更新日: 2018.02.23 11:01
【トヨタモータースポーツニュース】NASCAR SPRINT CUP SERIES デニー・ハムリンが今季4勝目を挙げシーズンフィニッシュ
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第36戦 Ford 400
開催日:11月22日
デニー・ハムリンが今季4勝目を挙げシーズンフィニッシュ
11月22日(日)、米国南東部フロリダ州ホームステッドのホームステッド・マイアミ・スピードウェイで2009年シーズンのNASCARスプリント・カップ・シリーズ最終戦となる第36戦「Ford 400」が開催された。
2月から36戦に渡って戦われてきた長いシーズンも最終戦を迎えた。各ドライバーはひとつでも上のランキングでシーズンを終えるべく、シーズン最終戦へと臨んだ。
2007年に“トヨタ カムリ”がスプリント・カップ・シリーズ(当時はネクステル・カップ・シリーズ)に参戦を開始した当初から自らチームを率い、参戦してきたマイケル・ウォルトリップが、今季限りでレギュラードライバーとしての引退を表明。今大会がフル参戦としては最後のレースとなる(スポットでの参戦は継続)。
20日(金)午後3時10分より予選が行われ、元F1ドライバーのスコット・スピードが2番手、マーコス・アンブローズが3番手と好位置を確保。“チェイス”ドライバーのブライアン・ヴィッカーズとデニー・ハムリンは出走順が早く、不利な状況でのタイムアタックで、それぞれ33番手、38番手と後方からのスタートとなった。カイル・ブッシュも30番手グリッドとなり、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
22日(日)午後3時33分に1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。3番手スタートのマーコス・アンブローズが序盤から快調に首位争いを展開し、10周目には首位に浮上した。しかし、アンブローズは右リアタイヤのスローパンクチャーに見舞われ、無念の後退。
後方では、22番手スタートのデイビッド・ロイティマンがトップ10圏内に迫り、30番手スタートのKy.ブッシュ、38番手スタートのハムリンも20番手前後へ浮上した。
50周目前後からグリーンのまま各車ピット作業を開始。81周目にアンブローズがスピンを喫し、初めてのイエローコーションとなった。ここで再び各車はピットへ。85周目に再スタートが切られると、中団グループにいたデニー・ハムリンが素晴らしい追い上げでみるみるポジションをアップ。トップ10圏内へと浮上した。
102周目にから立て続けにイエローコーションが出され、123周目に4度目のイエローコーションからの再スタートが切られた時には、ハムリンは3位、チームメイトのKy.ブッシュも5位まで浮上した。
好スタートを切った2台は、2位、3位にまでポジションアップ。155周目にこの日5度目のイエローコーションが出されると、ピット競争を制したハムリンがこの日初めて首位に浮上。その後もカート・ブッシュ(ダッジ)、ジェフ・バートン(シボレー)らと激しい首位争いを繰り広げた。
216周目、7度目のイエローコーションで、全チームがこの日最後となるピットストップを行うと、好ピット作業でKy.ブッシュが2位、ハムリンが4位で再スタート。この再スタートを決めたKy.ブッシュに、ハムリンが続き、1-2体制となった。
しかし、Ky.ブッシュはオーバーステア症状に苦しみ、徐々に後退。一方でハムリンは、調整が効を奏し、ペースアップ。後続をぐんぐん引き離し、独走。最後は2秒以上もの大差をつけ、トップでチェッカー。今季4勝目を挙げ、シーズンを締め括った。Ky.ブッシュは8位でフィニッシュした。
今大会の結果、ハムリンは3つ順位を上げ、“トヨタ カムリ”参戦以来最上位となるシリーズランキング5位を獲得。ヴィッカーズは12位。Ky.ブッシュは“チェイス”外のドライバーで最上位となる13位でシーズンを終えた。
また、ジョーイ・ロガーノは、史上最年少となる19歳5ヶ月28日での新人賞獲得となった。
来シーズンのNASCARは、2月6日(土)米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる“デイトナ・シュートアウト”で幕を開ける。
ドライバー デニー・ハムリン:
「今日はずっと調整を続けていた。私とクルーチーフは、調整を繰り返しながら、少しずつ調子を上向かせていった。このことは、我々の間の信頼関係とコミュニケーションがいかに強力かということを物語っている。今年は素晴らしい1年だった。4勝を挙げることができ、誰もが予想もしていなかったようなコースでも勝てた。今日も、後方からのスタートから勝利するというショーを見せることができた。あと2年の間にジミー(・ジョンソン)の位置にいられることを望んでおり、我々が、もう少しでそれが実現できるということを示せた。次の2年の間に、絶対にチャンピオンを獲得する」
第36戦 Ford 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 38 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 267
2 26 31 ジェフ・バートン シボレー 267
3 6 29 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 267
8 30 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 267
15 22 00 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 267
20 33 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 267
24 35 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 267
27 2 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 267
29 17 02 デイビッド・ギルランド トヨタ カムリ 267
30 39 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 266
35 3 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 251
39 37 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 227
42 43 08 テリー・ラボンテ トヨタ カムリ 88
43 18 36 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 35
観客数(主催者発表): 70,000人
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ジミー・ジョンソン シボレー 6652
2 マーク・マーティン シボレー 6511
3 ジェフ・ゴードン シボレー 6473
5 デニー・ハムリン トヨタ 6335
12 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 5929
13 カイル・ブッシュ トヨタ 4457
16 デイビッド・ロイティマン トヨタ 4221
18 マーコス・アンブローズ トヨタ 3830
20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 3791
33 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 2839
34 ロビー・ゴードン トヨタ 2699
35 スコット・スピード トヨタ 2690
40 ジョー・ネメチェク トヨタ 1342
41 デイブ・ブレイニー トヨタ 1204
43 マックス・パピス トヨタ 1047
48 スコット・リグス トヨタ 448
50 パトリック・カーペンティア トヨタ 351
51 テリー・ラボンテ トヨタ 338
52 マイケル・マクドウェル トヨタ 326
54 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 288
55 マイク・スキナー トヨタ 200
58 トッド・ボダイン トヨタ 123
59 ロバート・リチャードソン・Jr. トヨタ 109
61 マイク・ウォレス トヨタ 80
64 P.J.ジョーンズ トヨタ 40
66 デリック・コープ トヨタ 37
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 262
2 トヨタ 207
3 フォード 164
4 ダッジ 159