クルマニュース

投稿日: 2013.11.20 00:00
更新日: 2018.02.16 20:14

ZF、9速AT搭載の乗用車などを東京MSに出展


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ZF、東京モーターショー2013に出展

・燃費改善につながる製品を中心に展示
・日系自動車メーカーのグローバル成長戦略のパートナーとなるゼット・エフ社
・アプリを使ったガイドで、ゼット・エフ社による展示の見どころをご案内

 2013年11月22日から12月1日までの日程で開催される東京モーターショーで、自動車関連部品のテクノロジーカンパニーであるゼット・エフ社はその先端技術をご紹介します。(会場:東京ビッグサイト、ブース:西1・2ホールW1001)。ゼット・エフ社による展示の目玉の1つは、世界初の9速オートマチック・トランスミッション搭載の乗用車です。

 今月下旬に2週間の日程で開催される東京モーターショーで、ゼット・エフ・グループは車への関心が高い日本のお客様向けに、その先端技術をご紹介します。

 ゼット・エフ・グループは、日本国内に1カ所の開発センターを有し、20のサービス・パートナー企業と共に事業を展開しています。「ゼット・エフ社は、日系自動車メーカーともお取引をいただき、各企業の米国および欧州の拠点を中心に数十年間にわたる協力関係を築いてきました」と、ゼット・エフ社の最高経営責任者(CEO)シュテファン・ゾンマー博士は語りました。これら日系メーカーの海外工場関連事業を通したゼット・エフ社の2012年の売上高は、約3億6,300万ユーロに達しました。「今後数年間、当社は日本のお客様の発展の良きパートナーとして、日本市場での事業をさらに拡大させていく考えです」とゾンマーCEOは力強く語りました。

・ゼット・エフ社の技術を存分にご紹介
東京モーターショーではゼット・エフ社の世界規模の開発・生産ネットワークをご紹介するだけでなく、モーターショーにふさわしく、今年量産を開始したエンジン横置き車両向けの9速オートマチック・トランスミッションを搭載した乗用車を展示します。このトランスミッションは9.81という極めて広い変速比幅を持つと同時に、各ギヤ間の減速比が小さい、いわゆるクロスレシオ化を実現しています。変速の際の反応(レスポンス)と変速時間はドライバーが認識できないレベルに達しています。「ナイン・エイチピー(9HP)」と呼ばれるこの新型トランスミッションは、現在のスタンダードであるエンジン横置き車両向けの6速オートマチック・トランスミッション(当社製品)に比べ、最大16%の燃費削減を実現しています(時速120kmで定速走行時)。

 この9速オートマチック・トランスミッションは全輪駆動車にも対応しており、そこには、ゼット・エフ社が提供するソリューションの1つ、「ECOnnect」も使われています。「ECOnnect」は全輪駆動走行が不要な場合、自動的に前輪もしくは後輪への駆動伝達を完全に切り離し、不要な燃料消費を抑えることが可能なシステムです。従来の全輪駆動機構に比べ、燃費は最大5%向上すると同時に、トルクを個々の車輪に配分する技術(トルクベクタリング)などにより、車両ダイナミクスや走行安全性も大幅に改善されます。


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