更新日: 2018.02.15 13:42
【トヨタF1】F1世界選手権第8戦イギリスGP予選J.トゥルーリはセカンドロー、T.グロックは8番手から決勝スタート
F1世界選手権第8戦イギリスGP予選
J.トゥルーリはセカンドロー、T.グロックは8番手から
決勝スタート
2009年6月20日(土)イギリス/シルバーストーン・サーキット
良い調子が続くパナソニック・トヨタ・レーシングは20日、シルバーストーンでイギリスGPの予選を終え、ヤルノ・トゥルーリは21日の決勝でのセカンドローからのスタートを確保し、ティモ・グロックもトップ8に入った。昨日と同じく涼しくなったシルバーストーンの気温は16℃、路面温度25℃。空には暗い雲が広がったが、雨が降ることはなかった。予選を通じて、トゥルーリは、最も速いクルマの1台。
予選第1セッションでトゥルーリは、ブリヂストンのハードタイヤを1回使った他は、ソフトタイヤで走り、4番手。一方、グロックも、軟らかめのコンパウンドのタイヤで、簡単に次のセッションに進んだ。第2セッションでは、両ドライバーとも、ソフトタイヤを履き、トゥルーリは第1セッションと同じく、好結果で第3セッションに進んだ。
同セッションでも、2人のドライバーは軟らかめのタイヤを使用。トゥルーリは、今季5度目になるトップ6で予選を終了。一方、グロックは4度目のトップ8である。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 : 3番手 1分19秒125(トップと0.226秒差) 15周
予選第1セッション : 4番手 1分18秒886(トップと0.356秒差) 6周
予選第2セッション : 3番手 1分18秒240(トップと0.121秒差) 7周
予選第3セッション : 4番手 1分20秒091(トップと0.582秒差) 8周
グリッド : 4番手 (暫定)
「予選ではとても良い走りができたので、結果は喜ばしいし、クルマにも満足だ。今回のレースに合わせ、パフォーマンスを上げる為に、いくつか空力パーツをアップデートした。燃料を少なめに積んだ予選時での、一番速いクルマとの差は極めて小さく、これは良い徴候だ。1回目のフリー走行から、クルマは速く、競争力があり、今週チームは、素晴らしい仕事をしている。これが、昨日から、ずっと続いている。予選第3セッションで、私のラップは、少し速くなったので、トップスリーに残れたかもしれないが、結局は、好位置にいると思う。これまで、シルバーストーンではレースを楽しめず、ツキもあまりなかったことを認めなければいけない。当面開催されないかも知れないシルバーストーンでのGPにおいて、グリッド上位で戦えることは本当にうれしい」
ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 : 7番手 1分19秒868(トップと0.969秒差) 19周
予選第1セッション : 9番手 1分19秒198(トップと0.668秒差) 10周
予選第2セッション : 10番手 1分18秒791(トップと0.672秒差) 8周
予選第3セッション : 8番手 1分20秒490(トップと0.981秒差) 7周
グリッド : 8番手 (暫定)
「今日予選の結果はとても良かった。昨日のフリー走行が終わった時には、こんな順位が獲得できるとは思わなかったので、トップ8の中に入れて満足。クルマに若干苦労し、ヤルノと同じようなラップタイムが刻めなかった。問題はタイヤが十分温まらなかったこと。そのため、時々、グリップ不足になった。手放しでハッピーとはいかないが、今日はまずまずの順位だったので、明日はポイント獲得を目指す」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「全体的に、今日のフリー走行と予選は上手く行き、明日のレースでは大きなチャンスがある。フロントローではないが、期待が持てるポジションを獲得できた。また、トップチームとの差についても、昨日のフリー走行終了後の予想より、遥かに近づけたことは満足だ。私たちは強い戦略とレースを楽観視できる理由があるので、明日がとても楽しみだ。1周のペースとタイヤのタレを考えると、ここでのタイヤの状況は普通だから、それほど様々な戦略は考えられない。また、イギリスGPに投入したアップデートパーツについても満足だ。このために一生懸命頑張ってくれたケルンのファクトリーにいるスタッフに感謝したい」
新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノの予選は、午前のフリー走行より好調で、セカンドローを獲得できた。また、テイモも高速コーナーでのアンダーステアに苦しみながらも、最終予選に進出してくれ、ポイント圏内の8番グリッドを確保できた。昨日にも増して、気温、路面温度が低かったが、昨日の結果を活かしたセットアップを行った結果、2人のドライバーとも車のバランスには満足しており、TF109の特性を十分に引き出してくれており、明日レースへの手ごたえを強く感じている。2人揃ってのポイント獲得、そして表彰台を目指して、チーム一丸で戦う」