クルマニュース

投稿日: 2012.01.16 00:00
更新日: 2018.02.16 06:51

マセラティ、SUVコンセプト「クーバン」を初公開


マセラティ、SUVコンセプト「クーバン」を北米で初公開
北米で生産される初のマセラティとなるスポーツ・ラグジュアリー・モデル

ミシガン州デトロイト発 – 大きな期待、そして自信とともに、マセラティはスポーツ・ラグジュアリーSUVコンセプト「クーバン」を「2012年北米国際自動車ショー」に出展いたしました。最も競争の激しいこのセグメントにイタリア車という新たな選択肢を提案することになる「クーバン」は、現在のマセラティが有する優れた技術力やブランド力を象徴するモデルです。このスポーツ・ラグジュアリーSUVは、競合モデルと同様に北米で生産されますが、これはマセラティの今後のモデル・レンジを考えるうえで重要な意味を持つことでしょう。

SUVコンセプト「クーバン」は、新しいセグメントを創出する「革新性」とマセラティのDNAを完全な形で受け継ぐ「伝統」の両面を具現化しています。プロダクトレンジの拡大を目指すマセラティの今後の方向性を示すとともに、世界中のマーケットにおけるマセラティの地位を一層、確かなものにするでしょう。

マセラティにとってスポーツ・ラグジュアリーSUVを生み出すというアイデアは、決して目新しくはありません。マセラティは、2003年のデトロイトモーターショーで、トライデントのエンブレムをつけた「クーバン コンセプト」を初公開しました。スポーツ・ラグジュアリーSUVを志向するブランドがまだほとんどなかった当時、マセラティはすでにその開発を検討していたのです。

スポーツ・ラグジュアリーSUVを生み出すために必要な要素は、マセラティが備える資質と合致し、またフィアット・クライスラーグループとの協力関係も、マセラティがスポーツ・ラグジュアリーSUVに独自の解釈を加えるために重要な役割を果たしました。

プロジェクトは確固たる基盤と技術力のもとでスタートし、作り出されたモデルはまさにマセラティそのものです。全ての主要コンポーネントは、100%マセラティであり、マセラティの真髄であるスポーティさ、エレガンス、グラマラス、ラグジュアリー、パフォーマンス、そしてクラフツマンシップと完全に調和しています。

マセラティの一員であることを明瞭に示しているSUVコンセプト「クーバン」の独自性・スタイリングは、ロレンツォ・ラマチョッティ率いる「マセラティ・スタイル・センター」が作り上げたものです。

またマセラティが誇る新世代のハイテク・エンジンのデザインは、モデナのマセラティ本社にあるマセラティ・パワートレイン部門の責任者、パオロ・マルティネッリが担当しました。マルティネッリは、かつてミハエル・シューマッハのワールドチャンピオン時代を含む、30年近いフェラーリ在籍中にF1レーシングチームのエンジン開発責任者を務めています。

この新しいマセラティのエンジンは、フェラーリによってマラネロで生産され、新型8速オートマチック・トランスミッションと組み合わされます。

優れたパフォーマンスを追求したサスペンション、ブレーキ、ステアリング、電子機器といったコンポーネントは、モデナのマセラティのエンジニアが特別に開発しました。

マセラティは現代的なグランツーリズモを世界で初めて作った自動車メーカーです。およそ50年前、もともと2ドアだったGTカーを4ドアに改め、新たな境地を切り開きました。こうして誕生した「クアトロポルテ」は、多くの方々から「世界初のモダンなスーパーセダン」との高い評価をいただいています。「クアトロポルテ」は、マセラティ・ブランドの真髄であるスタイリングやラグジュアリーを体現するモデルであるだけでなく、モータースポーツで培われた経験より生み出されたコンポーネントや技術を投入することで傑出した性能を発揮しているからです。

そして時代は再び変わろうとしています。スポーティでラグジュアリーな世界観から生まれた「クーバン」のデザインは、非常にダイナミックでありながら信じられないほどエレガントでもあり、どんな天候にも対応でき、オンロードかオフロードかを問わず走破できるスポーツ・ラグジュアリー・モデルとしてのパフォーマンスを備えています。このようなモデルを生み出すことができるブランドは、マセラティをおいて他にありません。

年間販売台数〜ワールドワイドな躍進を達成
マセラティは、デトロイトの「北米国際自動車ショー」直前に、好業績な年度を締めくくることができました。2011年のマセラティの販売台数は、全世界で前年比10%の伸びを達成。このうちマセラティの最大マーケットである北米は、過去12カ月で2010年を21%上回る販売台数2,465台を記録しました。2位には、昨年売上を倍増させた中国が前年の4位から躍進。続いて、イタリア、英国、ドイツ、日本、オーストラリア、アラブ首長国連邦、スイス、香港の順となっています。

2011 年1-9 月の業績、好調を維持
マセラティの2011年第3四半期の売上は1億4,200万ユーロとなり、2010年同期に比べて6%増加。出荷台数は、前年同期の1,368台より6.7%増の1,459台。営業利益は800万ユーロ(売上の5.6%)を計上し、2010年と比較すると2倍増となりました。

また2011年1-9月の売上は、4億4,500万ユーロ。前年同期と比べて2.3%増加しています。出荷台数は、前年より9.4%増の4,672台。国別では、アメリカが前年比20%増、中国が129%の増となり、業績を押し上げる要因となりました。この結果、営業利益は2,600万ユーロ(売上の5.8%)となり、2010年1-9月の1,600万ユーロから大幅に増加しました。


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