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投稿日: 2015.10.13 00:00
更新日: 2018.02.17 10:57

マクラーレン『650S Can-Am』発表。限定50台


2015年10月13日

マクラーレン、アメリカを代表するレースシリーズの50周年を記念したリミテッド・エディションMcLaren 650S Can-Amを発表

・カンナム・シリーズ開催から50周年を称え、リミテッド・エディションMcLaren 650S Can-Amを発表
・マクラーレンのビスポーク部門であるMSOが、1960年代のカンナム・シリーズで活躍したマクラーレン・レーシングカーのデザインにインスパイアを受けたモデル
・650S Spiderをベースとしたリミテッド・エディションは、全世界で50台の限定生産―車両本体価格は255,850ポンド(英国販売価格)
・下記のウェブサイトにて、McLaren 650S Can-Amやマクラーレンのレーシングヘリテージを公開:http://cars.mclaren.com/650s-can-am

2015年10月9日発表

 名門Formula 1™チーム、マクラーレンのグループ企業であるスポーツカーメーカー、マクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)は、同社のビスポーク部門であるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(以下、MSO)より、アメリカを代表するレースであるカンナム・シリーズ開催から50周年を記念したリミテッド・エディションMcLaren 650S Can-Amを発表いたしました。

 マクラーレンは、1960年~70年代にかけてモータースポーツ界でもっとも斬新なスタイリングを投入し世界中のレースを席巻、1967年から1971年まで5年連続でカンナム・シリーズを制覇しました。

 1966年のカンナム・シリーズ初開催から来年で50周年を記念して、MSOが黄金時代のレーシングカーにインスパイアを受けたリミテッド・エディション650S Can-Amを製造いたします。650S Can-Amの車両本体価格は255,850ポンド(英国販売価格)、デリバリーはカナダのモントランブランで開催された第1回レースから50年目を迎える2016年春から開始予定となっています。650S Spiderをベースとしたリミテッド・エディションは、全世界で50台の限定生産となります。

 カンナム・シリーズ(カナディアン-アメリカン・チャレンジカップ)は、排気量とスピードに関するレギュレーションがほとんどなく、北米とカナダでもっともアイコニックなサーキットで開催されていました。当時のモータースポーツ界を賑わせたベストドライバーのグラハム・ヒルやジョン・サーティース、ジャッキー・スチュワート、そしてブルース・マクラーレンが参戦したレースです。カンナム・シリーズは、ブルース・マクラーレン・レーシングの誕生からわずか1年後の1966年に初開催されましたが、その後の数年間で、若きニュージーランドのレーシングドライバーであるブルース・マクラーレン(young Kiwi)が、このレースを席巻したことで、一躍モータースポーツ界で成功を収めた人物の1人となりました。

 カンナム・シリーズで成功を収めたマクラーレンのレーシングカーは、当時の最新テクノロジーと素材が採用されていました。そのレーシングカーで培った原理を今回の 650S Can-Am でも受け継いでいます。当時のレーシングドライバーたちのために、アルミニウムやマリートといった軽量の素材が使用されていましたが、今モデルでは、カーボン・ファイバーを軽量のモノセル・シャシーだけではなく、様々なパーツにも採り入れています。マクラーレン初となるリトラクタブル・ハードトップへの採用をはじめ、ボンネットやエアブレーキ、フロントのスプリッター、リアのバンパー中央部、ドア・ブレード、そして650S Can-Amのロゴが入ったシル・カバーにも使用されています。MSOが独自で開発した軽量の鍛造アロイ・ホイールは、1960年代のレーシングカーにインスパイアされたもので、5本のスポークとダイヤモンドカットのリムをグロス・ブラックでフィニッシュされています。チタン製のボルトが採用されたホイールには、PIRELLI P-ZERO™ CORSAタイヤが装着されました。ブラックにカラーリングされたキャリパーには、カーボン・セラミック・ブレーキが標準装備されています。

 ルーバーが設けられたカーボン・ファイバー製フロント・ウィングや新しく4本のテイルパイプが与えられたステンレス製エグゾースト・システムは、カンナム・シリーズに参戦していたアイコニックなレーシングカーからインスピレーションを受けたデザインとなっています。ルーバーが与えられたフロント・ウィングは、フロントホイールへの影響を軽減し、ダウンフォースを増大させます。また、マシンのリアにレイアウトされた4本の円形テイルパイプは、新たに与えられたカーボン・ファイバー製のリア・グリルのなかに配置され、アグレッシブかつ、特徴的なスロットルトランペットによって、ヒストリック・モデルを彷彿とさせます。また、それらは650S Can-Am独特のサウンドを響かせます。

 650S Spiderをベースに製造されるリミテッド・エディションは、最高出力は650PS(641bhp)、最大トルクは678Nm(500 lb ft)を生み出す、ハイパフォーマンスな3.8リッターV8ツインターボ・エンジンを搭載しています。パフォーマンスと燃費効率はベースモデル同様で、0-100km/hの加速は3秒、最高速度は329km/hとなっています。

 650S Can-Amは、3タイプのボールドなカラーリングをご用意しました。ローンチ・カラーとなるマーズ・レッドは、ブルース・マクラーレンとチームメイトのクリス・エイモンがデビュー・シーズンにハンドルを握ったM1Bをインスパイアしたカラーリングです。2番目に用意されたカラーであるパパイヤ・スパークは、カンナム・シリーズで有名となった伝説のマクラーレン・オレンジを近代的なヘビーメタリックでフィニッシュしたカラーリングとなります。もうひとつのオプション・カラーとして用意されたオニキス・ブラックは、シーズンの後半戦で多くのマクラーレン・カスタマー・チームが使用したカラーリングです。また、当時のカンナム・シリーズで活躍したそれぞれのレーシングカーのビジュアルにさらに近づけさせるオプションもご用意しております。

 キャビンのスポーツ・シートは、レザーとAlcantara®が組み合わされ、エクステリアとよくマッチしています。カーボン・ファイバーの多くもインテリアのアクセントとして自然になじんでおり、ドライバーズシート側のドアには、ユニークなカンナム・バッジが配されています。

 650S Can-Amについて、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズのエグゼクティブ・ディレクター、ポール・マッケンジー(Paul Mackenzie)は以下のようにコメントしています。

「カンナム・シリーズは、マクラーレンのヘリテージのなかで重要な存在であり、MSOの最新モデルは、そのレーシングカーや1960年~70年代のチャンピオンシップを大いに盛り上げたレーシングドライバーに敬意を表したモデルです。このチャンピオンシップはエンジニアリングの能力、ドライバーの才能と勇気が本当の意味で問われるレースであり、ブルースと彼のチームメイトは確固たる実力をはっきりと示し、モータースポーツ界を席巻、カンナム・シリーズを5年連続で制覇しました。650S Can-Amは、圧倒的な強さを誇ったマシンの機能的なデザインを組み合わせ、現代的にアレンジしたモデルで、当時のレーシングカーと同様に、最軽量で、画期的な素材が使用されています。リトラクタブル・ハードトップをはじめ、軽量のカーボン・ファイバーを広範囲に採用し、マシンのエクステリアをドラマチックにしており、ルーフを開放すれば、ドライバーはブルースと彼のチームメイトが楽しんだ、感動的なV8エンジンのサウンドに包まれます。」

 下記のウェブサイトにて、McLaren 650S Can-Amやマクラーレンのレーシングヘリテージを公開しています。
http://cars.mclaren.com/650s-can-am

マクラーレン・オートモーティブについて:
 マクラーレン・オートモーティブは、ラグジュアリーかつハイパフォーマンスなスポーツカーを製造する英国の自動車メーカーで、サリー州ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)を拠点としています。

 マクラーレン・オートモーティブでは2010年の設立後、2011年に画期的なMcLaren 12Cの発表を皮切りに、2012年に12C Spider、2013年に限定生産のMcLaren P1™を発表しました。毎年新型モデルを導入するという計画を掲げ、2014年にはMcLaren 650S Coupeと650S Spiderを発表し、さらに2015年のマクラーレン・スポーツシリーズ導入を発表しています。マクラーレン・ブランドは拡大を続けており、オンロードカーの生産3年目となる2013年度には業績の黒字化を達成、2014年度もセールスは引き続き好調で世界の主要自動車市場における、独自のグローバル・ディーラー・ネットワークを通じて1,649台のマクラーレンを納車しています。

マクラーレン・オートモーティブの技術パートナー:
 革新的で高い評価を獲得しているスポーツカー・ラインアップの開発、エンジニアリング、製造においてマクラーレン・オートモーティブは専門的なノウハウと技術を提供する世界トップレベルの企業と提携しています。主なパートナーは、アクゾノーベル、エクソンモービル、ピレリ、SAPなどです。

サーキット用に設計しオンロード用に開発:
 マクラーレンにおける Formula 1™マシンとロードカーの融合には、経験、知識、原理、プロセスが活用されています。Formula 1™レースでの50年にわたる歴史の集大成と、画期的なスポーツカーの製造における20年以上の経験を活かして、マクラーレン・オートモーティブでは、技術的に優れた、画期的なハイパフォーマンス・スポーツカーを設計、開発および製造を行っています。オンロードとサーキットを走るマクラーレンのスポーツカーには一切の妥協もなされていません。

 マクラーレンは車両製造にいち早くカーボン・ファイバーを採用し、30 年にわたる経験を有しています。1981年のMcLaren MP4/1や、1993年のMcLaren F1といったレーシングカーやロードカーにカーボン・シャシーを導入しており、これまでマクラーレンが製造した車両はすべてカーボン・ファイバー・シャシーが採用されています。

 マクラーレン・オートモーティブの日本オフィシャルウエブサイトおよび日本オフィシャルフェイスブックは下記のURLからご覧いただけます。

オフィシャルウエブサイト:http://jp.cars.mclaren.com/
オフィシャルフェイスブック:http://www.facebook.com/mclarenautomotiveJP


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