更新日: 2018.02.17 08:22
一貴「PP獲得時と同じ確実な感覚を掴めた」
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トヨタモータースポーツニュース
TOYOTA GAZOO Racing、ル・マン・テストデーで高い信頼性を確認
2015年5月31日(日) ル・マン サルト・サーキット
TOYOTA GAZOO Racingは、5月31日(日)にフランスのル・マン サルト・サーキットで行われたル・マン・テストデーで、24時間レースに向けて非常に有益で建設的なテストを行いました。公式テストは、6月13〜14日に行われる決勝レースを前に、普段は公道として使用されている1周13.629kmのフルコースを走ることの出来る唯一の機会です。TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS040 HYBRIDの最終的な調整を行うべく、8時間に及んだテストを無駄なく走り切りました。
昨年のル・マン24時間レースの予選でポールポジションを獲得した中嶋一貴は、第2戦スパ6時間レースで負った怪我から回復し、2014年の世界チャンピオンであるセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンと共にTS040 HYBRID #1号車のステアリングを握りました。中嶋は回復次第ではレースへの参戦が困難になる可能性があったために、リザーブドライバーの小林可夢偉がテストで4周の計時ラップを走り、不測の事態に備えました。
TS040 HYBRID #2号車をシェアするのは、2人のル・マン参戦回数を合わせるとなんと21回にもなるアレックス・ブルツとステファン・サラザンの2人。彼らに、LMP1で初めてサルト・サーキットを走るマイク・コンウェイが加わってテストをこなしました。
この日、チームに与えられた最大の課題は、ル・マン仕様に改良されたロードラッグ・パッケージの性能を確かめることで、そのために幾つものセットアップを試し、タイヤの性能を確認しました。断続的に降り続いた雨のためにコースの状態は歓迎するものではありませんでしたが、ミシュラン・ハイブリッド・インターミディエイトタイヤ及びレインタイヤの性能確認が可能になり、また低グリップのコースにおけるTS040 HYBRIDのセットアップを進めることが出来ました。午後のセッションは濡れたコースで始まりましたが、途中でコースが乾き、再度雨が来る前にスリックタイヤでの走行も実現出来ました。
2台のTS040 HYBRIDは7人のドライバーが操り、合計173周、2500km超を走破しました。テストの結果は7番手、8番手の順位でしたが、チームは確かな進歩を確認し、6月13日にスタートする第83回ル・マン24時間レースに向けて士気を高めています。TOYOTA GAZOO Racingへの皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。