ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.09.05 00:00
更新日: 2018.02.16 04:31

ALMSボルチモアのGTクラスでヘンツラー組が勝利


プレスインフォメーション\t2011年9月05日

アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦、ボルチモア

ALMS:ウォルフ・ヘンツラーとポルシェが
来場者新記録となる大観衆の前で優勝

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラーは米国メリーランド州ボルチモアの市街地コースで初めての開催となったアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第7戦においてファルケンタイヤ911 GT3 RSRをドライブし、GTクラスで見事優勝いたしました。

 ALMSの来場者数で新記録となる150,000人の大観衆が見守る中、ヘンツラーが今シーズン2勝目を挙げました。コドライバーを務めたアメリカ人のチームメート、ブライアン・セラーズとともに、ドイツ人のポルシェ ワークスドライバーであるヘンツラーは手に汗握るこの2時間のレースにおいて、もっとも効率の高いGTレースカーとして環境クラスであるミシュラングリーンXチャレンジも獲得しています。

「この新しいコースでのレースを存分に愉しむことができました。そして、ウエットコンディションでなくても私達は勝てることを証明することができました」とヘンツラーはレース後、語りました。「セッティングもすばらしく、ファルケンタイヤの摩耗にもまったく問題ありませんでした。これが、今回の勝因のひとつであったことに間違いありません。スタート直後の第1コーナーの混乱を乗り切ることができたのもラッキーでした」。ブライアン・セラーズは、「いつもどおり、ウォルフが驚くほどのドライビングを披露しました。自分としては、このレースは最高のレースのひとつになりました。チーム全員が一丸となって頑張ってくれました。この勝利は彼らが勝ち取ったものです」と続けました。

 前回、雨のミッドオハイオ戦で優勝しているウォルフ・ヘンツラー/ブライアン・セラーズ組は、ボルチモアではファルケンチームの勝利に向けて徐々に調子を上げていました。ウォルフ・ヘンツラーは素晴らしいスタートを切り、1周目にはトップグループを狙える位置につけて、コース上で息を呑むような追撃を見せました。16周目の右コーナーでは、ついに先行車を外側からオーバーテイクしてトップに躍り出しました。1時間後、ヘンツラーからクルマを受け取ったブライアン・セラーズは3位でレースに戻り、感動的なパフォーマンスを見せました。コーションフェーズ解除後間もなくトップの位置を取り戻し、後続に1周の大差をつけてチェッカーフラッグを受けたのです。

 また、米国のカスタマーチームのポルシェ911 GT3 RSRを駆るサシャ・マーセン(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組は最高位のフェラーリを退け、ボルチモアの市街地コースにおける今週末のポルシェの活躍に花を添えました。これは今シーズンのALMSにおける彼らの最高の成績でもあります。

「ALMSにボルチモアでのレースが加わったことで、シリーズがより面白くなります。観客もスーパーモータースポーツと呼ぶにふさわしいレースを観戦する機会に恵まれます」とポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは語っています。「ウォルフ・ヘンツラーとブライアン・セラーズはこのレースで作戦をクレバーに、完璧に運んで見せてくれました。また、ポールミラーレーシングもすばらしいパフォーマンスを発揮して大きなプレッシャーを跳ね返し、サシャ・マーセンが4位でゴールしました」。

 この生粋の新設市街地コースでは、フライングリザードモータースポーツのダレン・ロー/セズ・ニーマンのアメリカ人ペアが操るもう1台のポルシェ911 GT3 RSRがトップ10圏内の8位に入っています。しかし、ポルシェのワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組は不運に見舞われました。よいスタートを切った後、このディフェンディングチャンピオン達はドライブシャフト破損のためピットに戻ることを余儀なくされます。このトラブルでトップから14周もの遅れをとり、結局11位でゴールしました。

 スーパーカップ2冠のエロエン・ブリークモラン(オランダ)とアメリカ人のチームメートであるティム・パパスは、ポルシェ911 GT3カップでGTCクラス優勝を挙げています。

 アメリカン・ル・マン・シリーズの第8戦は、9月17日にカリフォルニア州ラグナセカで開催されます。

レース結果: アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦、メリーランド州ボルチモア

GTクラス
1. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、71周
2. ミュラー/ハンド組(ドイツ/米国)、BMW M3 GT、70周
3. マグナッセン/ギャビン組(デンマーク/イギリス)、シボレーコルベット、70周
4. マーセン/ミラー組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、70周
5. ヴェルナー/オーバーレン組(ドイツ/米国)、BMW M3 GT、70周
6. メロ/ビランダー組(ブラジル/フィンランド)、フェラーリF458イタリア、70周
8. ロウ/ニーマン組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、68周
11. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、56周

GTCクラス
1. ブリークモラン/パパス組(オランダ/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、67周
2. スイードラー/キーン組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、67周
3. ポッター/スタントン組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、67周

GTクラスポイントスタンディングス
ドライバー部門
1. ディルク・ミュラー、ジョーイ・ハンド(BMW)124ポイント
2. オリバー・ギャビン、ジャン・マグナッセン(シボレー)99ポイント
3. ディルク・ヴェルナー、ビル・オーバーレン(BMW)88ポイント
4. ウォルフ・ヘンツラー、ブライアン・セラーズ(ポルシェ)77ポイント
5. ジェイミー・メロ、トニ・ビランダー(フェラーリ)72ポイント
6. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)51ポイント

マニュファクチュアラー部門
1. BMW、133ポイント
2. ポルシェ、107ポイント
3. シボレー、103ポイント
4. フェラーリ、91ポイント

チーム部門
1. BMWチームRLL(BMW)133ポイント
2. コルベットレーシング(シボレー)103ポイント
3. チームファルケンタイヤ(ポルシェ)77ポイント
4. リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)72ポイント
5. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)60ポイント


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