ることはできなかった。

 FOTAのスポークスマンはこの件について、2チームから脱退の通知を受け取ったことを認めたが、それがどのチームかを明らかにしなかった。

「FOTAは2チームから脱退の通知を受け取ったことを認めるが、FOTAはその2チームに代わって、組織の目標を達成するべく活動し続ける」

 FOTAの規約では、チームは脱退の2ヶ月前に離脱の意向を通知しなければならないが、フェラーリとレッドブルの2チームは2月1日に脱退の意志を翻意しない限り、FOTAから正式に離脱となる。

 フェラーリのステファノ・ドメニカリはFOTAの将来の鍵としてRRAが重要であり、この協定でコストの抑制を図ることができなければ、FOTAの将来を疑わなければならないと韓国GPで述べている。

「この不信感がFOTAから出てくるのならば、FOTAの存在とは何か? FOTAの成立の経緯は知っているし、我々はFOTAが必要なのかどうか、理解する必要はある。FOTAの将来の目的は何なのか」

 また、レッドブルのクリスチャン・ホーナーも「主な問題点は、RRAとコンコルド協定の合意についてだ。FOTAで合意を得ることができないのなら、FOTAの目的とはなんなのだろうか」と語っている。

 2チームのFOTA離脱の原因はRRAについてだが、2チームは現在もRRAについて協議を進めており、来週にはマクラーレン、メルセデスの2チームを交え、RRAについて議論を進めるという。


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