ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.03.21 00:00
更新日: 2018.02.16 08:01

ポルシェのハンス・ヘルマン、セブリングで殿堂入り


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ポルシェ ワークスドライバーに与えられた最高の栄誉

ハンス・ヘルマン、セブリングの殿堂入りを果たす

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、ポルシェのワークスドライバーの中で最も輝かしい成績を残した人物の一人であるハンス・ヘルマンが、セブリングの殿堂入りを果たしたことを本年度のセブリング12時間レースに先駆けて2012年3月16日に発表しました。

1928年生まれのハンス・ヘルマンの名誉ある殿堂入りを発表したのは、アメリカでもっとも有名なサーキットのひとつであるセブリングを運営する組織で、セブリング12時間レースは、2012年の開催で60回目を数えます。このほかにも、アメリカで伝説を築いたジェフ・ブラバム、デニス・マックルゲージ、ジョニー・オコネル、ジム・ダウニングらが殿堂に名を連ねています。

1953年から1970年にかけてレーシングドライバーとして活躍したハンス・ヘルマンは、セブリングのレースで2度、総合優勝をしています。1960年に開催された伝説の12時間レースでは、オリビエ・ジャンドビアンとともにポルシェ718 RS60を駆って勝利し、1968年にはジョー・シフェールとともにポルシェ908で再び勝利を収めました。さらに、1956年と1966年にはポルシェのクラス優勝にも貢献しています。1960年のセブリング12時間レースで彼が勝ち取ったひとつめの総合優勝は、ポルシェのレーシングヒストリーの中で最も重要な勝利のひとつです。このレースは排気量1.6リッターの新型「タイプ718 RS60」がデビューを飾ったレースであり、ヘルマン/ジャンドビアン組とホルベルト/シェクター組のポルシェ チームは3リッタークラスの競合モデルを抑えてワンツーフィニッシュを果たしたのです。

ハンス・ヘルマンは、ポルシェのワークスドライバーの中で最も優れた成績を収めたドライバーのひとりです。1928年2月23日にシュトゥットガルトで生まれた彼は耐久レースのスペシャリストであるとともに、最も信頼され、着実な戦績を残したドライバーのひとりであるといえます。

ハンス・ヘルマンはレーサーとしてのキャリアを重ねる中で、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、ボルクヴァルト、アバルトに80回以上の総合優勝とクラス優勝をもたらしました。1953年から1955年にかけては、ドイツスポーツカーチャンピオンに輝いているほか、1969年と1970年にはポルシェをワールドチャンピオンへと導いています。ハンス・ヘルマンがポルシェで勝利を収めたレースとしては、ミッレミリア、タルガ・フローリオ、カレラ・パナメリカーナのほか、1970年に彼が917でポルシェに初の総合優勝をもたらしたル・マンがあります。ハンス・ヘルマンはル・マンで勝利したその年に、42歳で現役を退きました。


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