VW、TSIエンジンに気筒停止システムを採用

フォルクスワーゲン、1.4リッターの「TSI」エンジンに気筒停止システムを採用
ウォルフスブルグ、2011年9月

フォルクスワーゲンは2012年の初頭に、最新の効率化テクノロジーである気筒停止システムを搭載した新型1.4リッターの「TSI」エンジンを市場投入します。このシステムは、フォルクスワーゲン各モデルの燃費向上の大きなステップとなるものです。

フォルクスワーゲンは、量産型の4気筒「TSI」エンジンに気筒停止システムを採用します。このハイテクシステムは、低負荷から中負荷運転時に4気筒のうちの2気筒を一時的に停止することによって、燃費を大幅に向上させることを主な目的としています。実際、この気筒停止システムを搭載した1.4TSIはNEDC（欧州）ドライビング サイクルで、100kmあたり0.4リットルの燃料削減を実現しています。このエンジンにニュートラルギヤでエンジンを停止するアイドリング ストップ システムを組み合わせた場合、最大で100kmあたり約0.6リットルもの燃料削減が可能です。

この最先端技術は、一定速度で走行している場合にもっとも大きな恩恵を得ることができます。たとえば、3速または4速ギヤを使用して時速50km/hで走行している場合、100kmあたり約1 リットルの燃料を節約することができます。これにより、この効率的な「TSI」エンジンは、将来施行されるEU-6排ガス基準を難なくクリアしています。2気筒で走行している時も、バランスに優れたこの1.4TSIは静粛性に優れ、振動も抑えられているなど、高い効率と快適性の双方を実現しています。

この気筒停止システムは、1.4TSIエンジンの回転数が1,400〜4,000rpm、トルクが25〜75Nmの範囲内にあれば、いつでも作動します。これは、欧州ドライビング サイクルのおよそ70％の走行距離にあたります。システム作動中にドライバーが十分な力でアクセルペダルを踏み込むと、停止中の2番および3番シリンダーが再び瞬時に動き始めます。アクセルペダル センサーからの情報に基づきドライバーの運転パターンを検知します。運転パターンが不均一な場合（交差点を通過中、あるいは郊外でスポーティな走りを楽しんでいる場合）、このシステムが作動することはありません。