更新日: 2018.02.23 12:18
ポルシェ、スーパーGTで911 GT3 Rがパーフェクトウイン
ポルシェ モータースポーツ ニュースレター
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のモータースポーツニュースレターでは、世界各国のポルシェモータースポーツに関する情報を定期的にお伝えしております。
ポルシェ インテリジェント パフォーマンス:911 GT3 Rハイブリッド2.0が上々の滑り出し
世界で最も過酷なサーキットで、さらなる開発が加えられたポルシェ911 GT3 Rハイブリッド2.0が上々の滑り出しを見せました。ニュルブルクリンク・ロングディスタンスチャンピオンシップ第2戦(4月30日)において、ワークスドライバーのイェルク・ベルクマイスター/マルコ・ホルツァー/パトリック・ロング組は、この革新的なハイブリッドレーシングカーをドライブして11位に入りました。50 kgの軽量化の結果、車両重量が1,300 kgとなり、同時にエアロダイナミクスもいっそう向上したバージョン2.0は、より優れた燃費を達成しています。北コースでのこの4時間のレースは、6月に行われる24時間レースの前哨戦の役割を果たしました。
インターナショナルGTオープン:イモラにおいてアウトールランドがホームで2勝
インターナショナルGTオープンシーズンで、イタリアのアウトールランドスポーツ・チームはすばらしいスタートを切りました(4月30日、5月1日)。イモラでの第1戦で、ジャンルカ・ローダ/ファビオ・バビーニ組は911 GT3 RによってGTSクラスで優勝を果たし、第2レースでは3位に入りました。トップカテゴリーと総合部門では、アウトールランド・ポルシェ911 GT3 RSRを駆るアルバロ・バルバ/アンドレア・チェッカート組が週末の第2レースで勝利しました。
ブランパン耐久シリーズ:ポルシェが初戦で勝利
モンツァで開催された新しいヨーロッパGTシリーズ第1戦(4月17日)の勝利をものにしたのは、カレラカップの勝者ジャンルカ・ローダと、パオロ・ルベルティおよびラファエレ・ジャンマリアでした。アウトールランドスポーツからエントリーした911 GT3 Rでグリッド6番手からこの3時間のレースに臨んだローダとチームメートは、911 GT3 Rのスピードと比類ない効率性の恩恵を受けました。強力なライバルが3回ピットストップしたのに対し、アウトールランドは給油のために2回ピットストップをしたのみでした。
ブリティッシュGT選手権:デビッド・アッシュバーンが1勝を挙げ、タイトル防衛のための戦いを開始
ブリティッシュGTのディフェンディングチャンピオン、デビッド・アッシュバーンと、新しいチームメートである元ポルシェのワークスドライバー、リチャード・ウエストブルックは、4月25日、オールトンパークにおいて新しいシーズンに向けてほぼ完璧なスタートを切りました。ウエストブルックの健闘により、第1レースで優勝し、第2レースではポールポジションを獲得しました。第2レースではタイムペナルティーとセーフティーカーの導入により、トラックスピードの911 GT3 Rは思うような走りができませんでしたが、4位でゴールし確実にポイントを獲得しています。
フランスGT選手権:ポルシェチームがノガロで優勝
ノガロで行われたフランスGT選手権第2戦(4月24日、25日)において、ポルシェのカスタマーチームがダブル優勝を達成しました。第3レースではディフェンディングチャンピオンのパトリック・ボルンハウザー/ローラン・グロッピ組がラルブル・コンペティションの911 GT3 Rで優勝。第4レースでは、プロGTバイ・アルメラからエントリーした911 GT3 Rをドライブするアントニー・ベルトワーズ/ローラン・パスカリ組が制しました。
スペインGT選手権:ポールポジションから、見事優勝を果たす
各30周の2つのレースにより、スペインGT選手権がバレンシアの地でシーズン開幕を迎えました(4月17日)。第1レースを制したのは、ドリベクス・チームの911 GT3 RSRを駆るポルトガル人コンビ、マヌエル・ジャオ/ミゲル・アマラル組でした。第2レースで5位につけたジャオ/アマラル組は、総合ランキングを2位として、5月28〜29日に第2戦が行われるハラマに移動します。
スーパーGT: 911 GT3 Rがポール・トゥ・ウィン
4月に開催予定だった岡山でのレースが延期のため、事実上の開幕戦となった富士スピードウェイでのスーパーGT第2戦(5月1日)のGT300クラスにおいて、#33 HANKOOK PORSCHE (影山正美/藤井誠暢) の911 GT3 Rがポール・トゥ・ウィンを果たしました。予選1回目からトップタイムを記録し、スーパーラップでも見事ポールポジションを獲得した911 GT3 Rは、スタートドライバーを務めた影山から藤井へ交代したピットストップ後の後半スティントも含めて、一度もトップの座を譲ることなくパーフェクトウィンを飾りました。3位には#25 ZENT Porsche RSR (都築晶裕/土屋武士)の911 GT3 RSRが入っています。
ポルシェ レーシング リユニオンIV:伝説のレーサー、ブライアン・レッドマンが公式アンバサダーに
ポルシェ・カーズ・ノース・アメリカは、10月14〜16日にカリフォルニア州ラグナ・セカで開催されるポルシェ レーシング リユニオンIVの公式アンバサダーとして、伝説のイギリス人レーサー、ブライアン・レッドマンが就任したことを発表しました。ポルシェ レーシングレユニオンは、ポルシェの歴史的なレーシングカーと現代のレーシングカーが集う世界最大のイベントです。74才になるレッドマンは、1969年に908 LHと908/2でポルシェに初のメーカー世界選手権タイトルをもたらしたワークスチームの一員でした。
カレラカップ ジャパン:安岡秀徒がシーズン初戦を制する
ポルシェ カレラカップ ジャパン若手育成プログラムのドライバー、安岡秀徒が5月1日にスーパーGTと同日に富士スピードウェイで行われたカレラカップ ジャパンのシーズン最初のレースで勝利し、シーズンに向けて幸先の良いスタートを切りました。2010年にシリーズ2位だった安岡はポールポジションを獲得し、雨の中、スタート時に神取に不意を突かれましたが、同一周回でリードを奪い返すことに成功し、チャンピオンクラスで優勝いたしました。神取は総合2位(ジェントルマンクラス1位)に入っています。
カレラカップ アジア:ニューフェイスが上海を席捲
24才のドイツ系スイス人アレキサンドレ・インペラトーリがカレラカップ アジアの舞台で一躍脚光を浴びました。全日本F3選手権とA1グランプリで活躍したこのレーサーは、上海F1グランプリ(4月15〜17日)のサポートレースとして行われた開幕戦で、スターチェイスの911 GT3カップカーを駆り、2つのレースで優勝を果たしました。このほか表彰台に登ったのは、日本の澤 圭太と、マカオ出身のロドルフォ・アビラでした。
カレラカップ ドイツ:ニック・タンディがタイヤギャンブルを制する
ホッケンハイムリンクでのシーズン開幕戦(5月1日)のスタート直前に降ったにわか雨のあとで、イギリスのニック・タンディ(コンラッド・モータースポーツ)はスリックを選ぶことに決めました。この決断が功を奏し、ポルシェ モービル1 スーパーカップのディフェンディングチャンピオン、ルネ・ラストよりも1秒速くフィニッシュし、勝利を収めました。タンディと同じイギリス人ショーン・エドワーズは18周後に3位でチェッカーフラッグを受けました。
カレラカップ イギリス:スラクストンでジェームズ・サットンがダブル優勝
スラクストンでの第3戦(4月30日、5月1日)でダブル優勝を果たしたジェームズ・サットン(SAS/レッドライン)は、リードを19ポイントに広げました。この2007年チャンピオンの最強のライバルは、またしてもポルシェ・カーズGBのモータースポーツの元生徒、ユアン・ハンキーで、2回とも2位を獲得しました。今年もカレラカップ イギリスは24台の強力なエントラントによりに争われます。
カレラカップ イタリア:チャンピオン、アレッサンドロ・バルツァンがシーズン初戦で優勝
インターナショナルGTオープンのサポートレースとして行われるカレラカップ イタリアは、イモラで新しいシーズンに突入しました(4月30日、5月1日)。2010年の最後の2戦で優勝を果たしたディフェンディングチャンピオンのアレッサンドロ・バルツァン(エビモトールス)は、この第1レースでも優勝し、連勝記録を伸ばしました。しかし第2レースを制したのは、ヴィト・ポスティリオーネ(ペトリコルセ・モータースポーツ)でした。
カレラカップ スカンジナビア:若いドライバー達の走り
デンマークのユランスリンゲンでは、若者の夢がスタートしています(4月22、23日)。第1レースを制したのは、22才のポールシッター、ユーアン・クリストフェルション(クリストフェルション・モータースポーツ)で、第2レースでは20才のリヌス・オールソン(エクスランダー・レーシング)が敵無しの強さを見せ付けました。ディフェンディングチャンピオンのロビン・ルドホルム(31才)は、どちらも14周のスプリントののちに2位でチェッカーを受け、ランキング2位につけています。次に熾烈な戦いが行われるのは、5月6、7日、スウェーデンのクヌトスドルプにおいてです。
IMSA GT3カップ チャレンジ:マディソン・スノーが史上最年少で優勝
ユタ州ミラー・モータースポーツパークで行われたIMSA GT3カップ チャレンジ第3戦(4月29、30日)では、新記録が飛び出しました。15才4ヵ月のマディソン・スノー(スノー・レーシング)がゴールドカップクラスで自身初の優勝を獲得したのです。プラチナカテゴリーで優勝したのは、ティム・マッケンジー(ケリー・モス・モータースポーツ)でした。この週末に行われた第4戦でも、スノーとマッケンジーが無敵の強さを見せ付けました。
GT3カップ チャレンジ ミドルイースト:シェイク・サルマン・ビン・ラシッド・アール・ハリーファがタイトルを獲得
最終戦を前にわずか4ポイント差でリードしていたシェイク・サルマン・ビン・ラシッド・アール・ハリーファは、ドバイ・オートドロームで行われた最終戦の第12戦の末、アブドルアジーズ・アール・ファイサル殿下に競り勝ってタイトルを獲得しました(4月17日)。アブドルアジーズ殿下はドバイでのダブルヘッダーで優勝し、戦歴に7つの勝利を追加しました。シェイク・サルマンは4勝にとどまりましたが、その他のレースでも着実に高ポイントを獲得しました。
レースノート:ティモ・ベルンハルト/ロマン・デュマ/ルーカス・ルールは、ニュルブルクリンク・ロングディスタンスチャンピオンシップ第2戦でマンタイ・レーシングの911 GT3 Rをドライブし、2位を獲得しました(4月30日)。 +++ フェルベマイヤー・プロトン・チームのチームオーナーであるクリスティアン・リードと、ホースト・フェルベマイヤーSr、ホースト・フェルベマイヤーJr.の3人は、フランスのル・カストレで行われたル・マン・シリーズ開幕戦で、GTE-Amクラスで優勝しました(4月3日)。GTE-Proクラスに参戦していた3台の911 GT3 RSRは、スタート時のアクシデントに巻き込まれリタイヤしました。 +++ ALMS第2戦ロングビーチでは、ファルケンタイヤの911 GT3 RSRを駆るワークスドライバーのヴォルフ・ヘンツラーが4位を獲得しました(4月16日)。パトリック・ロングはリードしていたものの、リタイヤを余儀なくされました。 +++ グランダムでは、2戦を終えた時点で、ポルシェ・ライレー プロトタイプをドライブするデビッド・ドナヒュー/ダレン・ロー組がドライバーズランキング3位につけています。 +++ ロジャー・ラゴ(ラゴ・レーシング)は、ドライバーズチャンピオンシップで首位に立ち、カレラカップ オーストラリア第2戦(マララ、5月13〜15日)に臨みます。「ジム・リチャーズ・エンデュランストロフィー」をリードしているのは、マット・キングスレーです。