スーパーGTニュース

投稿日: 2009.08.06 00:00
更新日: 2018.02.15 14:29

【Studie GLAD Racing】2009 SuperGT Rd.5 Sportsland SUGO プレスリリース


2009 SuperGT Rd.5 Sportsland SUGO

Studie Glad Racing

Rd.5 スポーツランドSUGO 公式練習走行 (July 25, 2009)
天候 : 晴れ 路面 : ドライ

 新生ミクZ4 の公式予選がいよいよスタートです!

 事前の富士スピードウェイでのシェイクダウンで、新搭載の4.0LV8 のエンジンパワーは実証させていたものの、ココ "スポーツランドSUGO" とはまったく性格の異なるサーキットの為、いろいろと確認しながらの走行です。まずはエースドライバーのヤス選手(菊地選手)が新生ミクZ4 初ドライブ。途中スピンをしてヒヤッとする場面もあったが、周回を重ねて6 周目にベストラップ 1'29"617 をマーク。そして、11 周目でピットイン。

「速いんだけどさぁ。コーナーの入り口からマシンの挙動が不安定で、なかなかアクセルを踏めないよ」とのコメント。

 どうやらリアサスペンションの動きが・・・らしい。と言うことでリアのスプリングを交換するために作業スタート。若干交換作業に手間取る場面もあったが、約30 分後に章蔵選手(田ヶ原選手)にドライバーチェンジして再びコースイン。チェッカーまで7 周、ベストラップ 1'30"981 をマーク。マシンを降りてくるなり、ヤス選手と同様の症状に悩まされていたことを片山チーフエンジニアに熱く語り始める。

「ブレーキでもフラフラするし、ギャーーーッとオーバーステアになっちゃうし・・・」

 レースウィーク前半に完成したマシンでサスペンションセッティングも無難なところからスタートした新生ミクZ4 ですから、現状のマシン特性がわかっただけでも大収穫な訳で、午後の予選にむけてセッティング変更作業でメカさん達は大忙しとなりました。

Rd.5 スポーツランドSUGO 予選 (July 25, 2009)
天候 : 晴れ 路面 : ドライ

 まずはGT500 クラスとの混走枠を章蔵選手からドライブ。なかなかタイムが伸びない。無線で「イグニッションが切れる!」という報告があったが、原因を探る時間が無いためそのまま走行。2 周目にベストラップ 1'31"109 をマークするもその後はタイムを更新することができず13 周目でピットイン。

 ドライバーチェンジで今度はヤス選手がドライブ。本日最速の 1'29"122 をマークして予選終了。予選通過基準タイム 1'30"371 と言うことで、残念ながら章蔵選手は予選不通過。

「あんまり午前中と変わんない・・・。」とヤス選手。

「ゴメン!!! まったくリズムに乗れてない・・・。もしかしたら乗り方を変えた方がイイかも、ポルシェみたいに・・・」とかなり落ち込んだ様子の章蔵選手。

 片山チーフエンジニア・鈴木監督・ドライバーを交えて緊急ミーティング。明朝のフリー走行での基準タイムクリアを目指してマシンのセッティング変更について綿密に打ち合わせ。サスペンション・ブレーキシステム・空力などなど夜遅くまでメカさん達の作業はそのまま継続。この時イグニッションが切れる原因は、章蔵選手がイグニッションスイッチを触ってしまい、タイムアタック中にエンジンが失火してしまった事でタイムが出なかった事が判明。

 これがなければ予選は問題なくクリアしていた。ただ、マシントラブルでは無い事が判明したのでチーム一同ほっと一安心。とはいえ、翌日のフリー走行で同様のミスは絶対に許されない!

* 写真は現地実況サポーターから寄せられた画像を一部採用しております。

Rd.5 スポーツランドSUGO フリー走行 (July 26, 2009)
天候 : 曇り 路面 : ドライ

 前日の予選で基準タイムをクリアできなかった章蔵選手からドライブスタートのフリー走行。ほとんどのマシンが、決勝レースを見据えて満タン状態での走行からタイムは前日より伸びずトップ3 も25~26 秒台に留まり、新生ミクZ4 が早くも2 周目から 1'30"351 と十分クリアできそうなタイムを出している。

 さぁーどこまでタイムを縮められるかと思った矢先、章蔵選手から「シフトレバーが折れました! ピットインします!」との無線。

「どこから折れた? 先っぽ? 根元?」とピットから質問が・・・。この時の無線の声の主は、片山チーフエンジニア。あまりにも落ち着いた状況に「ここまでやった来たことに比べれば、レバーが折れること位なんのその~」的な余裕。トラブルが出ない方がイイに決まっているが、マイナートラブルだったら決勝前にでてくれた方がいいと言い聞かせる。

 なにせ「ほぼ新車のミクZ4」ですから。

 ちょっとギアの入りが渋めな状態だったこともあり、ガッツンガッツン行ってもイイよって言われていた通り、力強くシフトしたのが原因だったのか?

 運良く(?)折れた部分が根元だったので、根元部分をカットして加工することでなんとか修理完了。しかし、時間切れでフリー走行も終了。2 周目のタイムが基準タイムをクリアしていたので、無事決勝進出が決定。セッティング変更の効果は?って言う質問に、章蔵選手「いやぁ、全然乗りやすい。まったく違うクルマになっちゃったよ。」と前日の深刻な表情が嘘のよう。

「でも絶対決勝は途中から雨でしょ!!! どおせ俺が乗る時になって雨のパターンだからなぁ。そん時マシンがどういう感じになるかわからないなぁ」とコメント。

しかしその表情には余裕の笑み!

Rd.5 スポーツランドSUGO 決勝 (July 26, 2009)
天候 : 曇り/雨 路面 : ドライ/ウェット

 いよいよ新生ミクZ4 決勝のスタートです。

 グリッド到着直後から遠くの空が暗くなってきて、大方の予想通り天候が変化しそうな中、ヤス選手からスタート。早くも3 周目にいままでの最速ラップ 1'28"614 を記録。

 いままでは1 周ごとに大きく引き離されていたミクZ4 ですが今回ばかりは、なんとか前車に付いて行っています。その歩みは遅くとも、これはまぎれもない進化です。

 最高速も210km/h を超えてGT300 TOP5 に入るほどの成長です。・・・が、16 周目あたりから予想通り、ポツポツと雨が降り始めました。各マシンがウェットタイヤに交換するためにピットイン。その後もミクZ4 はドライタイヤで走り続け、完全に路面はウェット状態。

 さすがに「熱い・・・ どーするのピットイン?」とヤス選手からの無線が。「いつ入るかは任せるよ」とピットからの返答。「じゃ、入るね」 とヤス選手。予定では40 周でドライバー交代の予定だったため、なるべく引っぱりたかったと言うのが本音。とはいえ、32 周目でピットイン。マシンを降りたヤス選手は熱さで若干ヘロヘロ状態。交代した章蔵選手は得意の雨とあって順調に周回をして、ラップタイムもGT300 中盤レベルを連発!いままでならアッサリと周回遅れにされていたマシンとも数周にも渡り、バトルする場面も。

 そんな中「500 に弾き飛ばされました~!!! すぐ出られると思います」と無線が入る。どうやらミクZ4 初の接触。ほどなくストリートを通過してミクZ4・・・。リアが少々痛んでいたようですが、走りには大きく影響がないようなのでそのまま走行です。その後、雨はあがり路面は所々乾き始めるも後続とのタイムを見てミクZ4 はそのままウェットタイヤで走行を続け、 見事完走!!!終わってみれば17 位。順位以上にいろいろと収穫のあったSUGO 戦でありました。


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