更新日: 2018.02.23 14:02
琢磨「レースで多くの課題がみつかった」
March 24 2013, RACE
Honda Grand Prix Of St. Petersburg
スコット・ディクソンが20番手スタートから5位でフィニッシュ
予選2番手でフロントロースタートだった佐藤琢磨は開幕戦を8位で完走
2013年3月24日(日)・決勝 会場:セント・ピーターズバーグ市街地特設コース 天候:晴れのち曇り 気温:24~25℃
2013年のインディカー・シリーズ開幕戦となるHondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグは、青空の下でスタートが切られました。朝から曇り空が広がっていたセント・ピーターズバーグには雷雨の予報も出ていましたが、幸いにも雨は降らず、サーキットに集まった大勢のファンは暖かな天候のもとでエキサイティングなレースを楽しみました。
今シーズンから周回数が10周プラスされて110周で争われた決勝レースでは、Hondaダラーラで戦ったスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が、20番手スタートから次々とライバルをパスし、5位でフィニッシュしました。予選ではマシンを自分の好みに仕上げきれずにいたディクソンでしたが、決勝日の朝のファイナル・プラクティスでセッティングを大幅に向上させ、レースでは持てる力を発揮しました。
予選で2番グリッドを獲得し、フロントローからスタートした佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、その順位を保って序盤を走っていました。しかし、32周目のリスタートで他車と接触してフロントウイングを破損したため、ペースダウンを余儀なくされました。ピットに入ってウイング交換を行うこともチームは検討しましたが、そうすればポジションを大きく落とすため、傷んだマシンのまま走り続けることを選択し、佐藤はアンダーステアと格闘しながらレースを戦い続けました。
レース中盤からの佐藤は、ピットストップでのポジションダウンが重なって、一時は16番手まで順位を下げました。それでもあきらめることなく攻めの走りを続けた佐藤は、フルコースコーションを利用してフロントウイングを新しいものに交換すると、今度は一転してオーバーテイクを重ね、順位をばん回していきました。最終ラップにジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)をパスした佐藤は、シーズン初戦で8位完走を果たしました。