更新日: 2018.02.16 15:28
ラピエール「すべての作戦が上手く働いた」
【トヨタモータースポーツニュース】
2013年4月13日(土)
トヨタ・レーシング、WEC開幕戦シルバーストーン
予選1番手、2番手で最前列グリッドを独占
トヨタ・レーシングは2013年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストーン6時間レースの予選で、ポールポジション、2番手と最前列を独占、幸先の良いスタートを切った。
TS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツとニコラス・ラピエール組は、トヨタ・レーシングが2012年にWECに参戦して以来、実に4度目のポールポジション獲得。アンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミの乗る#8が予選2番手を獲得した。
今年から採用された新しい予選システムでは、各車二人のドライバーが最低2周のアタックを行なわなければならない。そしてグリッド順位はそれぞれのドライバーの最速2周タイムの平均値を合計して決められる。
コンディションが目まぐるしく変わる中、TS030 HYBRID #7はニコラス・ラピエールがインターミディエイトタイヤでスタートした後、アレックス・ブルツへ交替すると同時にスリックタイヤに変更、この作戦が実を結んだ。
予選セッションは開始直前に降った雨でコースは濡れた状態だったにもかかわらず、走行ラインはたちまち乾き始め、スリックタイヤを選択したアレックス・ブルツはTS030 HYBRID #7の平均タイムを上げることに成功、ベストタイムを記録した。
TS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソンはインターミディエイトタイヤでスタート、ステアリングを渡したセバスチャン・ブエミはそのままのタイヤで2番手グリッドを獲得した。予選セッションは2人のドライバーが走るために、ステファン・サラザンは出走しなかった。
今日の結果は、トヨタにとってFIA世界選手権レースに於ける、2009年のF1バーレーンGP以来初の予選での最前列グリッド独占となった。
決勝レースは明日14日(日)の正午(日本時間20時)にスタートする。
TS030 HYBRID #7:
(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール)
公式練習第3回目:3番手(1分49秒754)26周
予選:1番手(平均1分48秒021)
アレックス・ブルツ #7:
新しい予選方式は不順な天候のためにその良さが発揮されなかった。予選は雨で始まりドライコンディションで終了するという、不安定な状態だった。最初のスティントではニコラス・ラピエールが素晴らしい仕事をしてくれ、引き継いだ私がスリックタイヤに履き替えて満足できるタイムを記録できた。ポールポジション獲得は最高だ。
ニコラス・ラピエール #7:
難コンディションのシルバーストーンでポールポジションを獲得出来、最高のシーズン開幕になった。すべての作戦が上手く働いた。ポールポジションはすべてではないが、最高タイムを記録出来たということは我々にとって重要で、明日のレースに向けて自信が持てた。レースは激しい争いになるはずで、最前列グリッドからのスタートが重要になる。最高の気分だ。
TS030 HYBRID #8:
(アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ)
公式練習第3回目:4番手(1分51秒639)23周
予選:2番手(平均1分49秒995)
アンソニー・デビッドソン #8:
荒れたコンディションで難しい予選だったが、楽しかった。インターミディエイトタイヤでのスタートは良い判断で、余裕を持ってプッシュ出来た。ドライバー交替をした後も我々はインターミディエイトタイヤのままで行くことを選択した。#7はスリックタイヤに変更したが、その方が正しい判断だったようだ。我々は十分なアドバンテージがあったので安全策をとったが、最前列からの決勝スタートは選手権を考える上でも最高といる。
セバスチャン・ブエミ #8:
最高の予選だった。アウディを打ち破ったのは嬉しい。耐久レースの結果には予選は余り大きな意味を持たないが、最前列からのスタートは素晴らしい気分だ。コースが濡れた状態から乾いて行く状況だったので、タイヤ選択が難しかった。そこでチームとしてタイヤに関して作戦を変え、我々はインターミディエイトタイヤのまま、#7は途中でスリックタイヤに変えた。結果的にインターミディエイトタイヤはベストチョイスだとはいえなかったが、グリッド1、2番手を獲得出来たことは非常に重要だ。