更新日: 2018.02.23 14:05
琢磨「今日見せたスピードを次も発揮したい」
April 7 2013, RACE
Honda Indy Grand Prix of Alabama
スコット・ディクソンが4番手スタートから2位表彰台
佐藤琢磨はトラブルで後退したものの、激しく追い上げて14位フィニッシュ
2013年4月7日(日)・決勝 会場:バーバー・モータースポーツパーク
天候:快晴 気温:24~25℃
アラバマ州バーミンガム郊外にあるバーバー・モータースポーツパークで開催されるHondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマは、4回目を迎えた今年も大盛況でした。晴天にも恵まれて多くのファンが集まったレースでは、Hondaエンジン搭載ダラーラで走るスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が、4番手スタートから2つポジションを上げて2位フィニッシュし、今シーズン初の表彰台に上がりました。Hondaドライバーたちはチームの作戦にも後押しされてハードなレースを戦い抜き、6人がトップ10でフィニッシュしました。
予選に続いてバーミンガムには朝から快晴が広がり、午後2時40分、26台のインディカーは大歓声を浴びながらスタートを切りました。全長2.38マイル、17のコーナーを持つコースを90周するレースは、フルコースコーションが序盤の4周だけで、ハイスピードで白熱した戦いのままゴールまで一気に突き進みました。
大半のドライバーがピットストップを3度行う作戦でしたが、ソフトとハードの2種類あるタイヤを、それぞれレースのどのタイミングで使用するかはチームの選ぶ作戦によります。ディクソンは予選で少し使ったソフトタイヤを装着してスタートし、3度目のピットストップからゴールまでを新品のソフトタイヤで戦いました。この作戦が功を奏し、彼はレース終盤にハードタイヤで先行するライバル1台をパスし、さらにペースを上げてトップを走るライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)にも迫りました。相手も同じ新品のソフトタイヤを使用していたためにオーバーテイクはなりませんでしたが、ディクソンは0.6363秒差の2位でフィニッシュし、開幕戦の5位に続いて2戦連続のトップ5フィニッシュを達成してシリーズポイント2位につけています。
予選5番手だったチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)は、レースでも速さを保ち続け、予選より順位を1つ上げて4位でゴールしました。また、昨年度のルーキー・オブ・ザ・イヤーのシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)が、予選13番手から6位まで大きくポジションをアップしてフィニッシュ。また、ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)は、ベテランらしさを発揮して2戦連続トップ10入りとなる8位を手に入れ、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)は、予選22番手から大きくジャンプアップする9位でレースを終えました。そして、ルーキーながら予選3番手となったトリスタン・ボーティエ(Schmidt Peterson Motorsports)は、10位でインディカー初完走を達成しました。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は予選12番手からスタートし、序盤にポジションを3つ上げました。決勝用のマシンはとてもいい仕上がりで、速いペースを保ってレース前半を戦っていました。ところが、2度目のピットストップでギアボックスにトラブルが発生し、エンジンをストールさせて23番手まで大きく後退。それでもハイペースの走りを続けて順位をばん回し、14位でゴールして開幕から2戦連続の完走を果たしました。