更新日: 2018.02.23 14:09
NASCAR第9戦:カムリ速さを見せるも勝利逃す
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第9戦 Toyota Owners 400
開催日:4月27日
前半戦支配も大荒れの終盤戦で無念の失速。
クリント・ボウヤーが2位フィニッシュ
4月27日(土)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第9戦「Toyota Owners 400」が開催された。
年に2回シリーズ戦が開催されるリッチモンドでは、2009年より4年連続で春の大会をカイル・ブッシュが制している。また、秋の大会は2009年、2010年がデニー・ハムリン、昨年はクリント・ボウヤーが勝利するなど、過去4年の8戦中トヨタが7勝という強さを見せており、初めてトヨタが冠スポンサーとなる今大会も“トヨタ カムリ”の活躍に期待がかかった。
地元バージニア州出身であり、リッチモンドで過去2勝を挙げているハムリンだが、今大会も残念ながら欠場となり、ブライアン・ヴィッカーズが11号車をドライブする。
26日(金)併催のネイションワイド・シリーズ予選に続き、午後5時35分からスプリント・カップ・シリーズの予選が開始。前戦ポール・トゥ・ウィンを果たしたマット・ケンゼスが2戦連続のポールポジションを獲得。ヴィッカーズが2番手で続き“トヨタ カムリ”は最前列グリッドを独占。クリント・ボウヤーが5番手、Ky.ブッシュが8番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が9番手、マーク・マーティンが10番手につけ、13台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
27日(土)日が傾き、コースをライトが照らし始めた午後7時46分、0.75マイルショートオーバルを400周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのケンゼスはスタートから快調なペースで後続を引き離していった。
一旦は2秒以上広がった差を、2位に上がったボウヤーが詰めていき、36周目にケンゼスをパス。ヴィッカーズが4位、トゥルークス・Jr.が5位、Ky.ブッシュが6位で続き、トップ6台中5台が“トヨタ カムリ”という速さを見せた序盤戦となった。
43周目、イエローコーションで首位を奪還したケンゼスは、再び独走状態となり、2位に4秒近い差を付けたが、110周目にコース上の異物によりイエローコーションが出され、その差は帳消しに。
このコーション下でのピット作業では、ボウヤーが首位に立ち、その後100周以上に渡って首位の座を守ったが、ケンゼスがじりじりと差を詰め、219周目にボウヤーをパス。
233周目、この日5度目のイエローコーションで各車ピットへ向かい、ケンゼスは首位をキープ。Ky.ブッシュが2つ順位を上げ、3位で再スタートすると、すぐに2位に浮上し、254周目にケンゼスもパス、この日初めて首位に立った。