更新日: 2018.02.15 21:58
ALMS:ポルシェがダブルウィンでランキングトップに復帰
プレスインフォメーション\t2010年9月01日
アメリカン・ル・マン・シリーズ第8戦、モスポート(カナダ)
ALMS:ポルシェがダブルウィンでランキングトップに復帰
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)は、カナダのモスポートサーキットで開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第8戦のLMPクラスおよびGTクラスにおいて圧倒的な強さでダブルウィンを飾りました。トロントに近いこのテクニカルサーキットにおいて、ポルシェのワークスドライバー、ロマン・デュマ(フランス)/クラウス・グラフ(ドイツ)組は、ポルシェRSスパイダーで今シーズン2度目の総合優勝を果たしました。強力なライバルがひしめくGTクラスにおいても、勝利はポルシェのものとなりました。ポルシェのワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組は、911 GT3 RSRで今シーズン4勝目を挙げ、10月2日にロードアトランタで行われる最終戦に向けてポイントリードを広げました。同時に、マニュファクチュアラー部門においても、ポルシェはトップの座に返り咲きました。
1週間前のエルクハートレイクにおいて、クラウス・グラフはわずか1秒差で総合優勝を逃しました。このモスポートでRSスパイダーを駆ってポールポジションを獲得したグラフは、チームメイトのロマン・デュマとともに、マッスルミルク・サイトスポーツにとってライムロック以来となる今シーズン2度目の総合優勝を飾りました。勝利を収めたポルシェRSスパイダーは、スタートからフィニッシュまでリードを維持し、ピットストップやドライバー交代の間もトップの座を譲ることはありませんでした。デュマとグラフのコンビは、約2時間が経過した時点で2番手以下をほぼ周回遅れにするほどのリードを築いていましたが、他車のクラッシュによりセーフティカーが入ってことでライバル達は初めてRSスパイダーに追いつくことができたのです。それから間もなく、レースは赤旗により中断されました。作業員達の1時間におよぶ努力にもかかわらずガードレールが修復できなかったので、主催者はレースの中止を決定しました。
「最高の一日でした。私達は今週末を通じて十分に速かったのですが、さらに最高のセッティングを出そうと努めました。そしてそれが見つかると、RSスパイダーは信じられないくらい完璧に走りました」とクラウス・グラフは述べています。「チーム全員が、このレースに向けて素晴らしい仕事をしてくれました。そのことは、2位のホンダをほとんど周回遅れにしたときにはっきりと示されました。世界最高のレーサーの1人であるロマン・デュマをチームメイトに迎えることができてとても光栄でした」。フランス人のデュマも、アメリカン・ル・マン・シリーズへの復帰を楽しみました。「最初の5周で、私は10秒のリードを築きました。その後はピットからの指示により、燃料とタイヤを温存しました」と彼は話しています。「モスポートにおいてポルシェRSスパイダーでトップを走ることは、レーシングドライバーにとって最高の体験です」。
熾烈なGTクラスでは、イェルク・ベルクマイスター/パトリック・ロング組がタイトル防衛まであと一歩の位置にいます。フライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRを駆って今シーズン4勝目を挙げたコンビは、十分なポイントリードを保ったまま最終戦を迎えます。モスポートにおいてグリーンフラッグが振られた直後から、パトリック・ロングはフェラーリ、BMW、コルベットの激しいプッシュを抑えつけました。そして1時間後にこの栄光あるレーシングカーを受け取ったイェルク・ベルクマイスターは、2番手でコースに復帰、ほどなくトップを奪い返したベルクマイスターは、チェッカーフラッグが振られるまでライバルのプッシュに耐えてリードを守りきりました。
「22ポイントという非常に大きなリードを築いたことで、最終戦のロードアトランタに自信を持って臨むことができます。今回の勝利により、チャンピオンシップを獲得する可能性が高まったと思います」と、モスポートで通算4勝を挙げたイェルク・ベルクマイスターは話しています。パトリック・ロングも、今年の最終戦へ向けて自信を深めています。「私達はここまで素晴らしいシーズンを送ってきました。私達は明らかにスピードと戦略に勝っています。この勝利は、ロードアトランタに向けて最高の励みになります。しかし、それまでにやるべきことがたくさんあります。何といっても、私達は自らのタイトルだけではなく、ポルシェのマニュファクチュアラーズタイトル獲得にも貢献したいのです」。
チームファルケンタイヤからポルシェ911 GT3 RSRでエントリーしているポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ブライアン・セラーズ(米国)組は7位に入りました。フライングリザードモータースポーツの2台目の911 GT3 RSRを駆るダレン・ロー(米国)/セズ・ニーマン(米国)組は、9位でレースを終えました。
アメリカン・ル・マン・シリーズの最終戦となる第9戦は、10月2日にジョージア州ブラセルトンのロードアトランタサーキットで開催されます。
レース結果:アメリカン・ル・マン・シリーズ第8戦(全9戦)、カナダ/モスポート
レース結果
1. デュマ/グラフ組(フランス/ドイツ)、ポルシェRSスパイダー(LMP)、98周
2. ブラバム/パゲノー組(オーストラリア/フランス)、ホンダARX-01c(LMP)、98周
3. モウレム/バージェス/ウィリアム組(イギリス/カナダ/米国)、ローラB06 10ジャッド(LMP)、97周
GTクラス
1. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、91周
2. ヴィランデル/ブルーニ組(フィンランド/イタリア)、フェラーリ430 GT、91周
3. オーバーレン/ミルナー組(米国/米国)、BMW E92 M3、91周
4. マグナッセン/オコーネル組(デンマーク/米国)、シボレーコルベット、91周
5. ベレッタ/ギャビン組(モナコ/イギリス)、シボレーコルベット、91周
6. ファン・オーバービーク/シャープ組(米国/米国)、フェラーリ430 GT、90周
7. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、90周
9. ロー/ニーマン組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、89周
GTクラスポイント順位
ドライバー部門
1. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)139ポイント
2. ジャンマリア・ブルーニ(フェラーリ)117ポイント
3. ビル・オーバーレン、トミー・ミルナー(BMW)105ポイント
4. ジェイミー・メロ(フェラーリ)101ポイント
ディルク・ミュラー、ジョーイ・ハンド(BMW)101ポイント
5. オリバー・ベレッタ、オリバー・ギャビン(シボレー)78ポイント
6. ジャン・マグナッセン、ジョニー・オコーネル(シボレー)73ポイント
マニュファクチュアラー部門
1. ポルシェ、139ポイント
2. BMW、138ポイント
3. フェラーリ、129ポイント
4. シボレー、107ポイント
チーム部門
1. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)139ポイント
2. レイホール・レターマン・レーシング・チーム(BMW)138ポイント
3. リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)127ポイント
LMPクラスポイント順位
ドライバー部門
1. デビッド・ブラバム、サイモン・パゲノー(ホンダ)152ポイント
2. クラウス・グラフ(ポルシェ)136ポイント
3. クリス・ダイソン(ローラ)98ポイント
4. ガイ・スミス(ローラ)92ポイント
5. ジョニー・コッカー(ローラ)84ポイント
6. グレッグ・ピケット(ポルシェ)79ポイント
マニュファクチュアラー部門
1. ホンダ、152ポイント
2. ポルシェ、136ポイント
3. マツダ、98ポイント
チーム部門
1. ハイクロフト・レーシング(ホンダ)152ポイント
2. マッスルミルク・チームサイトスポーツ(ポルシェ)136ポイント
3. ダイソンレーシングチーム(ローラ)98ポイント