更新日: 2018.02.15 13:41
【トヨタF1】F1世界選手権第8戦イギリスGP フリー走行初日
F1世界選手権第8戦イギリスGP フリー走行初日
予選と決勝に向けて順調にスタート
2009年6月19日(金)イギリス/シルバーストーン・サーキット
パナソニック・トヨタ・レーシングは19日、風が吹く曇り空の下、F1世界選手権が産声をあげたシルバーストーンで、イギリスGPのフリー走行を順調に終えた。前戦のトルコとは逆に、比較的肌寒い17℃の気温と、34℃の若干低い路面温度になった。予選と決勝の前に、TF109の改良点をテストするため、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、様々なセットアップの比較を行い、慌しく午前中のフリー走行1回目を行った。午後のセッションでは、2週間前のトルコGPでも使ったブリヂストンのハードタイヤとソフトタイヤの組み合わせに、テストの焦点を移した。イスタンブールのトルコGP、特に予選では、2種類のコンパウンドの違いは、心配したほど大きく出なかった。しかし、今日は路面温度が低かったので、タイヤ動作の再評価をする必要があった。2回のセッションを通じ、両ドライバーはレースより長い距離を走りこみ、週末に向け、チームは良い調子をつかむことができた。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー : TF109/06
フリー走行1回目 : 7番手 1分20秒585(トップと1.185秒差) 32周
フリー走行2回目 : 8番手 1分20秒458(トップと1.002秒差) 40周
「いつものように、違う種類のタイヤの比較と、いくつかのセットアップを試み、トラブルなくセッションを終えた。クルマはかなり良い感じだったが、シルバーストーンではよくあるように、大変風が強かった。これが、クルマのセットアップを難しくし、ラップごとにコンディションが変わるので、異なったセットアップを評価するには理想的ではなかった。しかし、それ以外、特に問題はなく、トップに近づけるよう、明日に向け、もう少しパフォーマンスを上げる必要があるだけだ。今回のGPも期待している」
ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー : TF109/05
フリー走行1回目 : 16番手 1分21秒386(トップと1.986秒差) 32周
フリー走行2回目 : 13番手 1分20秒762(トップと1.306秒差) 37周
「全体的に、良い初日になった。たくさんのラップを走りこみ、様々なセットアップを試した。大きな問題は出なかったが、もちろん、我々のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せるように、予選前に改善を必要とする部分がある。まだ最良のバランスとは言えないが、明日の午前中にもまだ、改良するチャンスがある。土曜の午前に大きく前進できたトルコGPのことを考えれば、レースにかなり希望が持てる」
ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「ポジティブな日だった。新しい空力パーツを投入し、テストも上手く行った。全て順調、技術的な問題もなく、プログラムをスムーズに実施でき、週末に向けて良いスタートを切ることができた。タイヤに関しては、トルコGPと同じコンパウンドを使うので、特に心配するようなことはないようだ。今年は時々、タイヤの扱いが難しいことがあったので、良いことだと思う。上手く行ったフリー走行をもとに、レースに向けて頑張りたい」
新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「風こそ強かったものの、天候に恵まれ、全体的には順調にプログラムを進められた。午前中は路面温度が低く、路面状況もどんどん変化した為、ドライバーからのフィードバックが難しく、データで判断できるメニューを優先した。午後は路面温度も上昇し、グリップも上がってきたので、セッティングとロングランを上手く進めることが出来た。シルバーストーンはコース特性もTF109に適しているので、まず明日の予選ではトルコ以上のグリッドを目指し、レース本番につなげたい」