DIJON Racing、JAFグランプリは20位／15位に

JAF GRAND PRIX SUPER GT ＆ FORMULA NIPPON FUJI SPRINT CUP 2012

JAFグランプリ FUJI SPRINT CUP 2012　レースレポート

マシン　　　DIJON音々CALLAWAYワコーズED
ドライバー　Takamori博士／密山祥吾
参戦クラス　GT300（DIJON Racing#48）

第1レース予選：19位（1‘41.042／密山祥吾）
第2レース予選：19位（1'41.720／Takamori博士）

第1レース決勝：20位（43‘30.488／20周　密山祥吾）
第2レース決勝：15位（38‘55.947／22周　Takamori博士）

【開催日】
予選：11月16日／第1レース決勝：11月17日／第2レース決勝：11月18日

【天　候】
予選：晴れ／第1レース決勝：雨／第2レース決勝：晴れ

【路　面】
予選：ドライ／第1レース決勝：ウェット／第2レース決勝：ドライ

【入場者】
11月16日：8000人／11月17日：19000人／11月18日：41300人
大会総入場者数：68300人

　11月17日（土）、18日（日）にSUPER GT特別戦「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP」が静岡県の富士スピードウェイで開催された。このイベントはSUPER GTのシリーズ戦には含まれないスペシャルイベントで、ドライバーの技量が問われるスプリントレース方式が採用。

　レース中の給油やタイヤ交換を行わず、GT500マシンとGT300マシンも混走せず、スタート方式もローリング・スタートではなくスタンディング・スタート方式が採用され、二人のドライバーが第1レースと第2レースに別れ、それぞれ22周（約100km）のスプリントレース形式で行われるため、通常のSUPER GTのシリーズ戦とは違った見所が満載のイベントとなっている。DIJON Racingでは、このJAF GPにシリーズ戦と同じくTakamori博士と密山祥吾がエントリーし、第1レースを密山祥吾、第2レースをTakamori博士が担当。

　雨の中で行われた第1レースは密山祥吾がDIJON音々CALLAWAYワコーズEDを駆り20位。Takamori博士がドライブした第2レースはドライコンディションで行われ、19位からスタートしたTakamori博士は一時10位まで上る活躍を見せた。

■公式練習
　11月16日金曜日、この日の富士は朝から快晴で、終日好天に恵まれ、澄み渡る秋空のもと、10時00分から1時間に渡る公式練習が行われた。DIJON音々CALLAWAYワコーズEDは午後の予選に向けてマシンのセッティングを煮詰めるべく走行を重ねる。

　しかし最終戦でのクラッシュの影響か、Takamori博士、密山祥吾ともに思っているよりもタイムを縮める事ができず、両ドライバーともにマシンバランスに苦慮している様が見て窺える。このセッションではTakamori博士のマークした1'42.162がベストタイムとなり21位に留まった。

■予選（第1レース）
　午後から予選が行われ、14時35分から14時55分までの20分間、17日（土）に開催される第1レースの公式予選が行われ、このレースに挑む密山祥吾がコースに向かう。

　気温、路面温度ともに低く、タイヤがなかなか暖まらないため入念にウォームアップを行い6周目から予選アタックに入り、この周は1'41.741をマーク、徐々にタイムを上げて8周目の計測では1'41.042までタイムを縮める。密山祥吾はさらにアタックを継続するがタイムアップは果たせず、第1レース予選は19位で終了した。

■予選（第2レース）
　続いて18日（日）に行われる第2レースの公式予選が15時40分から20分間行われ、Takamori博士がコースイン。今シーズンは予選アタックを密山祥吾が担当していたため、Takamori博士は今期初めてニュータイヤを履いての予選参加となった。

　Takamori博士も慣れないタイヤを暖めるために、密山祥吾同様7周を要し、8周目よりアタックを開始。周回ごとにタイムを確実に縮め、9周目のアタックで1'41.720をマーク。これがベストタイムとなり、第2レース予選は19位となった。

■決勝第1レース
　土曜日のスケジュールは決勝第1レースのみ行われた。冷たい雨の下、12時49分に総勢24台のGT300マシンが水しぶきを上げながら一斉にスタート。密山祥吾はスタートを確実にこなし、虎視眈々とポジションアップを狙う。しかし、オープニングラップのダンロップコーナーでスピンから復帰してきた他車に進路を阻まれ、前車との差が大きく開いてしまう。

　オープニングラップは17位で通過したものの、その直後の1コーナーでコースオフ。最小限のタイムロスでコース復帰をするも20位にポジションダウン。DIJON音々CALLAWAYワコーズEDはアンダーステアが強く、密山祥吾は非常に困難な状況でもドライブを強いられていた。マシンバランスに苦しめられながらも密山祥吾は粘りの走りでチェッカーまで走りきり、20位で第1レースを終了した。

■決勝第2レース
　昨日の雨は止み、再びドライコンディションとなった富士スピードウェイ。日曜日の第2レースはTakamori博士が担当。Takamori博士は19番グリッドから絶妙なスタートを決め、スタート直後に起こった混乱も上手く切り抜けて1コーナーを抜けるころには、11位と大幅なジャンプアップに成功。

　更なるポジションアップを狙い100R、ヘアピンと好走を続け、ダンロップコーナーで10位にポジションをアップした。しかし、ダンロップコーナー立ち上がりで後続車に追突されてコースアウト、23位まで順位を落としてしまった。

　そんなアクシデントをおくびにも出さず、Takamori博士は、あきらめる事無く粘り強く走行を重ね、安定したレースラップで8周目には18位まで順位を回復してきた。18周目、監督からの『最後だから思い切っていこう』という無線が入りTakamori博士はラストスパートをかける。ファイナルラップでは#62 BRZが約2秒差まで追い上げて来たがTakamori博士はポジションを守りきり15位で今期最後のチェッカーフラッグを受けた。