更新日: 2018.02.15 21:34
FIA GT1第5戦:スイスレーシングのニッサンGT-Rは12位、16位
FIA GT1世界選手権
7月29日~31日
スパ・フランコルシャンサーキット
去る7月29日から歴史的なベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットでFIA GT1世界選手権の第5戦が開催された。シルバーストンで全焼したフェニックスレーシングのコルベットが再び姿を現し、12チーム全24台のスーパースポーツカーが2戦ぶりに勢揃いした。スイスレーシングチームは、#3ヴェンドリンガー/モサー、#4の荒/ニルセンのお馴染みのドライバーラインアップで挑んだ。
今回はスパ24時間レースとの同時開催のため、1日前倒しになった木曜日にフリー走行が行われた。厚い雲に覆われ、時折雨もぱらつく変わりやすい天候の中、荒は強豪のヴィタフォンのマセラティやマッド‐クロックレーシングのコルベットを従え、フリー走行を2位で終えたが、#3のGT-Rは20位と低迷した。 午後のプレ予選では、変わりやすい“スパ・ウェザー"に苦しめられることになったが、大雨と晴れ間が絶えず変化する天候下、#4荒/ニルソンは7位、#3ヴェンドリンガー/モサーは13位と大いに健闘したと言えよう。
金曜日の予選のスタートドライバーは、#3はヴェンドリンガーが、そして#4は荒が務めた。#3ヴェンドリンガーは24台中トップ16に入ることが出来ずQ2への進出は不可能だったが、#4荒はQ1で12位へ食い込みQ2へ進出するも、ニルソンはそこからQ3へ進出することが出来なかった。「セイジは12位でQ2へ進出してくれ、とても素晴らしいジョブをしてくれた。しかし、ニルソンがQ2で15位と低迷し、良いポジションを獲得することが出来なかったことなど、全般的にはチームの目標に届く事はなかった」とチームマネージャーのエリック・コルプは予選後に語っている。予選レースは、ドライコンディションの中、#3が16位、#4が17位とスイスレーシングにとっては非常に不本意な結果となった。
土曜日の決勝レースでは、スイスレーシングのGT-Rはセットアップの変更により、スピード感が増してポジティブな実感をもたらした。これらはシーズンのハーフタイムを迎えるにあたりよい発展だと言えよう。
荒はスタート直後に#12のマッド・クロックレーシングのコルベットと接触し、前左タイヤのバルブが破損、1ラップ目で緊急ピットインを余儀なくされ、これによって早くも先頭集団と1ラップ差が生じてしまった。荒からニルソンへのドライバーチェンジ後にはセーフティカーが導入され、開いていたトップとの差を少し縮めることが出来、最終的には16位で#4はチェッカーを受けることになった。一方、#3ヴェンドリンガー/モサーは、19位から12位まで引き上げてモサーと交代、素晴らしいチームワークのピットストップもあり10位で合流、モサーが終始追い上げるも12位でゴールし、残念ながら今回もポイントを獲得することが出来なかった。ヘンリー・モサーは「今回は車が今まで以上によくなったことを実感しました。次のレースに向けて非常に良い手応えを感じてます」とコメントしている。
次のFIA GT1世界選手権 第6ラウンドは、8月27日~29日にニュルブルクリンクで開催される。2台のスイスレーシングのGT-Rがトップ10に入り、ポイントを獲得することを目標として万全の体制で挑む。