更新日: 2017.05.30 12:38
世界ラリークロス:「この瞬間を待っていた」。ソルベルグが約1年ぶりの完全勝利
翌周にはソルベルグが2台のトラックポジションに合わせに行くかのようにジョーカーに飛び込むと、バッケルドのフォーカスが首位に。その後、ハンセンがジョーカーを消化して本コースに復帰する際には、チームメイトのローブとドリフト状態でのサイド・バイ・サイドになるも、ここは元WRCチャンピオンが制圧。
その後、ハンセンの208WRXはヘアピンでハーフスピン状態の窮地に。その原因は左リヤのスローパンクチャーで、前戦に続き思わぬアクシデントで機会を逸することとなった。
続く4周目には、ソルベルグがコース上でエクストロームのアウディS1にみるみる迫り、すぐ背後へ。まだジョーカー未消化のアウディはこれで勝機を失い、5周目にようやくジョーカーをクリアすると、ローブの背後で復帰。
![3位表彰台を決めたアンドレアス・バッケルドはPSRXの2台を祝福。「まだ僕らにあれほどの速さはない」](https://cdn-image.as-web.jp/2017/05/30103324/06_press2F2017_05_GB_ATMOSPHERE_2820829-300x200.jpg)
最終ラップまで首位をキープしたバッケルドも、このラップでジョーカーに入るとPSRXの2台が先行するなか、なんとか3番手に留まりチェッカー。ソルベルグ、クリストファーソン、バッケルドが表彰台。ローブ、エクストローム、そしてリムまで失う状態でマシンをゴールへと運んだハンセンが6位となった。
![1年ぶりの勝利を飾ったペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロRX)](https://cdn-image.as-web.jp/2017/05/30032356/press2F2017_05_GB_SOLBERG_2830229-300x200.jpg)
「これこそ、僕が待ち望んでいた瞬間であり、必要としていたものだ!」と、喜びを爆発させたソルベルグ。
「チームはここ数ヶ月、完璧な仕事をこなしてきた。マシンは良かったし、ヨハン(・クリストファーソン)との連携も上手くいっていた。これが僕らに一貫性を与えてくれたんだ」
ソルベルグにとっては2016年のポルトガル戦以来となる、約1年ぶりの勝利となったが、「これで次戦の母国ノルウェー戦に弾みがついたね」と、笑顔。
![28歳のヨハン・クリストファーソンが新たな選手権リーダーに浮上。「チームランクでの69ポイントリードが最高だよ」](https://cdn-image.as-web.jp/2017/05/30102945/04_press2F2017_05_GB_KRISTOFFERSSON_2820129-300x200.jpg)
チームメイトのクリストファーソンも「ペターにおめでとうを言いたい」と、僚友でもあるチームボスを祝福。クリストファーソン自身はこの結果で選手権ランキング首位だったエクストロームを4ポイント逆転し、今季初の首位に浮上した。
![スタートで最速の反応速度を見せたマティアス・エクストロームだが、決勝ではパンクにも見舞われ4位](https://cdn-image.as-web.jp/2017/05/30103201/05_press2F2017_05_GB_ATMOSPHERE_2821729jpg-300x200.jpg)
![プジョー、アウディに続き、今回はフォード・フィエスタでの参戦となったアンドリュー・ジョーダンはさすがのセミファイナル進出](https://cdn-image.as-web.jp/2017/05/30103459/07_press2F2017_05_GB_JORDAN_2820429-300x200.jpg)
また、このラウンドでワイルドカード枠として参戦したBTCCイギリス・ツーリングカー選手権のスタードライバー、アンドリュー・ジョーダンは、MJPチーム・オーストリアのフォード・フィエスタRXスーパーカーEvo.3をドライブし、セミファイナルのヒート2まで進出。ファーストラップからジョーカーを消化するなど積極的な戦いを見せたが5位敗退。総合8位に終わっている。