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投稿日: 2012.03.31 00:00
更新日: 2018.02.16 08:13

PCCJ第1戦岡山はスシュコが優勝を飾る


プレスインフォメーション\t2012年3月31日

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012 第1戦 (岡山) 決勝

岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第1戦 決勝レースを、2012年3月31日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。

晴れ/ハーフウェット 気温12度 路面温度19度

 3月31日午後、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第1戦決勝が行われた。午前中の雨は上がり、直前のサポートレースの時間帯から晴れ間も出始めたものの、路面は以前としてウェットコンディションだった。

 午前中に行われた予選の結果、スターティンググリッドは今季のPCCJ育成ドライバーである#14 平川亮を先頭に、#90 イゴール・スシュコ、#11 山路慎一、#22 マイケル・グリーン、#15 神取彦一郎、#7 水谷晃、#16 横幕ゆぅ、#5 高見澤一吉が続くオーダー。13時30分からの第1戦決勝直前の気温は12度と低めながら、グリッドウォーク中には青空が顔を見せた。ここで各車の作戦が大きく分かれる。上位勢では3〜5番手の#90 イゴール、#11 山路、#22 マイケルが、さらに7〜8番手の#16 横幕、#5 高見澤らがグリッド上でレインタイヤからスリックタイヤへと変更。まだ路面は乾いていないが、レース中にドライタイヤが有利となると予想してのことだ。

 ポールポジションの#14 平川はレインタイヤのままスタートし、後続を押さえて1コーナーへ。その1コーナーで#90 イゴールを#11 山路が抜き、レインタイヤの#15 神取も#90 イゴールの前にいったんは出ていた。しかし、レインタイヤ勢とドライタイヤ勢の差は2周目後半から大きくラップタイムの違いとなって表れた。3周目、#14 平川のラップタイムが1分43秒台だったのに対して、#11 山路は1分41秒台、#90 イゴールにおいては1分39秒台をマーク。3周目のダブルヘアピンで#11 山路がトップを奪い、4周目の1コーナーで#90 イゴールも#14 平川を抜く。#11 山路らが1分37秒台でトップ争いする中、#14 平川をはじめレインタイヤ勢のラップタイムは7秒以上も遅く後退していくことに。レコードラインの水はすぐに飛び、レース中盤以降は完全にドライとなっていた。

「レインセットのままドライタイヤで走るのは厳しかった」と語る#11 山路に不運が訪れたのは10周目だった。周回遅れが複数台出始め、ラインを変更したところで行き場を失った。その隙に#90 イゴールが前に出ることに成功。そこからゴールまで1秒リードを守り切り、#90 イゴールが初戦を制した。「スタートでは抜かれてしまったけど、後半に勝負するつもりで序盤はゆっくりタイヤを温めていた。山路さんを抜いた後はタイヤのプレッシャーが上がりすぎて非常にスピンしやすい状況だったので、トップでゴールできて本当に良かった」。3位 #22 マイケルをはさんで、総合4位に入ったのはジェントルマンクラスの#16 横幕。「今回の結果はチームの作戦のおかげ。グリッドでは時間ぎりぎりまでタイヤチョイスを悩みました。でも、チームがドライタイヤでいけると判断して、それが正解でした。シーズン最初のセッション(昨日の専有走行)と最初のレースでトップを取ること。そこに集中してきて思いどおりに実現できました」。ジェントルマンの2位、3位には今回がPCCJデビュー戦となる#19 永井宏明、#2 田島剛らが入賞。やはりドライタイヤでスタートする作戦が功を奏した。「まさか表彰台まで残れるとは思っていませんでした」(#19 永井)と、ふたりは表彰台で満面の笑みを浮かべた。

 第1戦のベストラップ順となる第2戦のスターティンググリッドは#90 イゴール、#11 山路、#14 平川、#7 水谷、#19 永井、#16 横幕、#22 マイケル、#3 江本の順。「新しいチームのスタートとしては悪くないけど……」と悔しさを隠せない#11 山路の逆襲が始まるのか、あるいは#90 イゴールが連勝するのか、作戦で敗れた#14 平川が初優勝を手にするのか。注目の第2戦決勝は4月1日の11時55分スタートを予定している。

■第1戦 決勝結果
Pos.\tCar#\tDriver\tClass\tCar Name\tGap
1\t90\tIgor SUSHKO\tC\tOGT! 豊通エレクトロニクス\t24'48.656
2\t11\t山路 慎一\tC\tExcellence M.S.\t+1.433
3\t22\tMichael GREEN\tC\tMIKE DIRECITON\t+36.450
4\t16\t横幕 ゆぅ\tG\tYOU DIRECTION\t+39.079
5\t19\t永井 宏明\tG\tナインレーシング\t+51.230
6\t5\t高見澤 一吉\tC\t高見澤整骨院OSSOポルシェ\t+ 1'02.510
7\t7\t水谷 晃\tC\tDIRECTION RACING\t+1'29.675
8\t2\t田島 剛\tG\t911magTAJIMAGT3\t1Lap
9\t33\t荻野 哲生\tG\tKRM ケーズフロンティア\t1Lap
10\t8\t櫻井 澄夫\tG\tロードサービス GT3\t1Lap
11\t29\t滝澤 智幸\tG\tAdelcars GT3 Cup\t1Lap
12\t14\t平川 亮\tC\tGARMIN PORSCHE\t1Lap
13\t6\tARTE ROSSI\tG\tJHM DIRECTION\t1Lap
14\t15\t神取 彦一郎\tC\tパワーステーション サムライ\t2Laps
15\t3\t江本 玄\tG\tアキラレーシング GT3\t2Laps
16\t32\t飯田 太陽\tG\tKRM ケーズフロンティア\t2Laps
17\t21\t高田 匠\tG\tTAKUMIRacingGT3\t2Laps

ベストラップ:#90 Igor SUSHKO 1'36.401 5/15


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