更新日: 2017.04.28 17:15
WRC:苦戦続いたシトロエンのミーク、「今後は戦略練らず、ひとつでも多くの勝ち狙う」
2017年のWRCでは、ポイントランキングが競技初日の出走順に直結するため、特にグラベル(未舗装路)ラリーで、ミークはライバルに比べタイムを出しやすい後方からスタートすることになる。
加えて、4月27日に開幕した第5戦アルゼンティーナは、2015年に自身初のWRC勝利を飾ったイベントでもある。
そのためミークも「勝利を目指したいね。周囲からも、そう期待されている」としたものの、簡単な戦いではないと続けた。
「このラリー(ラリー・アルゼンティーナ)では繊細な走りが求められる」
「コース上に岩が隠れているトリッキーなイベントで、あっという間にリタイアに追いやられることもある」
「こういったトラップに、簡単に引っかかってしまいがちなんだ」
このラリー・アルゼンティーナは、ミークのチームメイトであるクレイグ・ブリーンにとっては、ヨーロッパ圏外で出場する初めてのイベントでもある。
ブリーンは「まったく未経験のラリーに挑むのは数年ぶり。普段以上に入念に準備を整えてきた」と語った。

「それにWRカーで、ここまでラフなイベントに出場するのも初めてだから、かなりトリッキーな戦いを強いられるだろうね」
「とくに(SSを)再走するときは路面がさらに荒れているはず。そういったシチュエーションで、マシンがどういった挙動を示すのか頭に叩き込む必要がある」
なお、ブリーンは今季参戦したWRC3戦すべてでポイントを獲得。ランキングでもミークと6点差で6番手につけている。
「ここまで順調に戦えていると、少し現実離れした気持ちになる」とブリーン。
「しかし、今週のラリー・アルゼンティーナは僕にとってもっともタフな戦いになるはず。しっかり現状を見極めて戦うつもりだ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています