更新日: 2018.02.16 15:21
平中「今年はチャンピオンシップをリードしたい」
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2年連続開幕戦優勝を飾る!
GAINER DIXCEL SLS
DRIVER: KATSUYUKI HIRANAKA / BJORN WIRDHEIM
予選:3位
決勝:1位
予選日入場者数:8000人
決勝日入場者数:16000人
全日本GT選手権から数えて今年で20年目を迎えるSUPER-GT。開幕は昨年と同じ岡山国際サーキットで開催された。今回は爆弾低気圧の影響で暴雨風予報で、予報は外れることなく土曜日は雨、日曜日は風に悩まされるレースとなった。
GAINERは本年度より2台体制になり、ドライバーもエースカーの11号車に平中克幸をAドライバーに起用、昨年まで500クラスで走行し、国際F3000選手権のシリーズチャンピオンにも輝いたことのあるビヨン・ビルドハイムが新規加入した。
10号車には長年GAINERのエースとして君臨してきた田中哲也と、2008年に田中哲也とコンビを組んでいた植田正幸が復帰。マシンも悲願のチャンピオン獲得に向けてMercedes-Benz SLS AMG GT3にスイッチした。シーズン前から11号車は何度となくタイヤテスト、ブレーキテストを行い、岡山には万全の体制で乗り込んできた。
2013年4月6日(土曜日)
金曜日朝から空は黒い雲に覆われ、今にも雨が落ちてきそうだ。走行開始はドライで走れたものの、ポツポツと雨が落ちてきて、開始20分では既に路面はウエット。
平中から走行を開始していたが、路面が不安定だった為一旦ピットで待機。その後ウエットタイヤで走行を再開。アンダーステアがきつい様で、足回りを調整しながら走行を続ける。その後ビヨンに変わり、4度の赤旗を挟み走行は終了した。
今年の予選は全戦Q1とQ2のノックアウト方式が採用される。雨と風の影響で10分遅れの14時10分から15分間のQ1が開始。まずQ1を担当するのはビヨン。開始早々にモスエスでコースアウトするマシンが発生。赤旗中断となる。
再開された後の計測2周目に1分48秒460のタイムで暫定トップへ。しかしGT-Rに更新され後退。計測4周目に1分45秒465で3番手に付ける。その後再びコースオフしスタックしたマシンが出たため赤旗に。残り3分で再びコースへ。しかし1周もしないうちに再びスピンして止まるマシンがあり赤旗が提示され、この時点でQ1は終了し11号車はQ2に進出を決めた。
雨が激しさを増し、35分遅れでQ2が開始。Q2は13分間で行われる。平中がポールを目指してコースへ。平中は徐々にタイムを上げていき、3周目には1分42秒295のタイムで計時のトップに名前を載せる。このままのポジションを期待したが、№61BR-Zが驚異的なタイムでポールを奪取。暖まりを考えユーズドタイヤでアタックしていた為か、その後平中はタイプアップすることが出来ず、明日のグリッドは3番手の位置からのスタートとなった。
Bjorn Wirdheimコメント
「今日は良かった。コンディションは非常に難しかったが、チームが良いマシンを仕上げてくれて僕自身良いパフォーマンスを予選で出すことが出来ました。
雨の中思うように走ることが出来、良かったと思います」
平中克幸コメント
「狙うはポールポジションだったのですが、BR-Zが思いの外速くて、あのタイムは見えない状態でした。僕らが今できる限りのことは出来たんじゃないかと思います。明日のレースはドライになりそうなので、今年のシーズン前のテストでもかなり走り込んでデータも取れているので、それをしっかり見直して、明日の決勝に臨みたいと思います」
2012年4月7日(日曜日)
朝にはまだ霧雨のような雨が降っていたが、走行開始頃には日差しが差してきていた。まずビヨンからウエットタイヤで走行を開始。決勝シミュレーションも行い平中へ。この時点で徐々に路面は乾き初めドライタイヤに履き替えて再びコースへ。このセッションは4番手で走行を終えた。
決勝はドライ路面でスタートした。スタートを担当したのはビヨン。スタートもミス無く3番手で1コーナーに消えていく。ペースの上がらない№61BR-Zをまず№3GT-Rが1周目にパス、続いてビヨンも3周目の1コーナーでパス。前を行く№3を追いかける。差を周回毎に詰めていき、ペースの落ちてきた11周目のアウトウッドでインをさし、トップに浮上。そこからビヨンのペースは落ちることなく1分31秒台から32秒台のペースを守り、47周目にピットへ。
前の周に入った10号車が接触によるドアトラブルに見舞われまだピットから離れていなかったが、10号車のメカニックが急いでマシンをピット内に納め、通常通りに11号車のピット作業を終え、平中をコースに送り出す。
2番手には№4BMWが迫っていたが、素早いピット作業と、ビヨンが20秒近くのビハインドを持って平中にバトンを渡してくれていたので、8秒合った差もNEWタイヤでのアウトラップには5秒まで縮められてはいたものの、その後徐々に引き離し、66周目には23秒差まで広げていた。
最終的には11秒の差を持って2年連続開幕戦でトップチェッカーを受けた。
平中 克幸コメント
「このシーズンオフで凄くテストをすることが出来て、そのデーターが今日のレースに生きたことが勝因だと思います。DUNLOPさんにもTeamに感謝しています。ビヨンもファーストスティントで、凄く良い走りをしてくれたので、本当に楽に自分のスティントを走ることが出来ました。
昨年に続いて開幕戦優勝が出来て本当に良かったです。今年は失速することなく、チャンピオンシップをリードしていけたら良いですね」
Bjorn Wirdheimコメント
「今日はパーフェクトなレースが出来ました。僕はスタートを担当しましたが、DUNLOPさんのタイヤは素晴らしく、自分のスティントの最後でも同じように走ることが出来ました。ピット作業もチームはパーフェクトでした。平中のスティントもパーフェクトでした。
今日のレースは本当にハッピーでした。GAINERで初めてのレースを優勝で飾ることが出来て本当に良かった」