更新日: 2018.02.15 16:27
【BMW Group PressClub Japan】BMWグループ、華晨汽車と合弁、瀋陽に中国第2工場の新設を発表
BMWグループ、華晨汽車と合弁、瀋陽に中国第2工場の新設を発表。新設費用5億6000万ユーロを投じ、年間生産台数10万台の増強を目指す。
瀋陽 / 北京発:
BMWグループは、11月12日、北京で行われた式典にて、自動車メーカー、華晨汽車と合弁し、瀋陽において中国2番目となる工場新設に関して双方合意の上、覚書に調印しました。新工場の設立に5億6000万ユーロ (約760億円)を投資し、2010年の着工、2012年初頭の稼動を予定しています。
今回の事業拡大に関して、BMW AG財務担当取締役兼BMW華晨汽車副会長、フリードリッヒ・アイヒナーは次のように述べています。
「華晨汽車とは、2003年の瀋陽工場設立とその好調な稼動実績が示すように、信頼関係にあります。現在の中国における生産能力に限界があるため、さらなる増産を目指し、第2工場を新設する判断に至りました。今回の合弁に伴い、BMWグループは今後の中国市場に投資し、著しく成長を続けるマーケットへの参入を図ります。」さらにアイヒナーはこう続けました。「今回の事業拡大は、為替変動の影響を避けるためにも重要な戦略です。」
BMWグループは2003年、華晨汽車との合弁で瀋陽工場を設立し、BMW 3シリーズおよび5シリーズの製造を開始しました。稼動開始以来、6年間の累計生産台数はおよそ15万台を達成し、総投資額は4億5000万ユーロに上ります。瀋陽の第2工場の稼動にともない、年間目標生産台数は現在の41,000台から75,000台に拡大される予定で、最終的には年間10万台規模を計画しています。今回の工場設立は瀋陽において新たに1,000名の雇用を創出し、全体で4,300名体制となります。
中国はBMWグループにとって4番目の規模となる主要マーケットです。2009年の中国における販売台数も成長を維持し、10月単月では9,558台(前年比+81%)でした。1月-10月期の累計販売台数は前年比36.7%増の71,952台(2008年同期: 52,622台)で、現時点で2008年度の通年販売台数を凌いでいます。この好況について、アイヒナーは「今年は中国における販売台数の新記録達成を目指しています。」と述べています。