更新日: 2018.02.16 09:11
STI、ニュル24時間クラス2連覇「全員で勝ちとった」
SUBARU MOTORSPORT News 2012
2012.05.22
SUBARU WRX STI
SP3Tクラス連覇
http://www.subaru-msm.com/news/detail2012_05_21_2.html
ニュルブルクリンク24時間レース
5月19日(土)・20日(日)にドイツ・ニュルブルクリンク・フルコース(一周25.378km)でニュルブルクリンク24時間レースが開催され、スバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)からエントリーしたSUBARU WRX STI(ドライバー:吉田寿博/カルロ・ヴァン・ダム/マルセル・エンゲルス/佐々木孝太)は、SP3T(2リットル以内のターボ車)クラス予選3位からスタートし、24時間で136周(3451.408km)を走破し、同クラス優勝をとげました。この勝利は、2011年に続く連続優勝です。
24時間の決勝レースは、5月19日午後4時過ぎにスタートしました。第2グループから佐々木のドライブによりスタートしたWRX STIは、スタート直前にクラス2位のシロッコが脱落したため2位でオープニングラップをクリア。その後、9周(約1時間20分)毎にヴァン・ダム、エンゲルス、吉田の順にドライバー交代しながら周回を重ね、33周目にはクラストップだったVWシロッコを抜いて首位に立ちます。その後レースは午後9時半過ぎにナイトセクションへと入り、コース上ではスピンアウトやクラッシュなどのアクシデントが多発しますが、それらを尻目にSUBARU WRX STIは、クラス2位との差を広げていきます。
ところが、9時間が経過した午前1時過ぎにルーティンのドライバー交代のためにピットインした際、左フロントハブのガタが発見されました。これの修復と念のためのブレーキローター・キャリパーユニットを交換してWRX STIはコースに戻っていきます。約1周近くをここでタイムロスしてしまいましたが、SP3Tクラス2位との差は十分にあり、逆転されることはありません。その後は同様のトラブルはなく、順調に走行を続けました。朝6時過ぎには雨が降り出し、トップグループをはじめ、多くの車両がコースアウトしてダメージを受けるなど混乱しましたが、WRX STIはAWDを活かして安定した走行を続けることができました。
17時間30分が経過した朝9時半過ぎ、ドライバーの吉田が走行中に異臭に気づきピットイン。ピットガレージで点検した所、オイルのリークが発見されました。発生個所がエンジンルーム内だったため、STIピットには緊張が走りますが、オイルラインの応急処置によりこのトラブルは解決しました。ここで約30分間をロスしたものの後続車両は追いつけず、WRX STIはクラスリードを保ってレースに復帰します。その後はトラブルやアクシデントはなく、残りの時間を走り抜いて20日午後4時過ぎにチェッカーフラッグを受けました。
STI NBRチャレンジチーム監督
辰己英治のコメント
「昨年のクラス優勝がまぐれと言われないように、今年もパーフェクトなレースをお見せしたいと思っていました。しかし、蓋を開けてみると今年は大変タフなレースで、我々のマシンにもトラブルが次々に起こってしまいましたね。そのため、エンジン回転を抑えるなどドライバー達にフラストレーションのたまる走りを強いたのは申し訳ないと思います。しかし、トラブルを乗り越えて、全員の力で再びクラス優勝を勝ち取ったことは大変意義のあることだと思います。応援していただいたファンの皆様やチーム活動をサポートいただいているパートナーの皆様には心から感謝しています。ありがとうございました」