ナイトロクロス2024-25シーズンが突然の無期限休止。フェニックス、マイアミ、ラスベガスが中止に
最高峰クラスである“グループE”では、最高出力1080PS(800kW)を放つ水素燃料電池スタックを搭載し、0-100km/h加速約1.4秒を誇るフル電動ワンメイクEV『FC1-X』を導入するなど、技術的にもイチ早く世界を先取りしてきたシリーズには、今季よりそのダッジと組んだ王者ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・レーステクニークを筆頭に、北米や欧州からのタレントが数多く集結。
オフロードでの才能豊かな選手たちに加え、NASCARカップシリーズのチャンピオン経験者であるカイル・ブッシュやチェイス・エリオットをはじめ、2009年F1世界チャンピオンと2018年のスーパーGT GT500王者でもあるジェンソン・バトン、WorldRX世界ラリークロス選手権7冠が近づくヨハン・クリストファーソンらもエントリー。
さらにWorldRX優勝経験者でDTMドイツ・ツーリングカー選手権2冠のティモ・シャイダーに、WRC世界ラリー選手権での優勝経験者でもあるクリス・ミーク、NASCARデイトナ500覇者のオースティン・シンドリック、コナー・デイリー、マット・クラフトンといったスター選手たちが参戦してきた。
にも関わらず、シーズン残りの3ラウンド6戦をキャンセルするという決定に対し、関与する各陣営からは「失望している」との声も挙がる。
その声明の書き出しには「ナイトロクロス・チーム・プリンシパル協会(NTPA)は(プロモーターの)スリルワン社が、直近でシリーズを『一時停止する』という決定を下したことに失望しています」と記された。
「この決定は、我々のチーム、スタッフ、ドライバー、そしてナイトロクロスを熱烈にサポートしてきたファンに大きな影響を与えます。グループEと(今季導入のステップアップ新車両)NEXT EVOのチームオーナーの統一連合を代表しているNTPAは、シリーズへの投資を尊重する解決策を見つけることに全力を尽くしています」
「関係者全員にとって持続可能で成功する未来を確実にするために、私たちはスリルワンとの話し合いに前向きに応じるつもりです」