更新日: 2018.02.16 15:28
小暮「トップを争う力を十分証明できたと思う」
2013全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿サーキット
レースレポート
4月14日(日)天気:晴れ
◇決勝日は朝から晴天に恵まれ、気温も少しずつ上昇し、すっかり春を思わせる気候に。まずは、決勝前のフリー走行で小暮3位、大祐5位と順調にレースに向けた確認を終える。今大会は300kmレースというシリーズ最長のレースで、タイヤ交換のタイミングや、給油のためのピットイン戦略が勝敗に大きく影響するということもあり、作戦ミーティングを念入りに行って決勝レースが始まる14時30分を迎える。
午後になってからうすい雲が広がってきたが、依然としてドライコンディションの中、レースがスタート。2番グリッドからスタートした小暮は、早くも2周目に突入した直後にトップのマシンをオーバーテイク。トップに浮上し、その差を引き離しながら快走を続ける。一方の17番グリッドからスタートの大祐は、2回ストップの作戦を選択し、軽めのマシンを操り、1台ずつ確実にオーバーテイクしながら先を急ぐ格好に。17周目に1回目のピットストップを行い、コースに復帰。22周目には小暮がピットイン。こちらは長めの燃料補給を行ない、コースに復帰する。大祐は32周目に2回目のピットインを行い、猛プッシュで最後のスティントを走り切るも16位という結果でレースを終えた。
快調に周回を重ねていく小暮は28周目にピットアウトした40号車をオーバーテイクし、トップに返り咲くとそのまま手を緩めることなく安定した速さで周回を重ねていく。このままトップを走り切ると思われたが、チェッカーまで残り3周となったところで、電気系のトラブルが発生。エンジンがパワーを発揮できない状況となり、2位の40号車に戦う術なく抜かれ、さらには残り1周となったところで20号車にもパスされたが、なんとか3位でチェッカーを受けた。
小暮にとってもチームにとっても2年ぶりの表彰台となったが、頂点が見えていただけに悔しい3位となった。
◇観客動員数
4月13日(土)予選21,000人
4月14日(日)決勝29,000人
◇コメント
#31ドライバー 中嶋大祐
「他車と異なる燃料搭載量で走ることが出来る2ストップ作戦でポジションアップを狙いましたが、思うようにいきませんでした。今週末、Q1での自分のミスから歯車が狂ってしまいました。決勝中も満足のいくバランスで走ることは出来なかったので、次のレースまでに今回のデータを整理し、万全の状態で臨めるようにしたいと思います」
#32ドライバー 小暮卓史
「スタートはよくなかったですが、順位をキープすることができ41号車を追う展開となりました。作戦の違いからか41号車とは速さの差があったので2周目のメインストレートでパスすることに成功し、トップに立つことができました。その後はペースを守り、ギャップを築くことに努めました。22周でピットインした際には18秒のマージンを築くことができていたので、ピットアウト後もそのままトップでコースインすることが可能だと確信もありました。しかし、再度コースインした際に、数台パスしなければならずタイムロスをしましたが、レース内容としては想像通りの展開となりました。そこからは、40号車と目に見えない駆け引きでタイム合戦を繰り広げていましたが、残り3周の時点でエンジンの吹き上がりの不調が出てしまい、ペースダウンを余儀なくされました。バックストレートで40号車、最終ラップで20号車にパスされ3位でチェッカーを受けました。ほぼ優勝が目に見えていたので納得がいく結果ではありませんでしたが、このレースウィークで自分たちのチームは従来の速さを取り戻し、十分トップを争える力があることを証明できたと思います。今回の結果は悔しいですが、この悔しさを糧に今回果たせなかった優勝を狙っていきたいと思います」
中嶋悟総監督
「いいレースをお見せできていただけに、悔しい結果となりました。しかし、これもレースです。好調にここまで来ていたので、この屈辱を晴らすべく次戦に臨みたいと思います。第2戦まで、少し時間が開きますので、それに向けてチーム一丸となり準備を進めていきます。たくさんのご声援をありがとうござました。次戦もよろしくお願い致します」◇次回のスーパーフォーミュラは6月1日・2日にオートポリスで開催されます。